シドニー生活

中年研究者のお話

海外大学院Written reportのこと

Semester1最大の難所

5/8のpresentationの直後から実はコツコツと進めていた課題。最大の難所の話です。前日にお伝えしたけど、この課題がsmester1の成績の40%占める。

来週金曜Protocol-Oral presentation(15%)

再来週月曜Protocol-Written report(40%)

ResearchProtocol自体はPhDの出願時に提出する必要があるので書いたことはあるけど、今回はその時書いた5つのスタディーの一つだけをクローズアップする形になるので、一部だけは参考にすることができる。しかしボリュームもあるのでかなり勉強しながら書き加える必要がある。気合い入れて挑みました。実は先週末の時点でもう80%くらい完成させてました。2週間くらいかけてfirst draft13ページ書けたので安心。あとはこの残りの1週間で丁寧に仕上げるのみ。実は自分の中の山場はもう超えました。安心したところで今週水曜からProtocolのOral Presentaionのスライド作りを開始しました。1日2時間と決めてちょこちょこ進めていく予定。

昨日は色々長いこと課題について書いたけど、ここでEssayというかwritten reportとは一体何かもう少し詳しくご紹介します。ちなみに今回の課題はWrittenReportだけど、自分の研究プロトコルを書くのでEssayとは違いますが、イメージしてもらえるといいかなということで少し書きます。

今回の課題”Protocol-Written report”

内容がこれ↓

6. Research Project Protocol written report (Compulsory to pass)

Description Instructions to student Written Report of research protocol.

1.Your paper should have the following sections: 

  1. Title
  2. Structured abstract 
  3. Backgroundandrationale*
  4. Research question
  5. Aims and / or hypothesis
  6. Methods: Study design, Data sources, data collection, analysis 
  7. Limitations of your approach
  8. Significance (what this study adds)
  9. Preliminarydata(ifany)
  10. References 
*the background and rationale should be based on systematic review methods
2. Formatting requirements:
・Your paper should adhere to the reporting standards that most closely match your research design. Note the reporting standards used on your title page
・Length: 15 to 20 pages, printed on one side, including figures, tables, and references (limited to 50 references).
・Formatted to A4 (21cm × 29,7cm). Margin settings: Top & Bottom: 2.5 cm ; Left & Right: 2.5 cm
・Text: 1.5 line-spaced with size 12pt font.
4. Limit abbreviations to those that are absolutely necessary.
5. Please name the file as “XXXX (your full name) -  *** protocol

Individual or group Individual

Maximum group size NA

Peer assessment No

Submission method upload to Turnitin

Referencing Students may select any reference style used in a journal. References to websites / pages are not allowed.

Mark 100

Weighting 40 %

Max. word or time limit Length: 15 to 20 pages, printed on one side, including figures, tables, and references (limited to 50 references).

Due time 4:00 PM

Due date 11 June

Attendance Please read the Policy module for more information.

Late Submissions Please read the Policy module for more information.

Compulsory to Pass Please read the Policy module for more information.

Additional information Please read the Policy module for more information.

へへへ。読みごたえあるでしょ?

1.レポートのフレーム

今回は自分の研究のプロトコルを書くのが目的。プロトコルなのでフレームは指定されました。

2.レポートのフォーマット

レポートは自分のリサーチフィールドで一般的に使われるstyleを使用すること。だからReference styleも字体の指定もなし。私の場合はReference styleはHarvard, APA, Bancuver、字体Times New RomanかArialかなと。私個人はWrittenReportはTimesNewRomanをいつも使用します。

ページは15-20以内(figure,table,references含める)。Referenceは50以下。余白は上下左右2.5cm。12フォント、行間は1.5。

3.表紙

表紙はタイトル、名前、所属、key words, word counts、と一般的な感じで仕上げる。

4.表記

略語が可能なら使うこと。 固有名詞などは頭文字をとった略語に変えて反復しないのがルールです。

5.ファイルタイトル

名前とUnit名をタイトルに入れること。

*補足は、ウエブサイト情報はreferenceとしては認めないこと。100点換算する、weight40marks、6/11の4pm締め切り、遅れると1日ごとに獲得点数の5%が減点される。

 

