シドニー生活

中年研究者のお話

HDRに求められる能力

スーパーバイザーの操作方法を知ること

How to HDRで、口すっぱく言われているのは「スーパーバイザーと良好な関係を保つこと」

私の場合はこれは大丈夫だと思う。

でも、それ以上に難しいのがスーパーバイザーのハンドルの仕方。私はいままさにこれと戦っている最中。とても難しい。

だからこれからオーストラリアでHDRを目指す人やすでにHDRの人がもしこれを読んでいたら、私からのアドバイスはこれです

HDR (higher degree research student: MPhil, PhD)になったら、まずは周りの学生や卒業生に「自分が知っておくべきことはないか」を聞いておくのをおすすめします。同じスーパーバイザーの素で成長し巣立っていく先人たちが、何に苦労し、何が失敗で、何をやっておけばよかったのか、彼らなりの反省点を通してアドバイスをもらいます。先人たちと話すと、実践的なアドバイスがもらえるから。ちゃんと聞かないとみんなポジティブなことしか教えてくれないからね!"PhD journey最高"としか彼らは言わないので、ちゃんと攻略方法みたいなものを、自分が知っておいたほうがいいと思われること、を具体的に聞いておくこと。

 

私の場合だと、ポジティブな点はスーパーバイザーはとてもフレンドリーです。ネガティブはドラフトに目を通すのが遅いということでした。

読むのが遅いというのは、"学生のドラフトを読む"という業務がスーパーバイザーにとっては優先順位が低いということ←確かにスーパーバイザーは忙しい。世界で呼ばれて飛び回っている。学部内でも極めて稀なケース。

それでも学生はできる限りタイムリーに読んでもらい!

その先人たちの気持ち、いまの私は十分にわかります。

私のドラフトはかれこれ1ヶ月半以上スーパーバイザーの手元で寝ている。

これってうちのスーパーバイザーに限ったことではなくて、他の研究室の学生もみんないっている。ドラフトだしても2ヶ月、3ヶ月とか6ヶ月とかスーパーバイザーが手元に持ったままとか笑。

だからこそ、どんどん進めれるものは進めていくことが大切なんだと、私はMPhilになった当初から頭に入れていた。

でも現実は難しい。

スーパーバイザーをいかにを私のドラフトを読みたいと思えるような気分に仕向けるか、これが難しい。

  

私は「自分は他の学生よりスーパーバイザーをうまく追い込んでいる」と思っていたのだけど、それでもやっぱりスーパーバイザーは忙しいので、学生のドラフトなんて後回し。。。

 

私が他の学生よりやれていると思っていた理由は、私はちゃんと計画立てて研究を進めようとしている。もちろん計画通りにはいかないのだけど、ちゃんと規則正しく生活をして毎日大学へ来て、ちゃんと研究と向き合い試行錯誤していることが大切。「これだけきっちり頑張っている子の計画が遅れてしまうのは申し訳ないな」と思わせるくらいの生活をしていたので、私のドラフトを半年とか放置できないような空気は作っていたつもりです。

この学生のライフスタイルってのが結構ポイントかもしれない。

たとえば、理系でラボ作業がある学生は、いやでも毎日学校にくる。実験が必要だから。

私は理系だけど、ラボ作業は一切はないので、文系の学生と同じ感じ。オフィスでパソコン作業黙々と進めます。つまり自宅でもパソコンさえあればできてしまうので、学生によっては毎日研究室に来なかったりする。くる時間も不規則で、半日で帰ったり、午後から来たり、午後来ても数時間で帰宅したり。その権利はあるので、誰も咎めないし「あいつはさぼっている」とも陰口をたたかれることもない。だからこそ、私がラボ作業があるわけでもないのに毎日学校へいく、このモチベーションの維持は難しかったりする。私の場合は集中できないから帰宅するとか自宅学習に切り替えるのはあまりやらなくて、そんな時はキャンパス内に8つも図書館があるので図書館へ移動したり、カフェへ行ったり、芝生の上でパソコンしたりして気分を切り替えるようにしていた。なんども、いざ不規則な生活をしている学生をみかけると、逆に自分が変なの?自分が頑張りすぎなの?という気分にさえなった笑。でも周りに「これがJapanese Quality」だと言われると、結局は国民性でまとまるのか?笑ともと思ってみたり。

とにかくなんでもありの環境。研究者である以上、HDRは結果を出せば文句は言われない。でもやっぱり質にこだわりたいと思うのは、アラフォーだからなのかな?若い時は学び方の質なんて考えてもみなかったけど。1人作業だとしても、オフィスで仕事がしたい。

思うのが、やっぱり日々の行動は人の心を動かすのでは?と。私がスーパーバイザーだったら、学生なんだから毎日大学へ来てほしいと思うし、毎日の学生生活のなかから学べることや感じることも学生の特権なんだからさ、と思う。特に私はインターナショナルなので、もし自宅学習に傾いたら「お前はなんのために留学しているんだ?」とか思われるのかな?と思ったりして。

いつものようにおもいついたことをグダグタと言葉にしているのだけど、まとめると、毎日好きな時間に大学へ来て好きなように作業進めて来た学生のドラフトと、毎日規則正しい生活をして大学のイベントも参加して来客とも交流して頑張っている学生のドラフト、あなたならどっちを先に読んであげたいですか?ということになる。

後者であってほしい笑

頼む、スーパーバイザーよ、私の論文を読む気になっておくれ←もう2週間近く念じている

読んでもらえないからといって文句をいうつもりはない。ただ卒業近くなって慌ててやり出して「読んでくれない読んでくれない」「時間がない」とか、スーパーバイザーの文句をいうような学生にはなりたくないなと思う。「お前だって十分に時間があったのに、散々エンジョイしておいてそれはないだろ?スーパーバイザーのせいだけじゃないよね?」って言いかえせるくらいに、日々頑張っていく覚悟です。

でもスーパーバイザー、先々週も先週もドラフト読むと言ってたのによまない。ミーティングも先週も今週も私からお願いしてしてもらったのに、ミーティング開口1番に「まだ全部読んでない。いま30分だけよんだ」「いま読んだところまででディスカッションしたいことがある」とかいうし笑。なんかごまかされたようなミーティング。ありがたいことにこれらのミーティング内容はかなり勉強にはなったので文句はないのだが笑。大事なのは、結果的にはまだスーパーバイザーは私のドラフトにまともに目を通していない、、、この事実は変わらないわけです。

挙げ句の果て、スーパーバイザーが昨夜送ってくれるといったのに(←私が言わせたようなもの)、PhDのドラフトも論文のコメントも送られてこない。

それだけでもかなりのダメージ。

わかってはいるけど、やっぱり、たかがいち学生のドラフトを読む行為のプライオリティーをあげるのは難しい。入学してから10ヶ月、毎日登校して、できる限り大学の行事にも参加したり挨拶をかわししっかりコミュニケーションも取って来たし、私なりにはちゃんとやって来たけど、それでもスーパーバイザーの心は動かせず。

無念。。。

切腹。。。

 

もちろん他にも研究でやらなきゃいけないことはたくさんあるのだけど、私としては、今週はPhDのアプリケーションも偶然に発見したし。しかも発見したその日にエントリーできるってスーパーバイザーいってたやん!怒。なのにその短い短いドラフトすらよまない。。。まあいつでもいいからさ、この勢いで年内に絶対出願したい!この気持ちが強くて他の作業はなんかやる気がでない。。。

言い訳ばかり。。。相変わらず、文脈ぐだぐだで、情緒不安定な記事。これが現実です。アラフォーなのに、もうメンタルの浮き沈みが半端ない笑。

では。