BUT110のお話です。
前回から空いてしまったけど、あきらめず根気欲書いております。トレランに興味ない人にとっては全然面白くないと思うのですっ飛ばしてください。
以前のは、
START~CP1
総距離: 15.6km
Elev: +737.1m / -455.1m
今回は朝5時スタート。暗い中でレースが始まりました。
(写真はBTU110のFBから)
スタートからヘッドトーチが必要なので、キャップを後ろ向きにかぶり、ライトをつけていざ!
開始すぐに思ったことは、マーキングが全然見えない。
どこにマーキングがあるか全然わからないまま、スタート直後は他のランナーについて走っていきました。少し進みトレイルに入ってからようやくマーキングを見つけた。
どんなのかというと↓
(写真はBTU110のFBから)
このマーキングは、ライトで意図的にどんぴしゃで照らさないと反射しない!
マーキングのクオリティーが低いわけじゃなく、私はまだ経験が少ないのでこんなパターンもあるのかぁと学んだ感じかな。だって経験値1(UTA100)の私は、UTAがスタンダードなのだと勘違いしてました。UTAのときは何メートルも先のマーキングがいつも暗闇の中で光ってました。
UTAの夜↓
この写真、奥に2人ランナーがいるその右側に白く光る紐があるのみえます?
こんな感じで、UTAではたった一人で暗闇を走っていても、自身のライトの光にマーキングが反射して、白い紐のような数メートル先にみえるんです。
だから走っていても歩いていても次のマーキングが見えてるからコースロストしてないという安心を得ることができてた。今回はマーキングは最低500mに一つといわれていて、そもそも数は多くないのもあって・・・、不安になることが何度もありました。
話はBTUに戻して、
これはやばい、スタート開始からこのメンタル・・・。
だから日が明けるまでは誰かについていこうと決めて、目の前にいた男性ランナー2名に必死についていきました←頑張ったけど、7km付近でおいていかれた・・・。
とうとう1人になってしまった。
まかれた?笑
なんだかんだでしばらくして朝が来た!
コースは基本的に林道で走りやすかったです。
しばらくすると小雨が降り始めた!
このときはまさかこの雨が24時間降り続けるとは想像もしていなかった・・・。雨は時々止むけど、小雨と本降りを繰り返しでそれはそれは長い雨の1日でした。
7:22にCP1到着。
エイドのスタッフは優しく、ソフトフラスクへの水補給を代わりにしてくれる。その間にトイレ休憩を済ませ、そしてポテチを美味しくいただく。ここでは休憩約5分。
距離 15.48km
累計標高 ----m
カロリー 910calories
時間 2'22'15
ペース 9.11min/km
CP1到着 7:22
Cut off 9:15
なぜか累計標高が測定できてなかった・・・
CP1~CP2
総距離: 30.7km
Elev: +1599.7m / -1480.6m
今回、一番恐れていた区間です。私はまだまだスピードが遅いのでカットオフに引っかかる可能性がある。UTA100の結果と日頃の練習タイムから考えるとここで引っかるのがオチ。
この区間の作戦は「どんな坂道も走り続ける」。レース後半のことは一切考えず、どんなに遅くても歩かなければこのカットオフを超えられるはずなんです。で、よっぽど急なのぼり以外は走りました(←速度はゆっくりだけどね)
雨は降り続けているのでコースはだんだん滑りやすくなってきたものの、それを避けるだけの道幅があったりして、比較的走りやすかった。
基本は1人孤独にラン。時々。後続からエリートランナーがやってきて抜かされることもありました。
(写真はBTU110のFBから)
この大会はエリートランナーは一般ランナーより1時間遅くにスタートする仕組み←普通はエリートランナーがアーリースタートだよね?
エリートランナーの走りを生でみれる機会は少ないから、貴重な経験です。エリートランナーの共通はレインウェアなし!
後々わかったけど、エリートランナーたった8名!うち1名は日本人!すげー!
CP1~CP2は30.7kmと長いので途中(CP1から10.1km地点)にWPがある。なのにガーミンが10kmを指しているけどWPの気配がない。
記憶では、結局CP1から14kmの地点にWPがあった。なんだこの誤差!?
しかも無人WP。この10Lサイズのウォータータンクが10個ほどコース脇に積み上げてありました!
無人かどうかは別に不便がないのでいいけど、UTAしか経験がない私には無人WPの発想がなかったので衝撃でした笑。何がともあれ水を補給できたのでめでたしめでたし。
そしてCP2にはループが2箇所と折り返しがある。
いざその箇所につくとサインがありすぎて逆に説明がよくわからない。さらに周りにランナー0。だから立ち止まりリュックからマップを取り出して進む方向を確認。
このあたりは折り返しとループのコースにも係らずスタッフ0。ループにはクリップがおいてあり、ゼッケンに穴を開ける必要がある。
これが証拠のクリップであけた穴。ループを走った証。
写真は2つ目のループを走っているところ。手に持ってるのがマップね笑。
無事にCP2 に13:11到着。タイムもよかった!貯金1時間半できた!
ここでもソフトフラスクの水補給はボランティアスタッフが代わりにやってくれました。その間にトイレに行くことができて効率良い!
