シドニー生活

アラフォーの医療系大学院留学。2018年現在は修士1年目(MPhil)。海外博士(PhD)への道を綴ります。

海外大学院のシステム

海外大学院の仕組みについて

「そもそもこれを説明しないと、何がなんなのかわからないよね」ってずっと思ってました。やっとですが、大学院生の事務的な部分や仕組みを一度ザクッとと書きますね。海外の大学院に入学するまではシステムの事は全然知らなくて、結構適応するのに時間がかかりました。

本気レポートすると時間がかかるので、カジュアルに書きます。表現が適していないところもあると思うので、バクッと理解してもらえればと思います。そして、私はバイリンガルでもネイティブでもないのでそもそも私の解釈が間違っているところもあると思います。そのあたりはごめんなさい。そしてシステムは大学や学部ごとに異なると思うのであれ?って思うところもあるかもしれません。なので、これが数あるうちの一例だとして受け止めてもらえるといいかなと思います。そしてカジュアルに書いても長いので覚悟してください。または興味のない人にとっては全て要らぬ情報。即座に消してくれて構いません。

課題の種類

科目(Unit)ごとに数種類の課題が与えられます。そしてその課題ごとにMarks(成績)がつき、そのMarks合計がUnitのMarksになります。なのでセメスター内でちょこちょこ課題をこなしつつセメスターが終わっていく感じです。課題の提出はオンラインで行います。手渡しや手書きの課題は基本的にはない。もちろんペーパーテストは手書きなので別ですが。私の時代と違ってICT進んでいます。留学後からは紙を扱うことが極端に減りました。

Take home exam/Essay:課題が与えられて締め切りまでに解答し、オンライン上でwordファイルをアップロードします。Essayはセメスター開始前に全て公開されているので、やろうと思えば講義前でも後でも時間があればどんどん進めることができます。極端な話は、締め切り1ヶ月前に終わらせることも可能。まあ現実的には無理なんだけどね。Take home examは、セメスターの途中で課題・問題が公開され、そこから決められた期限内に解答して提出。なので自宅へ課題を持ち帰り解答できる点はEssayと同じだけど、課題内容は直前まではわからないです。前倒しにできないのがTake home examです。

基本的には課題ごとに細かい決まりがあるのでそれに従って提出します。例:reference style, font, word count, file title, 時々frameも指定

Online quiz:小さなテストはonline quizで行われます。時間制限有り/無し、選択/記述式といろいろなタイプがあります。online quizは友人と一緒に回答できないように工夫されていて、質問や解答欄が個別にランダムに表示される仕組み。だから友人と一緒にパソコンを並べて一斉に解こうとしても表記される問題や選択肢が異なるので無理!結局は一人で急いで読んで急いで解答することになる。

一番最悪なonline quizは一度解いた問題には戻れない場合。1問ごとにクリックして次の画面に進むので前画面backボタンがないってこと。これ本当に最悪です......。これが最悪なわけは、最後まで解き終わって制限時間が少し余ってももう戻れない。瞬時に判断して解答してって感じでバタバタになる。いくら時間制限なくても見直しが出来ないのは辛い。

online quizは自分のノートや資料みて解答できると思いきやこれが悲しいことに、全然時間に余裕はありません。だからインターナショナルにはこれ相当きついです。制限時間ありかつ記述だともう死にます。読み書きがローカルほど早く出来ないですから。

どうやって挑むかと言うと、Online quiz の全てはpreparationにかかっている!資料をプリントアウトして置いてすぐに調べれるように自分が大事だと思う箇所に付箋を貼ってすでにひらけておく。でもこれは保険です。もしかして自分の覚えている範囲内で該当箇所に心当たりがある場合はすぐにみれるようにね、それに備えているだけであまり役立ちません。一番効果的で確実なのは、その科目に関する全ての資料(講義スライド、ノート、課題図書などなど)をendnoteで1フォルダにあらかじめまとめておいて、quizが表示された瞬間に問題文の中にあるキーワードを瞬時に読み取って(問題の全文をじっくりは読みませんいや読めません)、選択問題の場合は0.5秒くらいで解答をザクッとみて、そしてendnoteで一気にpdfへキーワード検索をかける。そうするといくつかの資料がヒットするので、それら全てに超高速で目を通して、クイズに関係する資料を探し出す。そこから少し時間をかけて解答を導き出す。とにかく該当資料を探さないことには解答が確信出来ない。ましてや記述なんて専門用語がすらすらけけるわけもなく、、、もちろん自分の手持ちの資料のなかではキーワードがヒットしないこともある笑。この場合は仕方なくGoogleさんを使うけど、数分しかないのでこれは結構厳しいです。検索結果の画面の1ページ目の記事のタイトルだけにすべて目を通して、もし良さそうなのがあれば2つまでは開けて読んでみます。でもタイトルみてピンとこない場合はもう時間がないのでどれも開けずに、結局は自分の知識を使って何か文章を書きます。

