シドニー生活

中年研究者のお話

PRSS2019がキターーー!続

PRSS2019のクライテリアが変更になった話

前回の続き。

APRの際に、インタビューの決まり文句「最後に言い残したことは?」的な会話にとっさにとっさに反応してPRSSに物申してしまったわけ笑。これは決して計画してたわけではなかった。何か自分の意見をと聞かれたときにすらすらと出てきたのがPRSSに対するコメントだった←まぁ日頃からいろいろと思うことがあるのでこうなるのも当然かな。

2018年のAPRの話↓

このAPRの時の私のコメントは自身のAPRのドキュメントにもバッチリ記録されている。

d) Comments by Reviewers:  
  1. Approximately 6 months into MPhil, meets with supervisor regularly 
2. Working on first manuscript currently, preparing for submission for the end of this month 
3. Panel raised that five phases for research project, may be too much for MPhil 
4. --- raised concerns raised about PRSS, feels it’s easier for PhD students since more senior and performance based. Consider different criteria and evaluation process for MPhil separately 
5. Recommend discussing with supervisor about exit point for MPhil (how to meet the requirements), and timeline. Also, how and when to progress/upgrade to PhD

4. --- raised concerns raised about PRSS, feels it’s easier for PhD students since more senior and performance based. Consider different criteria and evaluation process for MPhil separately 

私はPRSS2018クライテリアがPhD後半の学生を対象としているのでアンフェアだと言ったのさ。

だってそうじゃない?MPhiもPhDもとにかく1年目で学会発表したり論文投稿するのってどれだけ難しいことか。難しい理由は、1年目で研究プロトコル書いて、研究のためのエシックス取得して、そこから研究をやっと始めてデータを解析へ。ここまでを1年でやるのって大変なことだと思う。私の場合はラッキーで特定だからなんとかできただけ。入学前のスーパーバイザーとの面談の段階で研究プロトコルを作成しており、一番重要な目的とメソドロジーの箇所も問題がなくオッケーがでたので、入学前から研究を始めていた。

実際に、APRで私が入学から8ヶ月間のproductivityにレビュアーは高評価をくれた。なそれなのにPRSS2018のself-assessment guideによると「Facultyとしては私の業績を何評価しない」ということになる。これはアンフェアーだ!

しかもそのときに例もあげたのね「このまま私がMPhilを最短の1年で卒業したらPRSSは回ってこないことが確定する。だって来年のPRSSの頃は卒業しているので。そもそも成果を挙げているMPhil学生の場合は1年目がfinal yearになる可能性があるのに、そのような学生にはPRSSはあげられないとPRSSで明記しているようなもの。私は1年目だけどPRSS applicationのfinal yearのところにチェック入れました。それは私が1年での卒業を目指していたから、final yearとして扱ってもらいたかった。そしていまMPhilでやるべき研究量は超えているので、修士論文はすぐに書き始めることができます。これってアンフェアーです。」

言い過ぎたかな?しかも最後にこう付け加えた。

「この状況はモチベーションを下げる。私の今回の不合格結果はアクセプトできるけど、本来ならMPhilという学位は研究者としての最初の場なので、そこで”standard2年かけてゆっくり研究やって卒業したほうがPRSSももらえるしいいよね”って学生に思わせるような環境を大学が作っている。それを改善したほうが次のためになる。実際にHDRのためのPRSSなのにMPhil・PhD1年目でエントリーしてPRSS取得している人がいるのか疑問です。」

あとこれも言ったなぁ

「少なくともfinal yearのボーナスポイントのクライテリアはいらない。final yearなら頑張っても頑張ってなくてもすでに学会発表できるデータは当然持っている。発表は本人が行きたいと思うか思わないかの問題。だからfinal yearの学生が学会発表することをFacultyが高評価とし20点をつける理由は理解できない。むしろ、1年目、2年目の学生が早い段階から研究者として頑張って活動している、そのことに評価をしてあげてほしい。もし1年目からPRSSが取れたら2年目、3年目、4年目ともっと頑張るはず。PRSSもらえない理由で1,2年目の学生の発表の機会を減らしている可能性がある。」

結論、だったら最初からPRSSは全HDRを対象にしないでほしい。HDRのPhD3年目以上を対象にすればいいのに。うん。

ブログを通してあの時の熱が復活!久しぶりに愚痴をはいてすっきり!

