シドニー生活

中年研究者のお話

本気とユニーク

友人「左耳が痛い気がする」

私「大丈夫?」

友人「喉の奥から何かが来ててそれで耳が痛いんだと思う」

私「何が来てるの?その何かを言わないと何にも説明になってないよ笑」

ー1時間後ー

友人「やばい、左の頭も痛くなってきた」

私「薬飲んだら?」

友人「実はもう飲んだ」

私「何飲んだの?」

友人「鎮痛薬」

私「それ何も解決になってないじゃん。抗菌薬は?」

友人「鎮痛薬だけでいいと思う、あと1日様子みる」

私「何その"抗菌薬早めに開始するのは反対の会"のメンバーみたい」

友人「実は抗菌薬もう飲んだ笑」

私「そういうことをいう奴ってなんかセフカペン飲みそう」

友人「・・・」

私「なんかセフェム選びそうなタイプ”セフェム飲めばなんとかなる”と思ってそう笑。私ならニューキノロン系飲むな」

友人「言わせてもらうけど、こっちはニューキノロン作ってた側の人間だからね」

私「笑」

友人「言っておくけど、ニューキノロン作るには上から巻くか下から巻くかがあるんだからね。2通りあるんだよ」

*友人は元有機化学専攻。抗菌薬選択から抗菌薬ニューキノロン合成の方向へ会話がそれる.......

そして最後に "そーいえばね!これだけは言っておかないと"って感じでむかえた締めの会話がこれです

友人「そうそう、あのね、知ってる?キノロン系はぺったんこだから一回作ると溶けないんだよ。だから大変なんだ」

私「溶けないんだ」

友人「おい、本当に大変だと思ってる?本当にぺったんこだからね」

 

私には「ニューキノロンを合成するには上巻きと下巻きの2通りのやり方がある」「構造がぺったんこだと溶けにくい」「溶けにくいと大変」とか

全然わからんからね!

そして私の必殺技 "動詞をとりあえず復唱してみる"をくりだすと、私の返答「溶けないんだね」で、友人ややキレ気味?本気で素人レベルの私のに抗菌薬を合成する側の苦労を説明してくる友人っていったい?まぁユニークなやつ。

本当に不思議、誰と話すかでよくその辺にあるような"体調が悪いなぁ"って世間話が思わぬ方向へ......

これだから人生は楽しい。こんなユニークな会話してくれる人たちが大好きです。彼らは私を飽きさせない。

では!