タイムマネジメントの重要性。制限時間がある場合は本当に悲惨です。問題数はあらかじめ公開されているので、事前に1問あたりの解答時間を計算しておいて絶えずラップをはかり、時間のストックがあるのかないのかを意識しながら解く。もし1問あたりが3分40秒なら、2分半で解答ができれば次の問題は4分50秒で解答すればよいわけ。時間制限つきのquizの場合はこの20-30秒の戦いを90分間ぶっ通しで続けたりします。もし事前に記述23問・選択12問とか公開されていたら、これはラッキーです。選択は1分30秒で記述は2分20秒でとか制限時間に合わせてタイムフレームを作ります。そして、記述と選択の問題数をカウントしながら解いていき、後半になった時にはあと何問記述が残っているのかなど意識して1問あたりの回答時間を頭の中で組み直して行きます。とにかくタイムマネージメントです。ローカルでも時間ぎれになったりしているので、本当にpreparationが全てです。

選択問題はガンガン進むのがベター。記述に何も書かないのは勿体無い。時間がなくても質問に一言答えるだけ(Yes/No, Agree/Disagree, Much/Many/Less/Few)で部分点がもらえるわけなのでとにかく何かを書いて諦めないことが大切。Howで始まる質問なら程度を少なくとも答える。Do,Whatとか何か答えがいるなら「はい・いいえ」だけでもいいからかく「 I agree...because」もちろん理由の箇所が大切なんだけどどうしてもの時はせめて自分の考えがどっちなのか、because以下はもう書きません。「Whar are...」のareは注意。複数の回答が必要。理想は全部書くことだけど私は時間ないので最低2つは書けるようにしました。

Written exam:これは日本ではおなじみのペーパーテスト。私は去年2017に2回だけ、3時間open bookテストをうけました。試験管が10人くらいいる部屋の中で自分が必要だと思う資料を持ち込み、時間内で問題を解きます。この場合は選択問題ではなく論述式の問題が多いです。日本のように「○○について述べろ(用語の意味)」というのはなく、すでに資料を持ち込んでいるため「(○○を知っている前提で)▲▲について述べよ」という感じである事例や問題に対して自分の意見を述べさせるような問題です。だから言葉の定義・公式とかそういうことは問われません。詳細に覚えてなくてもよいけれどそれらをバクッと理解している必要はある。それがどこに載っている(本やノートに)かが頭に入っていれば問題ない。テストの重点は全てアウトプットにある。これは一番きつい。ローカルと同じスピードで読めないし書けない私としてはこれは一番泣けた。かなり対策をたてて挑みました。英語をロジカルに回答するのはかなり高度な技がいると思います。フローは私は個人的に苦手なので、せめてもと、シンプルに短い文で表現するようにしました。スペルミスもきっと多かったと思う。パソコンでしか英語を書かないのでスペルミスはいつもないのですが、Written examはもうスペルミスは諦めるしかなかった。

Attendance:出席点が加味されることはほとんどない。去年2017の13Units(科目)中で出席点がMarksに含まれていたのは1科目だけでした。そしてそのattendance のweightはたった5/100Marksです笑。基本は講義をやすんでもオッケー!そもそも講義をさぼるという行為は自分にとって不利益でしかないので大学は関与しません。そして出席する行為と能力は比例しておりませんので...自宅学習でも勉強できる人はそれでいいという話。

Online discussion:海外では講義やチュートリアル内で、自分の近くに座っている人と講義中に何度とディスカッションさせられるのは日常茶飯事ですが、このOnline discussionはそれとは違ってやや面白い。その名のとおり、オンラインで議論します。Online groupが勝手に作られるので、週ごとに与えられるテーマについて、自分のグループのオンライン掲示板を使用してDiscussionします。テーマが月曜に発表されたら自分の意見をまずは水曜日頃までに投稿します。そしてその後はグループ内の他の人の意見に最低2回は賛成・反対・質問をする決まりです。私の時は8人グループでした。結構レスポンスが長いので、チャットみたいには全然なりません。1日1-2回くらいしか掲示板もみません。笑。もっと面白いのが、グループごとにディスカッションのテーマが違うのでの他のグループの掲示板を覗いて飛び入り参加することも可能。笑。完全に自由です。

ここでの自分の思いをただ書くのはプロフェッショナルではないので許されず、必ずエビデンスを添えながら書きます。つまりレファレンスを貼っていく必要があります。私が○○だと考えていても、エビデンスがないなら相手を説得することも相手の意見に反論することすらできないわけで,,,私の意見○○はだだの小言でしかないので一切評価されません。必ず自分の意見にはreferenceを入れて行きます。あー、なんだかショートエッセイみたいです。そして1回の投稿の文字数制限もあります。350Words,150wordsとか決められているので、これが意外と短い。完結にかつエビデンスとともに意見を書く、これって賢い人のやる事だと思う。私のように文字が多すぎるようなおバカさんにはこれは相当勉強になりました。ただ最低週に3回意見を書くだけでいいので、時間の余裕はあります。

