シドニー生活

中年研究者のお話

逃げ遅れた

私の所属する大学では、日本と同様に避難訓練Evacuation exerciseなるものが定期的に行われている。その回数を数えてはいないけれど、体感的に日本より多いと感じている。この3年間で一度だけラボでボヤ(煙がでただけ)があって、本物の避難、消防車まで現れたのだ。

 

あれから2年、再び本物の避難の場がやってきた!

(´・ω・`) 

今日16時過ぎに突然ビルの放送がなった。そしてこう告げた、

「これはevacuation exerciseではない。時間を無駄にしないためにも、自分達の貴重品を持って直ぐに避難せよ。」

 

(^_^;)何これ?(笑)

(^_^;)身支度してから

避難せよってなぜよ(笑)

 

放送の後、火災警報のアラームがけたたましく鳴り響き、「直ちにevacuationしなさい」っていつもの避難訓練と同じテープが流れた。

 

「身支度してから避難せよ」の意味もわからないまま、これは新手のギャグかな?と思いつつ、オフィスにたった一人いた私は誰にも確認できないまま、とりあえずお財布と携帯をもって避難したのだ。

 

屋外へでると、ローカルの学生やスタッフがかばんをもって避難してた(笑)

やっぱり聞き間違いじゃなかったんだ。

やばい、私はぱっとみは手ぶら。温度差を感じるので、少し離れたところから、ビルを見守ってた。

f:id:pskusg:20210408152946j:image

とりあえず離れたところからビルを見守っていると、各フロアにいる災害担当のリーダーが集まり何やら話している。

(誰とも会話したくない気分なので、携帯をいじりながらその後ぼーっと過ごしていた)

 

気がつくと30分くらい過ぎてて、ビル前にいた皆は何処にもいなかった(笑)。

私、完全に遅れたのだ。オフィスへ戻ろうと早速ビルの入口に自分のIDをかざしから「プルルル〜」って残念な音がなった。

扉が開かない???

とりあえずビル正面の入口へ向かうと扉が閉まっている。

扉が閉まってる???

ビルの一階のポストオフィスだけ開いていたので聞いてみると、「さっき警報がなってみんなは避難させられたんた。その後ビルは閉鎖になった。」

 

(TдT)え?まじ?

ポストオフィスのおじさんの提案で、ビルの前にいた警備員さんに話しかけてみた。

 

(^_^;)「僕が付き合うから一瞬だけならいいよ」なんとか入場が許可された。

 

セキュリティ付添でレベル5まで戻りなんとか荷物をゲット。まだ17時前なのに強制的に帰宅となった。

f:id:pskusg:20210408171725j:image

外はまだこんなにも明るいのに帰宅するのはなんか変な感じ。

 

それにしても今日は自分のしょぼさを痛感した。

①英語の意味を理解できていなかった

②避難後、人と会話することを避けたため、状況が理解できず逃げ遅れた

 

情けない。かなしい。孤独すぎ!

逃げ遅れたことでセキュリティの仕事を増やしてしまい、そしてセキュリティから状況を聞くという結果に。まぁ、セキュリティから状況を教えてもらっただけでも、よしとする。

状況はこう→あるフロアで化学物質の匂いが微かにしていたらしい。私のいるビルでは、多くの化学物質を取り扱っているため(特にレベル2)、万が一に備えて今日のところは閉鎖することにしたそうです。

 

(^_^;) evacuationは避難だとわかっていたけど、「これは本物の避難です。荷物持って避難しなさい」が閉鎖を意味するとは。

 

とりあえず今夜はゆっくりしま〜す。

では。