シドニー生活

中年研究者のお話

グラント敗北宣言

苦渋の決断- grant3に応募しない

忙しい。もう今に始まったことではない。

相当、研究スケジュールを詰め込んでいるので、いつも追い詰められた感満載。他の学生にも最初の1ヶ月目から頑張っているので、驚かれたくらい。「PhDjourneyは長期戦なので、ゆっくりでいいからペースをキープしてとにかく継続が大切なんだ」というアドバイスをもらったこともあるけど、当時からあまり賛同できなかった自分がいた。PhD取得だけが目的ならそれでいいのだろうけど、私にとってPhD取得は人生のイベントの一つだと思うように心がけている。だって世にPhD持っている人いっぱいいるし、取得後はもっと大変なのは目にみえている。PhD持っていれば高給取りになれたり就職に恵まれるわけではない。とにかく取得するまでのプロセスの中で得られる、知識やスキルの向上、ネットワーキングなどが一番の財産になると本気で思っているので、ゆっくりしてはいられない、とにかく全力でやることにしている。もちろん気分の浮き沈みはあるし、怠けがちなときもあるけど、追い詰めるようなスケジュールを作って体力気力ともに毎日使いきろうと思っている。

と前説は私の個人的なPhDに対する思い。

で、いま現在抱えている案件はこんな感じ。

study 1 Qualitative study 

→data collection, analysisともに終了

paper 1 

→もうすぐ提出...本当に?もう出す出す詐欺状態で数ヶ月経過

study 2  Interractive workshop 

→data collectionは終了, analysisは最終段階

study 3 Review 

→途中

study 4 

→絶賛準備中

ethics for study 4 

→絶賛準備中

grant 1 

→締め切りは4月末、アプリケーション作成ほぼ終了

grant 2 

→締め切りは6月末、アプリケーションに取りかかれず放置

grant 3

→応募を断念

congference 1

→データはstudy2から。アブストの締め切り4月末、アブスト作成済みでスーパーバイザーのコメントまち、ポスター作成は学会直前に行う予定

 

やることだらけすぎて吐きそう。自分でスケジュールを決めているので、ほかのPhDの学生よりボリュームありなのは自覚している。それにしてもつらい。

まずは4月締め切り書類が2つ

  • 9月の学会のアブスト提出
  • グラント1のアプリケーション作成

アブストは書き終えた。スーパーバイザーが忙しいのでコメントをすぐにもらえないだろうなと思い、早めに作成した。グラントアプリケーションもほぼ終了した。あとは指定されたボリュームに収まってないので量を調節して、そして周りにアドバイスもらったりしながらちょこちょこ編集していくだけ。

次にグラント3

しれっと書いたけど、グラント3、、、先週のミーティングでグラント3に応募しないことを宣言した。

”敗北宣言”

だけども、納得しての決断なので悔いはない。来年こそは応募したいと思う。

理由はグラントの目的が自分の研究と少しだけずれているので、もしこれに通ると新しいスタディーを一つやる必要がでてくる。しかし今年は昨年以上に忙しくてもうスケジュールがフルなので、これ以上何かをするのは難しい。そして何よりも英語でグラントのアプリケーションを書くには時間がかかる。そんな時間が日々の中にとてもじゃないけど見出せない。。。忙しすぎる。。。そして私1人ではこの応募書類完成できないのだ。。。

悔しいけど敗北宣言。

決断結果を報告すると、スーパーバイザーは納得してくれた。

応募も自分で決めたし、敗北宣言も自分から。その間、一度もスーパーバイザーからはこのグラント3について触れてこなかった。海外って日本ほどにお膳立てってない感じ。自分で探して自分で決断する。時間は山ほどあるので(日本で社会人していたときと違い24時間自分でコントロールできる)、その時間をどう使うかはその人次第。なるべく怠惰にならないように、自分を律していかないと、、、とまたこのような出来事を通じて思うのでした。だから悔しいと思う。でもやれるだけのことはやっているので、優先順位が低いものは捨てる・諦めるしかない。

でも来年の今頃はPhDprojectのデータコレクションは全て終了しているはず(予定だけど)なので、そのときに新しいプロジェクトを追加できるスペースが出来ているかもしれないと、苦し紛れに新たな宣言をしておいた。

敗北宣言したグラント3の締め切り、実は今日3/28の14:00です。

あと3時間半後にグラント3の締め切りがくる。

あー、やだやだ。

14時は1人でいたくない、デスクにはいたくない。どこかで美味しいコーヒーでものみたい!

では。