そして1週間で2,3回くらいチューターがグループ内の掲示板に現れて、グループ内の議論が盛り上がるように何かコメントをおいていくので、それがまた面白い。このスタイルは留学生の私にとって時間が十分にあるし書きでの議論だから有意義でした。私はアピールするために、毎週どのテーマでも一番乗りで意見を載せてました!名前を覚えてもらいたいし、クラスメイトにも普段は英語でうまく話せないから一方的にシャイだと思われてい節があったので、活動的なところをアピールしたくて。笑 

ざくっと概要はこんな感じ。本当は丁寧にまとめたいけど時間がかかるので出来ませんが、カジュアルに書くとこんな感じです。

これらの課題に対するMarks(点数)は細分化されていて全てオープンです。エッセイもどこに加算や減点がされたのかも全てオンライ上で見ることができ、フィードバックもらえます。自分の能力や理解度が全てわかります。

単位や科目について

ここでは単位数を「Credit」と表現する。「1年で48Credits取ること」と書いてあったりする。そして科目は「Unit」と表現される。その科目名は具体的に英数字を使って表現され、その略語がコース中ずっと使用されることになる。UnitごとにCredit数はことなるので最終的にはこんな感じになる:PUBH5034(4credits), BETH5206(4credits), QUAL5005(6credits),なんか暗号みたいになります。そして決められた単位数を満たすように履修登録をオンラインで済ませる。私の2017年の場合は32/48Creditsが必須科目でした。あまり選択科目はありませんでした。

基本的にはセメスター開始の2週間前までに履修登録をすませるのだけれど、もちろん実際に授業受けてから変更するチャンスも与えられる。セメスターのweek2までは変更しても成績には反映されないようになっている。そしてコースそのもの変更する事も可能です。

私は去年はコースワークなので48Credits必要でした。

Semester1: 5Units(6 6 6 4 2 合計24Credits)

Semester2: 8Units(2 4 2 4 2 2 6 2 合計24Credits)

前期は必須科目のみで後期は一部選択科目が少し入ってます。

ちなみに他の学部の子に去年聞いた話では去年の私のコースがハードなだけで、他の学部はそんなに厳しくないらしくて、テスト前や課題前の時期が忙しくて、それ以外は少しゆとりがあるそうです。Semester1も2も4Units(6 6 6 6=合計24Credits) 構造だと言ってました。でもこればかりは個人差があるので何を基準に忙しいとか多いとか判断するかは難しいです。とにかく卒業を目的とするのであれば、メンタルさえ維持できればなんとか卒業はできると思います。笑

Assessment Table

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これはMPhilの1Unitのassessment table。これは博士課程(前期)の生徒用なので一般的な日本人の大学院留学とは少し異なるのですが、とりあえず例にだしてみます。

MPhiはsemester1はこの1Unit(6Credits)だけです。それはリサーチをする目的で在籍しているのでコースワークとは違い講義や単位数が極端に減ります。だから去年に比べるとコースワークに関してはゆるい感じ。

一般的に日本人が行う大学院留学(course work)の場合だと、このtableの内容が5Unitsなら5つあり、8Unitsなら8つです。ただ、2Creditsしか持っていない科目ならtableの項目はもう少しシンプルで、課題は3つくらいだったりする。いずれにせよ、すごいボリュームです。かなり寝る間も惜しまないとこなせません。私のブログを読んている人ならわかるけど、この講義の状態を5倍以上こなします。というか去年の私はこなしました。

もう1度table見てもらうととわかるけど、この1Unit(6Credits)の成績はかなり細分化されていて、それぞれのウェイトも決まっています。

私が終了したのは3つ。

Progress report1: 5%

Progress report2: 5%

Oral presentaion of critical appraisal: 10%

あと残すは6月に3つとなりましたこれ↓

Research project protocol-Oral presentaion : 15%

Research project protocol-Written report: 40%

Data management take home exam: 10%

あと半分です。頑張らないと。Research project protocol-Written reportが前期の成績の40%を占めてます!こわっ!

ラッキーなことにattendance5%があります。毎週のFriday Seminarに出席すると点数がもらえます。ここにはビジネスライクな諸事情があって、Fraiday Seminarは外部の先生を招いて毎週セミナー、最新の研究の発表が行われます。観客を一定量確保するためにこの出席点をつけているとかなんとか。これに参加できるのはFacultyの教授・講師・HDR・オナーズだけです。興味がないテーマだと参加しない人がいるので時々観客が少ないです。そのための観客確保がこの5%アテンダンスです。もっと悲しい話ですが、私はこのブログにも書いているけど毎週数時間の講義を受けて心がブレたりして死にそうになってます。でも実はこれらは休んでも何も被害は被りません。ただただtableに載っている項目で全て評価されます。例えば研究を進めたいから統計の講義をほとんど休む学生もいます。私は高いお金を払っているのでたとえ忙しい時期でも全部出席しています。恥を書いても講義後に気を失いかかっても今は全部出席してます笑。だってためになるのだから。だから留学はメンタルとの戦いです。

 

ということで、過去最高に長いしだらだらですが、これを一度ザクっと説明しておきたかったです。では。