今日こそは決着を(๑•̀ㅂ•́)و✧つけてやる。先日引き受けた査読を終わらせたい。
ところが(TдT)午前から査読始め、気がついたら14時。完全に負け戦である。まだ、Abstract, keywords, introductionしか終わってない。
少しだけ査読について書くと、前回と今回の査読論文はよく似ています。著者らは論文のお作法を知りません。おそらく論文をあまり読んだことがないのだと思います。
言い出したらキリがないけれど、これが著名にですのがkeywordsのようです。前回も今回も「明らかに違う」とわかるkeywordsを並べています。よくわからないなら、research paper のkeywordにはどのようなものが適切なのか調べるべきですよね。だって調べるのは無料だしその気があればいつだってできます。それに、調べなくても、自身と同じ分野の論文を数本読めば、妥当なkeywordsが自ずと見えてくると思います。
ということで、前回も今回も私は同じことを書きました。
‘〇〇’ is rarely used in your study design.
前回査読時、私は著者らに丁寧に対応した。上記以外に解説までいれたのだ。
「一般的にKeyword '〇〇'をリサーチで使用する場合は、△△のセッティングで××や××の分野で使用します。」
ということで、今回は?
もう解説は入れないことにした。
( ゚д゚)え?
だってそんなことやっていたらキリがないもの。‘〇〇’ is rarely used in your study design.と言われたのだから、著者らが自分でkeywordsを調べればよいのです。
もう1つ、これは書きたいことがある。それは「レファレンス問題」です。
これも前回の査読論文と同じ問題なんです。
例えば、明らかに引用を入れるべきなのに引用がない場合は、
The authors need to explain it with relevant references.
って指摘するだけですみます。
このような指摘は、私もサブミット前にスーパーバイザーから指摘されたこともあります。ただ、前回の査読と今回の査読の「レファレンス問題」はこんなではありません。引用が間違っているのです。
今回、イントロの中で最初に引用された論文(reference 1)を確認したら、なんと引用論文の中に著者らが述べていることなんて一言も書いてないのです。reference1からこんなことってあります?
で指摘はこうなる。
The authors should not cite a paper (Ref 1).
The authors (AAA et al.) never mentioned ‘BBB’ and ‘CCC’ in their paper.
ということで、著者らはref1を引用するべきではありませんとか、AAAさん達はAAAさんらの論文の中で、BBBやCCCについては何も述べていません。
ってなる。
これって、ただの間違いでは済まされません!論文がpublishされた後にこれが発覚すると大変なことになります。私が他の学生から聞いた話だと、PhDのGちゃん(同じスーパーバイザーの元で研究していた留学生、いまは卒用して母国へ戻った) が間違った解釈で論文を引用しおおごとになったと聞いています。
自分の論文は誰かに引用されるとそれをトラッキングできるシステムになっています。Gちゃんの論文に自身の論文が引用されたことがわかった研究者A、Gちゃんの論文を確認したところ、なんと間違った形で引用されていることが判明。となると研究者Aは「引用してくれてありがとう」「嬉しい」って気持ちは消えて「怒り!」に変わります。どのように処理したのか詳しくは教えてもらえなかったけど、スーパーバイザーがなんとか最後は納めたと聞いています(気軽に言える内容ではない時点で相当やばかったの?と思いました)。
「リファレンス問題」はまだまだ続きがあります。。。
このRef1の間違いに気が付いたあと、私は残りのreferenceをザ〜っと上から順番にみました。残念なことに2点に気がつきました。
reference style がバラバラ, 著者の名前の表記がバラバラ
例えば、京大の山中先生の論文を適当に一本拾ってきました。
論文を引用する時は、reference styleを揃えるのが基本です。ここに載っているスタイルははほんの一握りです。研究の分野によって使用されるスタイルは変わるし、投稿先のジャーナルによっても推奨スタイルが変わります。一見同じように見えるけど、ジャーナル名がイタリックだったりイタリックではなかったりと微妙に違いがあります。
と言っても、referenceの管理はそんなに難しくないです。今の時代は論文などをファイリングする便利なソフト(例:Endnote)があり、それを使用することでワードファイルに論文を入れ込んだり抜いたりと簡単にドキュメントの管理できます。私はEndnoteを使用していますが、reference styleも一瞬で変更可能です。そもそもソフトを使用していれば、reference styleがミックスになるなんてこと起こりえないのです(Endnoteは有料ですが、無料のソフトもあります)。
そして、スタイルの最初は著者の名前で始まるのですが、この名前を表記する数をendnoteで統一することができます。著者が非常に多い論文があった場合、6人目以降は表記しないとか全員の名前を表示するとか細かく指定することができます。
つい先日、この件でスーパーバイザーを助けました。グラントアプリケーションで使用したい論文があるけど、スーパーバイザーの名前がミドルに入っているので、普通に引用するだけでは省略されてしまうので、なんとかできないかという話だったのです。
赤色の下線の箇所に注目↓
Takahashi, K., Jeong, D., Wang, S., Narita, M., Jin, X., Iwasaki, M., ... & Yamanaka, S. (2020). Critical roles of translation initiation and RNA uridylation in endogenous retroviral expression and neural differentiation in pluripotent stem cells. Cell reports, 31(9), 107715.
