シドニー生活

中年研究者のお話

Retreatって何?

大学スタッフが行うRetreatって何?

大学スタッフが学期末に全員で振り返りを行うことです。この場合はキャンパス内では行わない決まりとなっていて、外のレストランやホテルの会場で公式に行われます。

私は本当におばかです。

4日前の11/7までRetreatは親睦会、お食事会の延長だと思ってました笑。

そもそも水曜にスーパーバイザーが「Retreatは明日に決まったから来ない」と。その時は私はあまり深く考えず「翌日の木曜はスーパーバイザーおやすみ!」とだけインプットして軽く受け流した。

木曜登校すると、Retreatにつき建物内は人がまばら。スタッフの多くが外部に出かけているためHDRか一部のスタッフだけがいる状態。学生はもうテスト期間がすぎてほとんどいない。ちなみに私の研究室は3人とも先生はおやすみ、サバティカルの先生もなぜかおやすみ、ローカルの学生も1人おやすみ、私と他1人の学生のたった2人だけでオフィスを占領!週末に登校したかのような気分で快適でした。

その時に学生と話をしていてRetreatの意味を知りました。

笑。

ありがとう、誤解をといてくれて。

周りにバカがバレる前でよかった。

そもそもRetreatの単語の意味を調べたことすらなかった。 semester1の時に、会話の流れでretreatの意味をゲスして理解してそのまま放置していたのが問題。もう無知や知ったかぶりは本当によくない。反省。

辞書によると

Retreat:〈人などが〉【当初の計画・約束などから/やや穏健なものへ】後退する, 方針を変更する

だそうです。

Semester1のRetreatはホテルだと聞いてたし食事をした話を聞いたので、 Retreatは仕事目的ではなく親睦目的だと半年以上勘違いしていた!笑

あー、辞書と全然意味がちがうじゃん!

先生たちはこのRetreatが超嫌いらしくて、いやいやしぶしぶ行くらしい。

お食事会とは真逆...

何をするかと言うと、Semster2のユニットの振り返りや最終の学生評価などを行うらしい。その際はプレゼンやら何やらもあるみたいで、結構めんどくさい本気のやつみたい。機会があれば友人からまた聞きではなく、先生に直接本当のところを聞いてみることにします!

 

いろいろシステムが違うから学べるよね。

ってことでこれもやや脱線だけど書いておきます。

例えば、うちの大学はfairかどうかをすごく重んじるので名前を出さずに学生番号だけで採点や評価をします。日本では現在はどうなのかな?私が学生の頃は「名前書き忘れた奴は0点だぞ」って先生がよくいってたけど、こちらではシラバスに書いてあります。「テストやアサイメントに名前を書くとペナルティーの対象になる恐れあり」とね。

名前を書くと採点者が学生を知っている場合に公平に採点ができなくなるので、よくないこととされています。なので先生やHDRが採点する際は学生番号だけなので誰の回答かを知らない状態でサクサクサクサクと基準に沿ってスコア付を行います。

スーパーバイザーが以前おしえてくれたけど、ニュージーランドでは名前を書く場合と、名前を隠す場合があるらしい。一部なのか全ての大学なのかは詳細はわからないけど、それは学生が決めれるらしくて、ペーパー試験の時は右上の名前を記載した部分を三角に折り曲げて貼り付けて隠せるシステムを取っているようです。この三角におられた部分は採点者がめくることができないらしい笑。もちろんこの隠す隠さないの行為は専門家により研究の一貫として分析されることもあるみたい。面白いよね。

確かに私が先生なら「あいつかぁ」なんて学生の顔を思い浮かべながら採点してしまうと思う。そして回答の内容によって学生に対してバイアスが生まれるのは否定できない。名前をわからない状態で採点に集中できるのであれば、効率も上がるしバイアスも防げてwinwinなシステムだよね。

 

ということで、Retreatはお食事会ではありません。先生たちがキャンパス外で行う会議、セメスターの振り返りを行う場です。

 

では。