シドニー生活

中年研究者のお話

Town hall に参加してみた

この1ヶ月は100%WFH。正直なところWFHにも慣れて、あと1ヶ月くらいは頑張れそうな感じ。もちろんメンタル的にきつい時もあるけど、おいしいラテを毎日自分で作ったりQOLは比較的維持できている方?だと自分ではおもっている。

 

先週末からすでに3度も同じメールが大学から届いた。

Super Vaccine Sunday 15 August

大学でも圧倒的なサイズをほこる我らがFaculty of Medicine and Health、 とうとう動き出したのだ。ファカルティに所属する学生へ一斉にワクチンを打つというとんでもない計画。会場は選べて、大学(屋外)又はオリンピックパークの2か所。NSWの追い込まれ感がひしひしと伝わってきます。。

 

今週火曜にも突然大学からメールがとどいた。

A Town Hall will be held for all studentsincluding HDRs, on Thursday 12th August from 1:00pm to 2:00pm via ZoomAt this town hall, we will provide you with the latest information we have about studying and student life at the University. There will also be an opportunity for you to ask questions of the school’s academic leadership and voice any concerns you have.

TOWN HALL ってイベントやるらしい。

参加したらこれが大変やった!

  • 学部生
  • 学部3年生
  • オナーズ
  • マスターコースワーク
  • HDR

それぞれのステージを担当する先生が順番に今期セメスター2の概要を説明していく予定が…生徒の怒りが爆発してて進まない…。チャットボックスは質問の嵐、ビデオで直接質問してくる学生も。ついには時間切れでマスターコースワークの説明の途中で強制終了。私の聞きたいHDRの箇所までいけず…。なんでしょうかこのイベント!レコーディングなので後日大学のウェブからでもみれるけど…そもそもHDRまでたどり着けなかったしどうなるのかな?

 

もちろん、留学生の私にとってはこのTOWN HALL はそれなりに楽しかった。だって母国ではないのでシドニーのカルチャーを知る機会でもある。特に、厳しいロックダウンをどのようにスクールがサバイバルしようとしているのか知る機会はそうない。まぁ、現実は自分のキャリアプラン・生活の不安定さなどに気持ちが押しつぶされそうな日々なんだけど、「学び」と思う方が気がらくなので、なるべく「学び」「経験」と思うように心がけている。

 

大学が計画しているカリキュラムやそのフォローについては書いたらきりがないので、個人的にすごいなと思った2名についてかく。

 

こんなスクール全員集めてQ&Aという無理のあるイベントで、唯一質問の嵐にならなかったのは5つあるステージ(学部生、学部3年生、オナーズ、マスターコースワーク、HDR)の中のオナーズのステージでした。

オナーズの担当は去年から女D先生が担当。

私が入学したときはL先生(L先生はオナーズとHDRの両方を担当していた)。D先生がすごいのは、Dは医療従事者としてのライセンス何一つ持っていない、医療施設で働いた経験もない。でもスクールの宝であるオナーズを担当。Dは数少ない80:20(研究80、アドミン20)の雇用形態でティーチングは0なのだ。つまり研究業績が半端ない。今年から准教授へ昇級、しかも最速。私の知る限りではおそらくPracticeの准教授としては最年少だと思う。

そんなすごいDとは今まで個別に交流する機会はなく情報のみでした。今回いかにD先がやりてか垣間見えた気がした。

一つ目、スライドが白紙

Dの番だけスライド左上にHONOURS書いてるだけで白紙。所要時間測ってないけど、5分もなかったと思う。ササササ~とあいさつで終わった。

二つ目、フライング

イベント前にオナーズ(確か20ー23名くらいいたと思う)とミーテイング済み。それが分かったのは冒頭のDの挨拶。Dのパートはオナーズへの挨拶からはじまったのだが「オナーズのみんな、今朝はみんなの顔をみることができてとてもうれしかったわ、素敵な時間だったわ」。どうやらこのイベント前にオナーズ集めてすでにQ&Aを実施しもよう。つまりオナーズはすでにDとやり取り済みなので、今回は安心して参加しているはず。確認してないけど、もしかしたらオナーズたちはイベントに参加してない可能性も!(笑)。

なんと無駄がなく効率がよいことか!無駄に1時間も自分と関係ない話を聞いている私って一体とおもったよね。時間は有限なのに…わたしゃ暇人か?

DのパートがおわってはじめてDのスライドがなぜ白紙だった理解できる。Dのパートはもはやオナーズ向けではなく、スクールのみんなへ報告「オナーズのカリキュラムはこのように進めてますと」みたいな。だからスライド作成に時間をかける必要もないし、口頭でざっくり説明すれば終了。あ~効率良すぎよ。

 

もう一人感動したのはDeanです。

マスター担当の男D先生が学生から質問攻撃を受けたときのこと。学生はnicelyに質問しているものの、かなり内心は怒ってるなぁって感じ。Dの回答に満足できない。そんな感じのキャッチボールが3回続いたあと、そこへ割って入ったのがDeanA先生。うちのAはいつもかっこいいのだ。「ここからは俺が担当するね」と一方的にDからバトンを奪う。

そしてDeanが最初に放った言葉は

thank you for your frustration!!   

BY DEAN

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この言葉のチョイスよ!

すごくない?

エチケットは守りつつも顔出し名前だし、怒りをがんばっておさえるる質問しているマスターの学生に「怒りをぶつけてくれてありがとう(直訳)」って私ならいえない。。。思いつかない。。。というかブログを書きながらおもったけど、もしかしたらこの場面でこの言葉が許されるということは「怒りをぶつけてくれてありがとう(直訳)」ではなく「辛い思いをさせてしまったね」って意味も含まれる英語なのかもしれないなとおもったり。調べてないけど私にとってはthank you for your frustration!! から始まったことが衝撃でしたよ!Deanはその後も感謝と共感の言葉を述べ、「問題点を抽出することが我々の仕事」だと話を進めていきました。学生はDeanが回答した後は「ありがとう」と笑顔。ドラマか!?

やっぱり、どんな状況でもトップが自ら前にでて責任をとりにいく、場をおさめにいくってかっこいい。だからAには人がついてくるのかな?私が入学する少し前にAはDeanになったそうです。他の先生がお酒の席で話していたけど、Aの最大の武器は「コミュニケーション能力」だそうです。それが少し理解できた気がした。あっ、ちなみにA先生の研究業績はもちろんスクールの中でも別格に高いという前提(世界トップ2%)があってのコミュニケーション能力ってことです。

 

 

あっ、最後にどうでも良い話を。

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レベル5の時同じオフィスだったS先生のお部屋きれい!ミニマリストみたいにものがない!でもこれ合成?本物?もし本物なら素敵なご自宅やん。そっちばかり気になって(笑)。

それにしても最近Zoomで背景を使う人が増えた気がする。今まで背景を使っていなかったスーパーバイザーですら背景を使った。ただスーパーバイザーに関しては背景あったほうがいいと思ったのよ。(ここだけの話、自宅が物であふれかえってる感あったから)。
私もそろそろブームにのっかるために背景使おうかなと思い始めている今日この頃。やっぱりここは私らしさをだしてブルーマウンテンとか国立公園系がいいかな?それとも自分のオフィスの写真にするかな?←え?いま大学?ってきなウケをねらってね(笑)←ツルツルにすべりそうだからやめとくか。

そんな感じ。

では。