シドニー生活

中年研究者のお話

Ultra Trail Australia 2021 - 前半

Ultra Trail Australia 2021

5時に起床、6時に宿をチェックアウト。無料シャトルバスでKatoomba駅からレース会場のscenic worldへ向かう。寒さで凍えそうだけど、ここまで来たらとことん楽しむしかない!

Start

レースはWAVE START。過去のレース記録を元に、ランナーは7つのグループにわけられ、グループ1から順番に20分間隔でスタートしていきます。

大会エントリー時に申請したグループと、最終的にUTAによってApproveされるグループは異なることがあります。私はグループ7(一番遅いグループ)で申請したけどグループ6でした。

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私が会場に到着した時はグループ2のスタート!グループ2は友人2名がいるので大興奮です!!!

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その後は友人らと恒例の記念撮影!うち友人2名はグループ3スタートなのでこの写真の直後に解散。グループ3のスタートを見送り、その後は自分のスタートまで友人らと話をしながら待機。待機時間は朝食用に持参したパン食べたりストレッチしたりしています。

先程の写真に写りこんでいた大きな手荷物(バックパック)はFinisher bagとしてスタートちょく直前に預けます。つまり、ランナーはギリギリまでダウンなどの暖かいものを着て待つことが出来るのでありがたい。

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時間が近づいてきたらスタートラインへ向かいます。

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途中、スタッフがリストバンドと部門(50㎞か100㎞)を確認してくれるので安心。

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なんだかここまで楽しそうにブログを書いていますが、この週末は今年一番の冷え込みで体が凍り付きそうでしたよ。。。

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スタート時は、気温0度、体感温度-2度、風が強くて強くて強くてブルブル体が震えます。過去一番の冷え込みなのに、なぜランナーは楽しそうにしているのでしょうか?(笑)

START - CP1

土曜7:37、オンライムでスタート!

ゴールは日曜朝3:36予定。20時間切りbronze buckleを目指します!!

(๑•̀ㅂ•́)و✧

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この区間は例年渋滞。今年は渋滞は少なめでした。

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スタートから約5キロはロード。

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上りか下り中心のロードなので地味につらい。

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良い点は、このロードは折り返しなので、1つ後ろのグループ7でスタートしたランナーとすれ違うことができます。後続スタートの友人2名とコース上で再び再会できるのは嬉しい。

残念な点が一つ。2年前はロードから雲海が見えたけど、今年は雲海が見れなかったこと!

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ロードが終わるとシングルトラックへ。ひたすら下り続けます。

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このあたりは観光地。一部のランナーは記念撮影しながら進んでいます。

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続いて崖の道へ。このあたりは標高800mくらい。

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左はこの通り絶景。

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時々渋滞するけれど、2年前に比べたら大したことない。

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山肌を歩いているため、前方を行くランナーが見えます。

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岩がごつごつしているので走ることはできないコースだけど、この絶景が見れるので楽しんで進む。

ちなみにどれくらい崖かというと、

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(UTA2019の動画より)

こんな感じ。

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(UTA2019の動画より)

こんな場所だから、絶景にきまってる!

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この区間の山場GOLDEN STAIRSの入口に到着。

急な登り階段を見上げ苦笑した私にスタッフが「I know what you mean. It'll be fine!」と励まされる。

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狭い階段を頑張ってのぼり、一気に標高200メートル上昇です。頑張って登りきったところでCP1到着。

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START_CP1の目標ペース・キロ9分より遅かったけど到着時間は予定通り(笑)。原因は今年はスタート場所の変更があったからかな?私のガーミンによると、予定距離より1キロ短かった。ちょっとラッキーな感じ。

私のガーミンによると、

START-CP1獲得標高

(+1056m, -981m)

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エイドでは、オレンジ2切れを食べてすぐに出発。滞在時間は1分。

CP1- CP2

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この区間は100キロの中で一番長い。一区間で約21キロもある。CP1から21kmTarros Laddersまではnarrow neckをひたすら走る。

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これまでのコースとは異なりNarrow neckは道幅が広い林道。ここで一気にランナーがばらけます。

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右側は永遠と絶景が続きます。2年前は右側は雲海でしたが、今年は雲海はみれず。

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アップダウンはあるが、どれも短めなので問題なし。

ちなみにnarrow neck は約10㎞あり、上空からみるとこんな感じ。

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(UTA2019の動画より)

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(UTA2019の動画より)

美しすぎるよね?

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Tarros Laddersに到着。

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絶景を見ながら、待ち時間にランナーは栄養補給します。

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今年は渋滞がないので待ち時間合わせて7分ではしごを通過できました。

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Tarps laddersの後は、走りやすいふかふかのシングルトラック。ただし、草で足元で見づらいので、転倒しないように注意して進む。

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CP2に到着。

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CP1_CP2の目標ペース・キロ11分を大幅に上回るタイムで到着。到着予定時間より40分早くついた!

私のガーミンによると、

CP1-CP2獲得標高

(630m, -1038m)

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エイドでオレンジ4切れ、バナナ1/2本、ここで今回初の水分を補充。ありがたいことに、気温が低いので水分摂取量が少ない。ここで今回初のトイレ休憩を済ませて、休憩時間は合計6分。とにかく先へ急ぐ!