こんな感じで科目ごとに課題がセメスター開始前には公開されています。そしてその課題ごとに細かく目的、内容、フォーマットなど指定されます。なのでReference styleも業界ごとのメジャーが自然と学べたりreportの基本的なお作法も学べるようになってます。このカリキュラムが本当にすごいよね。これを学部時代からやっているローカルは本当に基本のスペックは高いと想像できる。私はもう慣れたけど、これ結構細かいと思うよ。今回はないけど他にはFootnoteには学生番号を入れる、Footnoteの中央にページは入れる、とかあとはMPhilは別だけどコースワークは自分の名前をレポート内やファイルのタイトルに入れないのが通例です。採点者が名前を見てバイアスが入る可能性があるのでそれの防止です。あとはEssayのボリュームは去年の経験から1200words-3000wordsの間で指定されることが多く、今回のように15-20ページというページでの指定は珍しく、今回が初めてでした。ちなみに1200wordsは少ないからラクそうに感じるけど、短い言葉でロジカルに簡潔に書く方が相当難しいです。この辺りは日本語でも同じことが言えますよね。

 

ということで、私はこの課題をもう2週間以上かけてちょこちょことやっておりました。へへへ。ベースは出来ているので今からProtocol-Written report磨きをかけながらProtocol-Oral presentationの準備に入ります。やっとこうしてブログに書く時間が出来ました。

 

留学考えている人がいたらこれでイメージ出来ますよね?私は留学前にこんな情報とか載せてくれる人がいたら嬉しかったなと思ったので、載せてみました。去年は本当に大変だったけど忙しくてよかったと思う。他の学部はたとえ私の去年のコースより暇だとしても、今になると羨ましいとは思わないです。当時はいいな〜と思ってました。卒業して今になると、忙しいということはそれだけ講師陣が気合い入れてよりPracticalな講義を提供しようと追求しているわけで、ローカルがうなるくらい難しい方がいいよね。その方が高いお金を払った甲斐があると思うのさ。そのほうが辛いことになれる。私たちはどうせ留学生なのでどんな講義でも課題でも辛いと感じるのは間違い無いので。どうでしょうか、これを参考にしてから心して留学すれば、セメスター開始で受ける衝撃が少し減るのでは無いでしょうかと期待!

今週もあと1日です。気合いだ!では。

 

海外大学院のシステム

海外大学院の仕組みについて

「そもそもこれを説明しないと、何がなんなのかわからないよね」ってずっと思ってました。やっとですが、大学院生の事務的な部分や仕組みを一度ザクッとと書きますね。海外の大学院に入学するまではシステムの事は全然知らなくて、結構適応するのに時間がかかりました。

本気レポートすると時間がかかるので、カジュアルに書きます。表現が適していないところもあると思うので、バクッと理解してもらえればと思います。そして、私はバイリンガルでもネイティブでもないのでそもそも私の解釈が間違っているところもあると思います。そのあたりはごめんなさい。そしてシステムは大学や学部ごとに異なると思うのであれ?って思うところもあるかもしれません。なので、これが数あるうちの一例だとして受け止めてもらえるといいかなと思います。そしてカジュアルに書いても長いので覚悟してください。または興味のない人にとっては全て要らぬ情報。即座に消してくれて構いません。

課題の種類

科目(Unit)ごとに数種類の課題が与えられます。そしてその課題ごとにMarks(成績)がつき、そのMarks合計がUnitのMarksになります。なのでセメスター内でちょこちょこ課題をこなしつつセメスターが終わっていく感じです。課題の提出はオンラインで行います。手渡しや手書きの課題は基本的にはない。もちろんペーパーテストは手書きなので別ですが。私の時代と違ってICT進んでいます。留学後からは紙を扱うことが極端に減りました。

Take home exam/Essay:課題が与えられて締め切りまでに解答し、オンライン上でwordファイルをアップロードします。Essayはセメスター開始前に全て公開されているので、やろうと思えば講義前でも後でも時間があればどんどん進めることができます。極端な話は、締め切り1ヶ月前に終わらせることも可能。まあ現実的には無理なんだけどね。Take home examは、セメスターの途中で課題・問題が公開され、そこから決められた期限内に解答して提出。なので自宅へ課題を持ち帰り解答できる点はEssayと同じだけど、課題内容は直前まではわからないです。前倒しにできないのがTake home examです。

基本的には課題ごとに細かい決まりがあるのでそれに従って提出します。例:reference style, font, word count, file title, 時々frameも指定

Online quiz:小さなテストはonline quizで行われます。時間制限有り/無し、選択/記述式といろいろなタイプがあります。online quizは友人と一緒に回答できないように工夫されていて、質問や解答欄が個別にランダムに表示される仕組み。だから友人と一緒にパソコンを並べて一斉に解こうとしても表記される問題や選択肢が異なるので無理!結局は一人で急いで読んで急いで解答することになる。

