シドニー生活

中年研究者のお話

P2の旅-11 結果がでた

9月になりましたね!今月も頑張りましょう。

 

9月1日水曜朝のラテはいい感じだった。

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お昼は白菜たっぷりのおうどん、夜は玉子丼とマッシュポテト。

 

さて私のP2、

8月31日夜にアプリケーションの不備を指摘され、再提出した直後のステータスはこれ↓

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その後、9月1日にステータスが変更。

これ↓

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無事にデスクを通過!

ステータスには担当のEPA (editorial production assistant)さんの名前が表示され、AE待ち(AEはおそらくアソシエイトエディター)になりました。

ジャーナルDはトリプルブラインドを採用しているので、エディターの名前は記載されておらず。誰になるのかなぁ。ドキドキ。

 

9月2日朝のラテはこれ↓

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お昼はまた白菜たっぷりのおうどん、夜はトムヤムチャーハンと残り物のコーンスープとマッシュポテトなり。

夕ご飯の準備中、パーバイザーからテキストが届きました。 

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どうやらジャーナルDから連絡が届いている。連絡が届いているということはP2は200%の確率でリジェクト。

(・_・)やっぱりな。

今までのジャーナルは共著者にリジェクトの連絡を入れてくれなかったのに、今回のジャーナルはみんなへメールを送ってくれたみたいね。共著者へ報告する手間が省けた。

(・_・)結果はどうあれありがたいな。

 

今回のジャーナルD(IF 7)、前回のジャーナルB(IF 10), C(IF 5)より狭き門と考えられる。その理由は絶大なる人気と読者層が広さがあげられる。

そんなジャーナルDのリジェクトメールは3パートに分かれる。

1:リジェクトのご報告

2:エディターからのコメント

3:上目線の締めくくり(エディターから他ジャーナルのご紹介付)

 

1リジェクトのご報告、これはもうテンプレだよね。

Thank you for submitting your manuscript entitled "○○"  to ジャーナルD. It is an interesting paper in some respects. Unfortunately, after reviewing the paper internally, we have decided not to proceed further with your manuscript.

 

2エディターからのコメントは表面的な感じでした。

For ○○, our journal is interested in interventions to promote their uptake, not so much the development of ○○. In fact, the premise of ○○ work is that○○ by themselves achieve little benefit, hence the need for ○○ translation strategies to promote the relevant changes in behaviour to make clinical practice more concordant with these ○○. Of course, the work to develop ○○ is important. But, work of this type is better directed at specialty journals with an interest in the content, like in this case a  ○○ journal.

○○を使用してコピペすると本文の内容がくみ取れないくらい文字が消えてしまう(笑)。書かれていた内容は、

ジャーナルDは、介入研究を推進しています。だからP2はこのジャーナルに適していません。この分野の研究では、P2に書かれている内容をどのようにして臨床へ導入するかが重要視されていますよ。

 

ということで、はい、想定範囲内のコメントでした。言われなくても介入研究はちゃんとやってますよ。

m(_ _)m

だから首を長くしてP3をお待ちくださいね!

(*- -)(*_ _)ペコリ

 

3上目線の締めくくりもテンプレですね。

I am sorry we could not proceed with your paper in this instance. Please recognize that this decision also reflects consideration of your paper in the context of the many others we receive. We now receive over 2000 papers a year and can accept only about 10-15% of them for publication. I hope you find a suitable home for your work in relatively short order. On that note, among other options that you may consider, I would suggest that the ○○ may be a better fit for your paper.

 

私の周りの多くがダメもとでとりあえずサブミットするようなジャーナルD。連絡が非常に早かった。

B:2週間、C:1週間、D:2日

Dがダントツ!

早い理由は、人気ジャーナルほど届く原稿の数がはんぱないので、かなりのスピードでエディターがリジェクト書かないと追いつかないそう。その通りでしたね!

でね、問題はこの締めのところに、エディターお勧めのジャーナルが書いてありました。

そのジャーナルはジャーナルDと同系列のジャーナル、でもIFは1くらい。しかも、勧められたジャーナルはとても限定的なジャーナルで、私のP2とセッティングが違う(笑)。このお勧めジャーナルをみて、いかにエディターがP2を表面的にしか見てないかがわかり悲しかった。そして思うことは、「どうせ研究するならニッチなものよりホットなもの」という自分の思いに改めて気づく事ができました。

 

Please use the links below to approve or reject the transfer of your manuscript to ○○.
Approve transfer: *** PLEASE NOTE: This is a two-step process. After clicking on the link, you will be directed to a webpage to confirm. ***

そして締めの言葉の後に、リンクが貼ってありました。そこから入って、いくつかクリックするだけでエディターお勧めのジャーナルへ投稿が完了できるそうです!

もしフォーマットの変更なしに投稿の手続きができるなら、これは魅力的なお話です。

 

今回、初めてリジェクトメールにお勧めジャーナルが組み込まれるパターンを経験した。これは周りから聞いたことがあったので驚きではなかった。

ジャーナルDは実はBMJ系のジャーナルでした。BMJの中で一番有名なのは「The BMJ」でIF39.890があります。

IF39.890

(/・ω・)/やべ~

もちろんP2は「The BMJ」にはサブミットしていませんyo(笑)。

「BMJ○○」と名の付くジャーナルは複数ありIFも様々。私がサブミットしたBMJはIF7でした。私の研究テーマの場合、このジャーナルが最高位にあたるのでは?と個人には思ったりしてます。

ジャーナルの評価の仕方ですが、もちろんIFを参考にします。IF以上に大切なことは、IFでは測ることができないジャーナルの歴史や品格です。これらは主観的ではありますが、とても大事なのだと3年半の学生生活で学びました。

有名ジャーナルも最近では姉妹ジャーナルとしてオープン誌をいくつかだしています。BMJだっNatureだってだしてます。そしてリジェクト時に姉妹ジャーナルへの投稿を推奨してくるのも有名な話。オープンジャーナルだとお金が入る、それにオープンジャーナルはその名の通り誰でも読むことができるので引用回数が上がりやすい。だから必然的にIFも高くなる。これって需要と供給が一致してるから良いビジネスですよね。自身がこのビジネスに加担するかは別として、私はこのシステムに賛成だったりします。この業界を維持する上で必要だったのだなという解釈です。

 

話がいつものようにどんどんずれてしまったので話をもどさねば笑。

でね、今回エディターにお勧めされたジャーナルについて調べてみたら、ジャーナル名に「BMJ」が付いてないのにBMJ系列のジャーナルだと判明!これは初耳。BMJはBMJと名のつかないジャーナルも一生懸命ビジネスで作っているのだなと思った次第です。

 

ということで、

9月3日午後にスーパーバイザーとミーティングです。

日本人の私としては「議題が不明のミーティングって何ですか?」と第一反応がでてしまうのですが、これスーパーバイザーが私に気を遣ってくれているのだなと思う。ありがたいですよね。スーパーバイザーは本当に優しいです。

 

本当ならミーティングまでに、ジャーナルEの投稿準備を進めて確認事項を事前にリストアップし、ミーティングへ望みたいのですが、突然ですが半休を取ることに決めました。

朝はいつも通りコーヒーを作って、お洗濯、掃除機、お皿洗いをした。

その後は大掃除を開始!お部屋の壁をふきあげました!笑。そして植物のレイアウトを変えを済ませ、今は顔をパックしながらブログ書いてます。

スロースタートですね。

では。