シドニー生活

中年研究者のお話

鳥の命

金曜

金曜の朝、窓を開けると小さな鳥がバルコニーで死んでました。しかもバルコニーの隅のほうで。私は毎朝窓を開ける習慣があってだからすぐに気が付いた。

「まだ生きてる?それとも死んでる?」

少し怖くて。でも気になったままとりあえず学校へ行った。登校中も鳥のことが気になって頭から離れなくて。そして信号待ちで停まっている車、シドニー生活2年目にして初めて霊柩車なるものをみた。黒のピカピカの車で、中にウッド仕様の棺があった。日本と違うなと思ったのが、棺を縁取るようにお花が飾ってあった。それをみて、あー、あの死んでいた鳥をどこかに埋めてあげないとと強く感じた。

でもいざ大学につくと、予定が詰まってたお陰であまりその事を考え続けるような事はなかった。そして金曜は帰宅するなり爆睡してもう覚えてもなかった。

土曜

土曜の朝、窓を開けるとやっぱりそこに鳥は死んでいて、よく見るとスズメより一回り小さいかなといったところ。

私のバルコニーは一切物を置いてない。そして拭き掃除も定期的にしているからウッドも綺麗。ここなら静かに寝れるよねうん納得。「最後を安らかに迎えられてよかったね」と本当に思う。

公園に埋めようかなと思ったけど、最後をこの静かなバルコニーに選んだのなら、静かなところがいいかなと。で、私の大学に埋めました。大きな木の下に。ここなら土を掘り起こされることもないし、木漏れ日も入るし、静か。そうです。以前も書いたけど私が好きな通学路。学内にある小道です。

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埋めてる時も人が通らなかったし、うん、静か。命には限りがあるし、命は大切にしないとね。そして明日死んでも後悔ないと言い切れるくらい人生謳歌しないとね。命について考えると本当に辛いから、今から考えないようにして寝ます。考えないようにしたいけど、この鳥の死にもし意味があるとするのならブログには書いておこうと思いました。

 

そうそう実はこの小道の事は以前にも書いたんだけど、最近工事が終わってというかまだ途中みたいだけど、また通れるようにはなりました。樹木を植えたりするのかと思いきや、いやいやいやいや、排水管?水道管?ならぬものを作ってるだけ。残念。小道を整えてくれるものだとばかり思っていたから。

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以前の記事はこれ↓

pskusg.hatenablog.com

今日は23:20まで研究室にいたよ。ここまで遅いのは久しぶり。3月以来かな?明日も頑張ります。では、おやすみ。