共著が多いので、普通に引用するとこのように省略されてしまします。これを省略しないしない設定にできます。
少しはなしがそれましたが、今回の査読論文では、著者らはこの表記人数が明らかにバラバラです。かなり大人数のせているのと少人数なのに省略されていたりとどこからコピペしたからおそらくそんなことになってしまったのだと思われます。
悲しいけど、ルールを知らないなら、自分でできないなら、無料のソフトでいいのでソフトを使用することをおすすめします。
査読業務って本当に大変です!自分が違和感を覚えた箇所について自分の認識が正しいのかどうかを1つ1つ調べて確認した上でコメントするため、とても時間がかかります。ただ言えることは、調べていることは全て学びに繋がっている実感がいまはあるので、やりがいはあります。
とこんな感じで査読をしていたら14時になってしまい、お腹がグーグー言うので、カフェへ言ってきた。現実逃避である。
大雨なのに?大雨だから?90%近く席がうまっていた。嬉しいよね。大勢の学生がわいわいている姿をみるの!
とりあえずquarter pizza 4.5ドルをオーダー。
(*^^*)パーフェクション!
湯気が出るくらい熱々の焼きたてほやほや。
あえて文句をいうと、チキンアスパラガスピザのアスパラガスがストローよりペンより細い(笑)これアスパラなの?
とりあえず、ピザを食べたので、気持ちをリセットです。本日の査読業務は終了としました。
( `ー´)ノ 「査読はあくまでもボランティアなので、余力でやるべきだ。」
と偉そうに、自分で自分に言い聞かせる。そもそも私はいつもいっぱいいっぱいなので、余力なんてものは何年も持ち合わせておらず…。
ピザの後は、P2の最終確認。もう原稿自体は書き上がっているのだけど、やりたいことがあったのでまだ私の手元にあったのです。テーブルを棒グラフへ差し替え、テーブルに行を追加、Appendixのテーブルを差し替えとか。それを全て終わらせて、夕方無事にスーパーバイザーへP2提出!
P2の原稿提出前のテキストになりますが、提出の少し前に、突然スーパーバイザーからexcellent PhD candidateだと言われました!
この歳になると人から褒められることは少ないので、めちゃくちゃ嬉しかった。
しかも今日はエクセレントと言われる前の時点で「いつでもP2をみる準備ができている」と言われたこともすごく嬉しかった。スーパーバイザーへ大学の事務手続きのサポート(副指導教官登録)をお願いしていて、その会話の流れでさらっとこれをいわれたのです。スーパーバイザーは私のP1を5ヶ月半も放置した前科があるので、これをさらっと言えたのはすごいぞ!
(๑•̀ㅂ•́)و✧
私、昨年から、書く書く詐欺・出す出す詐欺を繰り返していましたが、4月中にサブミットする予定です!さて、今回は何度リバイスを書くことになるでしょうか?ドキドキです。
では。