一番最悪なonline quizは一度解いた問題には戻れない場合。1問ごとにクリックして次の画面に進むので前画面backボタンがないってこと。これ本当に最悪です......。これが最悪なわけは、最後まで解き終わって制限時間が少し余ってももう戻れない。瞬時に判断して解答してって感じでバタバタになる。いくら時間制限なくても見直しが出来ないのは辛い。

online quizは自分のノートや資料みて解答できると思いきやこれが悲しいことに、全然時間に余裕はありません。だからインターナショナルにはこれ相当きついです。制限時間ありかつ記述だともう死にます。読み書きがローカルほど早く出来ないですから。

どうやって挑むかと言うと、Online quiz の全てはpreparationにかかっている!資料をプリントアウトして置いてすぐに調べれるように自分が大事だと思う箇所に付箋を貼ってすでにひらけておく。でもこれは保険です。もしかして自分の覚えている範囲内で該当箇所に心当たりがある場合はすぐにみれるようにね、それに備えているだけであまり役立ちません。一番効果的で確実なのは、その科目に関する全ての資料(講義スライド、ノート、課題図書などなど)をendnoteで1フォルダにあらかじめまとめておいて、quizが表示された瞬間に問題文の中にあるキーワードを瞬時に読み取って(問題の全文をじっくりは読みませんいや読めません)、選択問題の場合は0.5秒くらいで解答をザクッとみて、そしてendnoteで一気にpdfへキーワード検索をかける。そうするといくつかの資料がヒットするので、それら全てに超高速で目を通して、クイズに関係する資料を探し出す。そこから少し時間をかけて解答を導き出す。とにかく該当資料を探さないことには解答が確信出来ない。ましてや記述なんて専門用語がすらすらけけるわけもなく、、、もちろん自分の手持ちの資料のなかではキーワードがヒットしないこともある笑。この場合は仕方なくGoogleさんを使うけど、数分しかないのでこれは結構厳しいです。検索結果の画面の1ページ目の記事のタイトルだけにすべて目を通して、もし良さそうなのがあれば2つまでは開けて読んでみます。でもタイトルみてピンとこない場合はもう時間がないのでどれも開けずに、結局は自分の知識を使って何か文章を書きます。

タイムマネジメントの重要性。制限時間がある場合は本当に悲惨です。問題数はあらかじめ公開されているので、事前に1問あたりの解答時間を計算しておいて絶えずラップをはかり、時間のストックがあるのかないのかを意識しながら解く。もし1問あたりが3分40秒なら、2分半で解答ができれば次の問題は4分50秒で解答すればよいわけ。時間制限つきのquizの場合はこの20-30秒の戦いを90分間ぶっ通しで続けたりします。もし事前に記述23問・選択12問とか公開されていたら、これはラッキーです。選択は1分30秒で記述は2分20秒でとか制限時間に合わせてタイムフレームを作ります。そして、記述と選択の問題数をカウントしながら解いていき、後半になった時にはあと何問記述が残っているのかなど意識して1問あたりの回答時間を頭の中で組み直して行きます。とにかくタイムマネージメントです。ローカルでも時間ぎれになったりしているので、本当にpreparationが全てです。

選択問題はガンガン進むのがベター。記述に何も書かないのは勿体無い。時間がなくても質問に一言答えるだけ(Yes/No, Agree/Disagree, Much/Many/Less/Few)で部分点がもらえるわけなのでとにかく何かを書いて諦めないことが大切。Howで始まる質問なら程度を少なくとも答える。Do,Whatとか何か答えがいるなら「はい・いいえ」だけでもいいからかく「 I agree...because」もちろん理由の箇所が大切なんだけどどうしてもの時はせめて自分の考えがどっちなのか、because以下はもう書きません。「Whar are...」のareは注意。複数の回答が必要。理想は全部書くことだけど私は時間ないので最低2つは書けるようにしました。

