シドニー生活

中年研究者のお話

オーストラリアで博士取得には3.75年かかる!

PhD取得に3.75年・MPhil取得に1.75年

金曜、Faclutyのミーティングを終えた先生たちが盛り上がっていた!

「取得期間が変更になるぞ。いままではPhD取得は4年かかったけどそれが3.75年、MPhilは2年が1.75年になった」

 

そうなんです、短くなったんです。

 

この議論が以前からあったのは知ってました。去年他の先生と話をしていた時に話題になったので。その時の話を思い出すとこんな感じ↓

「オーストラリアでは”PhDは4年”と言っているけど、実際は博論提出してレビュアーのコメント受けて再提出してっていろいろやっていると、学位取得はなんだかんだで”4年と数ヶ月”かかる。政府のPhD授与の基準として考えている教育4年の概念より少し長くなっているのでは?という議論が続いていて、そもそも3.75年へ期間を少し下げても政府が求めるPhD取得のプログラムを満たせてると解釈できるじゃないかという方向でまとまりつつあったんだ。政府はもう一つ考えていて、MPhilの学費をタダにするんだ。domesticのMPhilの学費を政府が負担すると総額*ドルになるんだけど(私の記憶では確かmore than 300milion dollars(300億円以上)か30億円だった気がする)、政府はこの額が妥当だと思っているんだ。優秀な人の教育へ投資することで研究がすすみ国が発展することを望んでいるんだよ。この額って妥当だとあなたは思う?」

と最後はこんな感じで質問を投げかけられたのは覚えている。

半年以上前の話になるし、私の英語の解釈が間違っている可能性もあるので言葉半分にしてもらえればと思います。こんな感じで、国がPhDの基準として考えている教育プログラムの変更は一切なしで、そもそも個々大学のプログラムを見直してそれで解決なんじゃないかって話。

 

で、金曜にうちの大学がMPhil1.75年、PhD3.75年の変更すること通達したらしい。いつから適応されるのかは聞き忘れたけど笑。

 

ここで注意なのが、オーストラリアでは同じ大学内でも学部によっていろいろ異なるので、ここで書いているのはあくまでも私のいる大学の所属のFacultyの話です。だから話半分にしてもらえるといいかなと思います。同じ大学内でも学部が違うといろいろとことなります。例えばMaster degree by course workも1.0~1.5年と取得期間も違うし、私の2017年にとったマスターもいまでは1.0→1.5年に引き上がったし笑。文系のPhDの友人は初めから4年卒業前提でやってい3年ってあるんでるか?と言ってたし、私のいる理系だとPhD留学生は奨学金の関係で3.5年までとか4.0年とか、結構奨学金に左右されてて延長もしかり。とにかく何がいいとかすごいとかではなく、同じ大学でも学部が違うと暗黙の文化というかルールみたいなものは異なるので、入学前では知り得ないことばかり。日本みたいに一律ではないのが不思議なくらいです。

だからこそPhD目指したい人は、まずはスーパーバイザーを探すためにメールしまくり奨学金はその前後になろうがとにかく応募できるものをしていく行動力がないといけない。必要なのはIELTSのスコア以上に行動力です。お金以上に行動力です。入学してからしかわからないことが多いからです。先ずはお金がある・ないとかそんなのはPhDにいけない理由にはなりません。お金の悩みはPhDCandidateになれる切符を掴んだ人があとであとで悩むことであって、切符も持ってない人は悩む権利がない。(←以前私がいただいたアドバイスです。理由つけて行動を起こさない人はいいわけしているからだと。お金とILETSスコアがあればPhDになれるとでも思っているのか?と。厳しいけど現に今はこのアドバイスに感謝してます。やらないよりはやったほうがいいからね。)。私の知っているだけでも幸運にもスーパーバイザーを見つけた他国の学生が3人いるのを聞いてます。奨学金が取れ次第留学するということで話がまとまっているらしいのですが、それは来年なのか再来年なのか、、、うち1人は去年奨学金落ちて、うち1人は今年奨学金落ちて、入学は延期になっているとか。。。でも彼らはきっと競争率の高い奨学金を勝ち取っていつかはやってくることでしょう。 もしだめならそこで初めて諦めるのだと思います。

 

話がそれちゃったけど、この期間短縮によってローカルへの影響はそんなにないと思う。あくまでも私の予想なんだけど、今後入学してくるインターナショナルには少しだけ影響があるのかなと。ビザの期間が若干短くなると思う。

今後のPhDのインターナショナルは

3.75年+8ヶ月のビザが入学時に与えられることになると思う。

現状のPhD学生は

4.00年+8ヶ月のビザを持ってます。

 

1period分だけビザが短くなるんじゃないかな?ということは、学費1period分とOSHC(強制留学生用海外保険) 支払い3ヶ月分がうく!

いま調べたらOSHCは3ヶ月分128ドルしか節約できんけど笑。

学費は学部によるけど、100万弱くらいは安くなる?どうなのかな?

MPhil学費タダ

あと、この金曜の件で判明したけど、ローカルのMPhil生は学費タダだといってました。普段なかなか学費の話とかはしないから知らなかったよ。

MPhilっていま0円なんだって!

私は奨学金使って払っているのにね!

こんなときローカルが羨ましい。インターナショナルは学費が年々増える一方なのに。

 

最後に金曜の朝のハッピーについて

これ↓

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Victoria Parkを登校するときに横切ったら、サンプリングしてた!

しかもコーヒーだよ。嬉しすぎる。

ヘーゼルナッツ入りで香りも高め。

うん、幸せ。平日最終日にこのご褒美は嬉しい。

では。