シドニー生活

中年研究者のお話

最近の研究作業について

最近の研究作業について少し書く。

いま主にやっている業務は3つ

  • Study5(S5)に関連する業務
  • Paper2執筆
  • その他(学会)

【S5】

PhDプロジェクト最後となる”S5”のマネージメント業務が日々の業務の大半を占めている。これは自身が想像していた以上に大変だ。

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最近よくブログに書いている雑務が多いとは、S5のマネージメント業務のことです。これは雑務ではなくれっきとした主務!これも大事な研究作業なのはわかっているけど雑務と言いたくなる理由はちゃんとある。

例えば、メール対応・資料作成・Webサイト更新・ポスター作成等の作業は、以前に私がイメージしていた研究者のイメージとは明らかに違うのよね。研究者は、1日中文献を読んで、論文を執筆して、データ解析して、研究への思いを巡らして暮している人ってイメージが強すぎた(笑)

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もう少し主務を掘り下げてみるね。

・メール対応

この2年半で研究の一環としてワークショップ開催、研究報告会を兼ねたセミナーなどなどなど.......やってきたけど、一つのワークショップは参加入金のやり取りはアプリを使用したけど、残り全てのイベントは私が窓口となりメール等で対応してきた。メールで一つ一つ対応するから時間が結構とられてしまう。

作業効率だけを求めるなら、無料のイベントアプリを使用したりして自動的に申し込みのやり取りを済ませることはできる。でも私がやっていることは全て研究の一環なので、アプリではなく研究参加者やイベント参加者と直にコミュニケーションを取っていきたいと個人的には強く思っている。これらのイベントをきっかけにして作られる人間関係(人脈)は今後研究者としてやっていくとしても、または現場へ戻ることになったとしても、いずれにせよ大きな糧となるのは明らかだ。

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アプリを使用しない一番の理由は他にあって、Practiceの研究は現場の先生の協力の上に成り立っているということを自身が十分に理解しているからだ。私も臨床経験がそれなりにあるので、現場の先生の気持ちは理解できる(これが私の強みでもある)。基本的には謝金は発生しないのに(謝金が発生したとしても微々たる程度)、それでも研究に協力する意思がある。そういうモチベーションが高い・プロフェッショナリズムの高い先生たちをじゃけに扱いたくない。だからこそ直にコミュニケーションを取りながらやっていきたい。なにより研究に協力してくれる先生方の医療従事者としての熱い想いが私自身をエンカレッジしてくれたりもする。ここは大変だけど、ここから先も個人でやり取り続けていきたいと思う!

・資料作成

2月に研究キックオフミーティングを開催して、もう4ヶ月が経つ。この間に研究関連資料8点のアップデートは小さな変更も含めると6回!昨日関係者へ最終版ver6を送付したところです。

小さなアップデートが大半で、研究開始時期延期×2回、研究協力機関社名変更、研究助成獲得等が改訂箇所だった。

大きな改訂を一回だけ。それも今月にね!研究内容は詳しくはかけないけど、研究時期が5月~10月から7月~12月へ変更したことでインフルエンザのシーズンにかかってくるので、研究者として考慮するべき項目がでてきてしまった。これは致し方ない。

イベント・研究ポスターの作成・改訂という仕事もある。毎回イラストレーターを使用している。パワポで作れば簡易的に作れるけどパワポは使わない。これは共同研究者のこだわりでもあって、イラストレーターを使用すれば複雑なデザインが可能になる。みるひとがみればパワポやワードで作成してないことくらいすぐにわかる。ようはかっこいいのができる。わたくし、イラストレーターなんてこれまで聞いたことなかったけど、これは学びのチャンスだと思い、PhDになってからこれも自己学習でイラストレーターの勉強してます。まだフルに使いこなせないけど、卒業するころにはイラストレーターももう少し使いこなせるようないなりたいなと思う。

※あくまでも、プログラミングもイラストレーターも極めれば一つの仕事としてやっていける技術。ただ私がやっていることは日常使いができるレベルまでもっていくことです。アラフォー初学者にはなかなかハードルが高いけど、コツコツやっていきたいと思います。

・Webサイト更新

6月に入ってから行ったWebの仕事は、今までいただいたQ&A取りまとめて、Q&Aと研究説明動画(オンライン説明会録画)をWebにのせた。昔なら、HTMLとかPythonとか何?って感じだったけど、PhDになってから自己学習を少しずつ進めてきた成果が最近になって出始めている。プログラミングはまだまだ初学者なので作業の1つ1つに時間はかかるけれど、これらも自分でやることで仕組みが理解できたり小さな変更やトラブルにも臨機応変に対応できるので、大事な作業だと思っている。これに関してはもっともっともーーーーーっと勉強しないといけないと思っている今日この頃!

そうそう、毎週やっているオンライン説明会は参加者と直にコミュニケーションを取りたいので動画配信ではなく毎週Zoom開催にこだわってやってきた。人間関係ができて初めて参加者の意識も変わるし、研究者側も参加者と直に質疑応答できるので良い機会。ただ、この時点で説明会は残り2回となったので、もうそろそろいいかなということで、このタイミングで動画配信を決めた。ログインしないと見れないようにしているので、対象者は研究参加を決めた又は検討している人がみれるようにしてあります。施設の代表者だけでなく他の従業員の人も気軽に見れるように、知ってもらうためにという意味もあります。

【P2】

これ、今月入ってから手をつけてない。そもそもの段階で、研究スケジュールがタイトすぎて執筆がたまっている。

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最近、目先のS5の作業に目がいきがちで、執筆の時間もS5にあててしまうのだ(←言い訳)。言い訳ばかり思いつくけど、自身のマネージメント能力が低いことがすべてである。

はぁ、

高貴な借金(論文執筆)を抱えている私ですが、借金返済計画はこれ

↓↓↓

  • Paper2:S4

今月末にファーストマニュスクリプトをスーパーバイザーへ送る(ガントチャートによると5月末の予定だったけどね笑)。サブミットは10月予定☆

  • Paper3:S2+(S3)+S4

10月にスーパーバイザーへ送って、12月にサブミット予定☆

  • S3→Paper4

これはもしかしたらペーパーにしないかもしれない。博論の中ではラピッドレビューってことでさらっと書いて、卒業後に本執筆するかも…。すでに弱気。

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もうどう考えても3本は書けるはずなんだ…そしてS5の論文もいずれはやってくる…忍び寄る魔の手…これらのPaperが博論のチャプタへとそのままスライドされるわけで…、これらを書き終えないともちろん卒業できず。

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どうなることやら。

では。