Written exam:これは日本ではおなじみのペーパーテスト。私は去年2017に2回だけ、3時間open bookテストをうけました。試験管が10人くらいいる部屋の中で自分が必要だと思う資料を持ち込み、時間内で問題を解きます。この場合は選択問題ではなく論述式の問題が多いです。日本のように「○○について述べろ(用語の意味)」というのはなく、すでに資料を持ち込んでいるため「(○○を知っている前提で)▲▲について述べよ」という感じである事例や問題に対して自分の意見を述べさせるような問題です。だから言葉の定義・公式とかそういうことは問われません。詳細に覚えてなくてもよいけれどそれらをバクッと理解している必要はある。それがどこに載っている(本やノートに)かが頭に入っていれば問題ない。テストの重点は全てアウトプットにある。これは一番きつい。ローカルと同じスピードで読めないし書けない私としてはこれは一番泣けた。かなり対策をたてて挑みました。英語をロジカルに回答するのはかなり高度な技がいると思います。フローは私は個人的に苦手なので、せめてもと、シンプルに短い文で表現するようにしました。スペルミスもきっと多かったと思う。パソコンでしか英語を書かないのでスペルミスはいつもないのですが、Written examはもうスペルミスは諦めるしかなかった。

Attendance:出席点が加味されることはほとんどない。去年2017の13Units(科目)中で出席点がMarksに含まれていたのは1科目だけでした。そしてそのattendance のweightはたった5/100Marksです笑。基本は講義をやすんでもオッケー!そもそも講義をさぼるという行為は自分にとって不利益でしかないので大学は関与しません。そして出席する行為と能力は比例しておりませんので...自宅学習でも勉強できる人はそれでいいという話。

Online discussion:海外では講義やチュートリアル内で、自分の近くに座っている人と講義中に何度とディスカッションさせられるのは日常茶飯事ですが、このOnline discussionはそれとは違ってやや面白い。その名のとおり、オンラインで議論します。Online groupが勝手に作られるので、週ごとに与えられるテーマについて、自分のグループのオンライン掲示板を使用してDiscussionします。テーマが月曜に発表されたら自分の意見をまずは水曜日頃までに投稿します。そしてその後はグループ内の他の人の意見に最低2回は賛成・反対・質問をする決まりです。私の時は8人グループでした。結構レスポンスが長いので、チャットみたいには全然なりません。1日1-2回くらいしか掲示板もみません。笑。もっと面白いのが、グループごとにディスカッションのテーマが違うのでの他のグループの掲示板を覗いて飛び入り参加することも可能。笑。完全に自由です。

ここでの自分の思いをただ書くのはプロフェッショナルではないので許されず、必ずエビデンスを添えながら書きます。つまりレファレンスを貼っていく必要があります。私が○○だと考えていても、エビデンスがないなら相手を説得することも相手の意見に反論することすらできないわけで,,,私の意見○○はだだの小言でしかないので一切評価されません。必ず自分の意見にはreferenceを入れて行きます。あー、なんだかショートエッセイみたいです。そして1回の投稿の文字数制限もあります。350Words,150wordsとか決められているので、これが意外と短い。完結にかつエビデンスとともに意見を書く、これって賢い人のやる事だと思う。私のように文字が多すぎるようなおバカさんにはこれは相当勉強になりました。ただ最低週に3回意見を書くだけでいいので、時間の余裕はあります。

そして1週間で2,3回くらいチューターがグループ内の掲示板に現れて、グループ内の議論が盛り上がるように何かコメントをおいていくので、それがまた面白い。このスタイルは留学生の私にとって時間が十分にあるし書きでの議論だから有意義でした。私はアピールするために、毎週どのテーマでも一番乗りで意見を載せてました!名前を覚えてもらいたいし、クラスメイトにも普段は英語でうまく話せないから一方的にシャイだと思われてい節があったので、活動的なところをアピールしたくて。笑 

ざくっと概要はこんな感じ。本当は丁寧にまとめたいけど時間がかかるので出来ませんが、カジュアルに書くとこんな感じです。

これらの課題に対するMarks(点数)は細分化されていて全てオープンです。エッセイもどこに加算や減点がされたのかも全てオンライ上で見ることができ、フィードバックもらえます。自分の能力や理解度が全てわかります。

単位や科目について

ここでは単位数を「Credit」と表現する。「1年で48Credits取ること」と書いてあったりする。そして科目は「Unit」と表現される。その科目名は具体的に英数字を使って表現され、その略語がコース中ずっと使用されることになる。UnitごとにCredit数はことなるので最終的にはこんな感じになる:PUBH5034(4credits), BETH5206(4credits), QUAL5005(6credits),なんか暗号みたいになります。そして決められた単位数を満たすように履修登録をオンラインで済ませる。私の2017年の場合は32/48Creditsが必須科目でした。あまり選択科目はありませんでした。