CP2- CP3

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この区間は、テクニカルなトレイルが中盤にあります。

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始めはひたすら登ります。

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登り切ったところで、アボリジニー(オーストラリア先住民)のミュージックがお出迎え。

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(UTA2019の動画より)

山の頂上は折り返しのコース。ランナーは岩の上を走りながらアボリジニーのミュージックの前を2回横切ります!

ミュージックの後は、砂の急斜面ひたすら駆け下ります。テクニカルなコースなので、この坂道で転倒すること3回!(笑)

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レース後にこの時の転倒で背中半分を負傷していることに気が付きました。薬局で一番大きな絆創膏を20cm×10cmサイズを購入し現在背中に貼っています。

レース中、時々背中のヒリヒリを感じたことはあったけど、寒さと疲労が勝っていたのでまさかこんな大きな擦り傷が出来ているとは思いもよらず。。。皆さん転倒には注意しましょう!

テクニックな下りが永遠と続くなかで、左ふくらはぎの上部に異常なハリと痛みが・・・。私の軟弱な体では一気にくだることができず、進む→止まる→足を揉む→進のサイクルを何度と繰り返し大幅なタイムロス。。。以前も練習で同じ経験をしているので軽度の肉離れと判断し坂道を下りきったところでロキソニンを服用。

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テクニカルな砂の急斜面のあとは原っぱが続く。

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一部が沼になっているので靴が地面に埋まってしまいます。ランナーたちは濡れたくないので迂回しながら走ります。

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(UTA2019の動画より)

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川も3度ほど渡ります。

私のような小柄なランナーでは危険な岩渡りがありましたが、他のランナーが岩の反対側から手やポールで引っ張ってくれたので、濡れることなく無事に渡れました。

そして、CP3の少し手前で突如テントが現れ、ランダムギアチェックのお時間!

ランナーはなるべく荷物を軽くしたいのでマンダトリーギアを持ち歩いてない可能性があります。だから規定のギアをもっているかどうかレース中に抜き打ちチェックを受けます。今回のお題はPhone。 「EASY!!」と笑顔で携帯を見せて走りながら通過。携帯電話はフロントのポケットに入れていたので立ち止まることもなかった~。

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ようやくCP3到着。

CP3はサポーターの出入りが許されているので、ランナーの家族や友人らがランナーを待ちうけてます。だからCP3入口は花道があり、ランナーはまるで「ここがゴールなんじゃないか」と思うくらい大歓声と拍手の中でCP3へピットイン。

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CP2-CP3の目標ペース・キロ11分をなんとか死守して到着。この時点で貯金57分。

私のガーミンによると、

CP2-CP3獲得標高

(+575m, -622m)

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CP3では、1つ目のドロップバッグを受け取ります。

ここでのドロップバックの役目は2つ。昼から夜の装備へチェンジすること。そして、次の区間の山場である 6 foot trackのためにポール準備すること。

身につけていたキャップとサングラス、食べなかった食料をドロップバッグにしまいます。ドロップバッグからヘッドバンド、ポール、食料(ミニサイズのエナジーグミ、ミニ羊羹)を取り出したらすぐにドロップバッグを返却。

バックに入れていた、規定の反射板ベストとメイントーチを取り出しやすい場所へ移動させておき、夜の準備は完了!

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オレンジ4切れ食べ、水分を補充し、トイレを済ませたらすぐに出発。

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 休憩時間は11分。とにかく急いで、日が暮れる前にCP4に到着したい!

CP3-CP4

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この区間の目玉はなんといっても6 foot track!FBのUTA100のディスカッションでも「6 foot trackの登りはポールがあると良い」と言われています。

CP3スタートしてしばらくは林道が続く。その後シングルトラックへ移り、ロッキーなコースへ!(2年前はこのあたりで日が暮れました。)

近くに登りが早い女子4人組がいたので、彼女らに引っ張ってもらいなんとか6 foot track登り切った!登り切ったところでスタッフがお出迎え!ここで「よくぞ登り切った!」と励ましの声をもらえますが、実はまだCP4まではしばらくある・・・。

スタッフに別れを告げて、再びランナーは森へ入ります。その後シングルトラックをくねくね進み再びロードへ。

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ここまで来たらCP4まであと少し。

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CP4に到着。

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CP3-CP4の目標ペース・キロ12分。この時点で貯金60分。

私のガーミンによると、

CP3-CP4獲得標高

(+574m, -168m)

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この区間は上りしかなかったことが記録でよくわかりますね。

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CP4では、2つ目のドロップバックがランナーらを待っています。

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CP4もCP3同様、ランナーの家族や友人らの入場が許可されているので大賑わい。CP4はCP の中で一番充実しています。体育館なので暖かいし、寒いけれど床に座ることだってできます。

早速床に座り、本日2つ目のドロップバックを開けます。ここでのドロップバックの役目はフリースをピックアップすること。16:20以降にCP4を出発する際はフリースの携帯がマンダトリーとなります!

フリースをバックにつんだら、夜の装備の準備へとチェンジ。頭にヘッドトーチを装着し、ウィンドシェルを着て、バックをしょって、バックの上からベストを着ます。

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UTAではこの反射鏡のついたベストを夜間着ることが義務付けられています。これ邪魔どころかめちゃくちゃありがたいアイテム!暖かいし、他のランナーの存在がすぐにわかるので安全なんです!

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CP4では温かいスープを食べてから出発。休憩時間は16分。

CP4の体育館を出る際、スタッフから「フリース持った?」と確認されるので安心。

ここからがUTAの本番です。後半は夜の部となります。では。