そしてひそかに楽しみにしていたREDBULLのCOLA初挑戦。
あまり好みの味ではなかった。写真はスーパーバイザーへのお土産に持ち帰った1本です。スーパーバイザーそもそもレッドブルのまないとかいわれちゃいました泣。
ドロップバックに入れてたクロワッサンを食べてチャージしながら、ご機嫌な感じで荷物を整理していると、なんとスタート時につけてたヘッドライトを失くしていることに気がつく。
マンダトリーギアなのでCP2のスタッフに申告。
I lost my head torch...
すると、なんとCP2のスタッフがジェントスのライトを差し出す
まじ!?
奇跡的に、他のランナーが拾って届けてくれたらしい。感謝でしかない!
「ありがとう、よかったー」と伝えた次に出てきた言葉は、I'm very lucky!でした笑。まさか落とすとは思ってなかったよ。レース中は何が起きるか本当に分からないと身を持って学びました。
それにしても、オーストラリアのランナーはジェントスしらないだろうな笑←日本のメーカーです。
距離 31.22km
累計標高 +1268m / -978m
カロリー 1826calories
時間 5'55'52
ペース 11.24min/km
CP2到着 13:11
Cut off 15:00
そうそうCP2では体重測定あったよ。これの続き↓
私は500gくらいしか変わらなくてパスできた!
CP2~CP5
総距離: 15.9km
Elev: +1058.2m / -1480.6m
CP2からCP5へいきなり番号が飛ぶのは、CP3,4は100milesのランナーの用のCPだからです。
この区間は他のランナー情報によると、50km過ぎにけっこうきついところがあるらしい。距離に対する累計標高もここは一番きつい。
事前に入手した情報により、心の準備はオッケーCP2 出発。
写真はないけど、”泥んこ祭り”でした。ただの斜面ではなく、かなり急斜面の泥コースがひたすら続く。
赤土だけの道で、こんなさわやかに落ち葉なんてなかったな。写真はないすまん。
コースに立つこともできない状態で、立つとツーーーって立ったまま前に進んでいく状態。スノボの板でもはいているのか状態。2度も全力で転倒。私は出来る限り、コースを少し外れて横にあるしげみを中を手と足ででかき分けがら急斜面を下っていくようにしました。後に他のランナーにきいたら、これ正解だそうです笑。少しずつだけど経験値あげております。
泥が終わってその後は林道なので坂道も比較的走りやすかった。
P5手前の200mアップの坂の途中で暗くなり始めた。日の入りは5時なんだけどなんだかんだで5時半まではライトなしで走れた。そしてこの頃は雨は土砂降りにかわってた。
ようやく明かりが見え、坂を登りきったところにはテントが1つあった。そしてレスキューの服を着た男性2人。
私「hello」
男「ゼッケンを確認させてくれ」
私の番号を確認してそれで終了。
え?
ガーミンみても明らかにCP5のはず。思い切って聞いてみた。
私「ここってCP5?」
男「そうだよ」
動揺・・・。これCP?とっさにでた言葉は、
私「この椅子借りてもいい?」
男「もちろん」
CP5ってなにもない。パイプ椅子がテントの下に4つくらい?あっただけ。この頃雨が強いときで、雨をしのげるだけでも満足でした。
思い切ってお水あるか聞いた。
私「お水とかある?」
男「水はこっちにタンクがあるぞ。フードは10km先のエイドにあるから。」
指さした方にいくと、テントの外にお水の入った白いタンクが積んであった。
エンドについたのでテントの下にあるパイプ椅子に一旦リュックを置く。そして豪雨の下にまた戻って、テント横にあるタンクでソフトフラスクに自分で水を補給する。なんども言うが、豪雨の中、テントの横で水を補給する。
なんだこのレース、全然休ませてくれない笑。
なんじゃこの状態!でもこれだからトレランたのしいな。大自然と己だけの闘い。雨にひるんでいる場合じゃないんだ!
そうこうしているうちに後続の男性ランナー2名がやってきた。彼ら私と同じことをスタッフに聞いて同じ回答をもらってた。
ランナー「あれ?食べ物は?水だけ?」
男「水ならある。フードは次のエイドにあるから。」
ランナーうなだれてた。
そりゃー、そーなるわな!CP2からここCP5まで約16kmと長め、前半は泥んこ祭り、CP5直前はのぼりが続いて、夜がきて暗くなった、雨もちょうど激しくなってたとき、だからCPをいかに楽しみにしてた気持ちわかるぜよ!
なんなら、CP5って表示すらないからねここ。
他のランナーにあとできいたら、ここがCP5だと気がつかずに通り過ぎたらしい笑。
まぁ。
これだからトレランは面白い。
極限の状態まで身体的につかれているのに、いろいろ状況を受け入れて次に進むこのっ精神力!唯一の心の支えは、用心に備えてドロップバックは食料も水分も十分に備えた状態で走っていたということくらい。セルフマネージメント能力が高まるというかなんというか。これ修行か何か?です。
ということでここCP5ではほとんど休憩せず5分でレース再開。準備したのはヘッドトーチの予備バッテリーをすぐ取り出せるようにポケットにうつしただけで出発なんだな。
そうそう、ガーミンの充電もピンチだったので、ガーミンを外してモバイルバッテリーで充電しながらCP6までの10kmを走りました。雨なので濡れないように、お腹のポケットに忍ばせてましたとさ。
距離 15.86km
累計標高 +827m / -900m
カロリー 1004calories
時間 3'51'48
ペース 14.37min/km
CP5到着 17:34
Cut off 22:00
それにしても人生であんな泥の急斜面の上ったり下りたりしたことないです。とんでもないコースでした。
お話続きます。
では。