基本的にはセメスター開始の2週間前までに履修登録をすませるのだけれど、もちろん実際に授業受けてから変更するチャンスも与えられる。セメスターのweek2までは変更しても成績には反映されないようになっている。そしてコースそのもの変更する事も可能です。

私は去年はコースワークなので48Credits必要でした。

Semester1: 5Units(6 6 6 4 2 合計24Credits)

Semester2: 8Units(2 4 2 4 2 2 6 2 合計24Credits)

前期は必須科目のみで後期は一部選択科目が少し入ってます。

ちなみに他の学部の子に去年聞いた話では去年の私のコースがハードなだけで、他の学部はそんなに厳しくないらしくて、テスト前や課題前の時期が忙しくて、それ以外は少しゆとりがあるそうです。Semester1も2も4Units(6 6 6 6=合計24Credits) 構造だと言ってました。でもこればかりは個人差があるので何を基準に忙しいとか多いとか判断するかは難しいです。とにかく卒業を目的とするのであれば、メンタルさえ維持できればなんとか卒業はできると思います。笑

Assessment Table

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これはMPhilの1Unitのassessment table。これは博士課程(前期)の生徒用なので一般的な日本人の大学院留学とは少し異なるのですが、とりあえず例にだしてみます。

MPhiはsemester1はこの1Unit(6Credits)だけです。それはリサーチをする目的で在籍しているのでコースワークとは違い講義や単位数が極端に減ります。だから去年に比べるとコースワークに関してはゆるい感じ。

一般的に日本人が行う大学院留学(course work)の場合だと、このtableの内容が5Unitsなら5つあり、8Unitsなら8つです。ただ、2Creditsしか持っていない科目ならtableの項目はもう少しシンプルで、課題は3つくらいだったりする。いずれにせよ、すごいボリュームです。かなり寝る間も惜しまないとこなせません。私のブログを読んている人ならわかるけど、この講義の状態を5倍以上こなします。というか去年の私はこなしました。

もう1度table見てもらうととわかるけど、この1Unit(6Credits)の成績はかなり細分化されていて、それぞれのウェイトも決まっています。

私が終了したのは3つ。

Progress report1: 5%

Progress report2: 5%

Oral presentaion of critical appraisal: 10%

あと残すは6月に3つとなりましたこれ↓

Research project protocol-Oral presentaion : 15%

Research project protocol-Written report: 40%

Data management take home exam: 10%

あと半分です。頑張らないと。Research project protocol-Written reportが前期の成績の40%を占めてます!こわっ!

ラッキーなことにattendance5%があります。毎週のFriday Seminarに出席すると点数がもらえます。ここにはビジネスライクな諸事情があって、Fraiday Seminarは外部の先生を招いて毎週セミナー、最新の研究の発表が行われます。観客を一定量確保するためにこの出席点をつけているとかなんとか。これに参加できるのはFacultyの教授・講師・HDR・オナーズだけです。興味がないテーマだと参加しない人がいるので時々観客が少ないです。そのための観客確保がこの5%アテンダンスです。もっと悲しい話ですが、私はこのブログにも書いているけど毎週数時間の講義を受けて心がブレたりして死にそうになってます。でも実はこれらは休んでも何も被害は被りません。ただただtableに載っている項目で全て評価されます。例えば研究を進めたいから統計の講義をほとんど休む学生もいます。私は高いお金を払っているのでたとえ忙しい時期でも全部出席しています。恥を書いても講義後に気を失いかかっても今は全部出席してます笑。だってためになるのだから。だから留学はメンタルとの戦いです。

 

ということで、過去最高に長いしだらだらですが、これを一度ザクっと説明しておきたかったです。では。

 

HDR Profile

HDR(HigherGegreeResearch)プロフィール

以前に書いた残りの雑務の一つをとうとうやりました。腰が重かったなぁ入学してもう3ヶ月でやっと。

以前に書いたのはこれ↓

ブログにも書いたけど「HDRProfile」を私はやっていなくて、これは何かというと大学のホームページに自分のプロフィールが載ります。載せるから文書を提出してくれとうことです。実はHDRstudentになるまで、学生のプロフィールが公式に公表されるというシステムすら知らなかった私。検索できるのはスタッフだけかと思ってた。去年のmasterの時はもちろんホームページには名前は公表されるわけもなく、載せる招待状も届かず。だからこそ、HDRはこのあたりの扱いも違うという事が私としてはモチベーションが上がる点でもあり嬉しい!のは嬉しいのだけどなんとなく腰が重かった。。。後伸ばしにしてここまで来た。3/4のメールです↓

Dear ○○,

As a Higher Degree Research (HDR) student of the University of ○○, we invite you to request your HDR student profile which will appear on the University's webpage.