😆

でね、前置き長くなったけど←え?前置きだったの?笑

eligibilityは今回5つあげられていて、その内容が今回のブログの本題です。

1. At the application closing date, you must be a currently enrolled HDR student in the Faculty of --- and your candidature can not have exceeded the following full-time (or part-time equivalent) periods

3.5 years full time if you are a doctoral student

1.75 years full time if you are a master’s by research student.

1. エントリー資格のある人。この年数は最近大学がstandard卒業年数を変更したのでそれがすでに反映されている。この年数を越えているということは、研究が上手に進んでいなくて卒業がstandardより遅れているということ。そんな遅れているような学生はエントリーできない。これって当然だよね!

2. Satisfactory progress- Provided you are making satisfactory progress (have met or exceeded the standards on your most recent progress review, this includes the Probation review) and have not exceeded the normal period of candidature (see 1. above), your application will be considered. A ‘Marginal’ result in your progress review will deem your application ineligible.

2. これまさに私がフィードバックが反映されている!「APRで標準の評価または標準を超えている評価を得ている人」って所ね!いままでは論文数とかがメインだったけど、実際の研究進み具合も評価の対象になった!

3. Justification statement- Include a brief statement justifying the need and planned use of the funds, and the benefits to your candidature. For conference support: this must include evidence of a submitted and, where possible, accepted abstract; and quotations or receipts of conference registration, travel expenses and accommodation. For other categories please provide evidence for the amount requested.

3. これって当たり前のことだよね。

4. Research related achievement- Where possible, include evidence of your publications (in press or submitted), conference presentations, internal reports or other scholarly activities. This shows satisfactory progress through your previous achievements, relative to opportunity and stage of candidature.

4. これも以前と同じで当たり前かな。業績はやっぱり最強のエビデンス!納得だよ!でも大きく異なる点が一つあるの!

include evidence of your publications (in press or submitted)

これこれ!

今まではpublishされた論文(accept)のみを評価していて、投稿済み(under the review)のものは評価されなかった。昨年友人がPRSSの時期に「いま3本がunder the reviewなんだ」と言っていたのを思いだす笑。あれから1年、友人は先月3本のうち2本が無事にアクセプトされてます。しかもファクター高かったよ!

論文は最初の投稿からどこかにpublishされるまで1年以上かかることもあるらしい。普通でも半年近くかかるから、under the reviewは評価されて当然かなと。少なくとも論文を書き終えて手元を離れているという点で評価されるのは学生としては嬉しい。

5. Supervisor support- You require a letter of support from your supervisor. This can be an email or formal letter. You must combine this with your application and other documents and submit as a single .pdf document.

5. これは去年と同じ。スーパーバイザーから推薦状をもらいなさいってこと。これはたやすい。

 

ということで、自身がAPRで述べたコメントが反映された新しいクライテリアでした。スーパーバイザーと学生3人でいるときに、クライテリアが変更になった話題を持ち出したら、スーパーバイザーにこういわれた。

「大学は非常にtransparencyを重んじているんだ」

そして続いてこうもいった、

「今年はfacultyはless controlだからな 」

「less control」になると合計3回も繰り返した。なんの強調ですか??で、この意味を後に知ることになる。

この段階では、透明性、平等性とかを大事にしないと大学の質を維持できない。大学の質を上げるのは大変らしい。こういったtransparencyをすごく意識していてパワーコントロールみたいなものを減らす努力をしているらしいけど、パワーレベルで動かしてることってなくならないものだと思うけど笑。

 

ということでこの話、まだ続きます。facultyはless controlの意味は次回へ。

 

いまはイベントから帰宅したところ。

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無料ラテを飲みながら気分転換にブログ書いてみました。イベントについてはまた今度かくつもり。

では。