This profile will assist you in growing your professional research standing as you will be searchable on the University's website promoting collaboration between you and your peers. You will also receive a personal URL which can be included on business cards and social media.

Your HDR Profile will include the following information:

  • Full-name and Title
  • Supervisor Details
  • Email
  • Publications and Grants
  • Thesis Title and Thesis Abstract

If you need to make further updates to your Thesis Title and Abstract, please do so via ○○. Information on how to update your Thesis Title and Thesis Abstract is available here

In order to complete the request, you need to log into the Research Portfolio Manager (RPM) using your UniKey and password, read and provide 'consent' to activate. You are able to withdraw your consent at any time.

To request your profile, please click http://manage.profiles.........

The Research Portfolio will then need to check your publications and grants. The verification process may take a week in most cases. Once this verification has been completed, your profile will be displayed on the University website.

A few things to remember for the future:

......

Thank you for participating in this exciting HDR initiative.

Yours sincerely,

Professor ○○
Chair, Senior Executive Group - Research and Training Committee
Deputy Vice-Chancellor (Education)

普通の学生は載らないので、HDRは公式に扱われるのは嬉しい。よし、では早速手続きのためクリックすると下記の画面↓

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自動で項目はすでにMPhil Candidateである事、スーパーバイザーの名前、プロジェクトタイトルと入力されていたので同意の欄を「I consent」にしてsubmitをクリック。そしたら完了した。笑。この同意ボタンを押すだけなのも知らずに、私は大学のホームページに名前が載るというチャンスを逃してました。でもアブストは未入力のままです。笑。いつか編集しないとね。とりあえず肝心な自分の名前、研究テーマ、スーパーバイザーは表記できているから十分なんです。というか、今の私はこれしか載せれないからね。ここで一番大切なのはこの大学の学生である事ではなく、「どこのグラント取ったことがあるか/持っているか」「奨学金の受賞歴」「過去の論文」「国際学会での発表実績(poster/oral/symposium)」このあたりが本当の本人の実力にあたる部分なのでHDRstudentにとっては本当は大切で、これがホームページ上で公表できるのは嬉しい所。でも私はこのあたり0です!!!!ヤバし!何もまだかけないので、今はこのままアブストもなしのまま、9月に改めて奨学金とポスター発表の功績をアップデートでするつもりです。

海外へきてから知った日本の文化と違う点は、First author/Last author以外の論文は自分の名前が入っていても自分の評価とは関係ありません。だからCVに書いたりはしません。あとはインパクトファクターが無い論文はみんな書いたこと無いのでは?そもそもファクターが無いジャーナルの話は出たことがありません。グラントも自分の名前で取って無いならそれは実績とは言いにくいし、本当にハードルが高いです。日本では「○○大学へ進学した」「○○大学の大学院へ進学」という用語が一人歩きするけど、ここの大学生は大学に所属しているだけでは何も意味をなさず、本人の実力であるグラントの数、奨学金の有無、学会発表、論文数(ファーストオーサーのみ)がかなり評価されます。日本とは物事の基準が大きく違う。

よって今は魅力0のHDR student。というか能力が無いのにここにいる人間。それはわかっていますが精進します!かなりしんどいし不安で何も手に付かない日もあるけど、勉強になる事しかここには無いので、アラフォー泣きながらも頑張ります。

火曜の講義

火曜はなんとか大丈夫でした。DataManagement、ResearchProtocolのL様の講義の一方的に説明と質問のやりとりでした。これもかなりpracticalな内容です。

自分が論文を書くときはテーマによってそれぞれのガイドラインが今は結構出ているので、それを参考にして書きます。それを探すためのツールとか、実際の検索の仕方を教わりました。私はすでにスーパーバイザーと友人から聞いていたので少し知っている内容ではあったけどかなりかなり有意義でした。簡単にいうと論文のお作法(論文に書くべき項目)を学んだ感じです。私はCOREQを使って進めているのだけど、COREQは有名なので例として話も出ました。本当に本当に本当に勉強になりました。こんな実践的なことを日本は教えているのだろうか?

The EQUATOR Network | Enhancing the QUAlity and Transparency Of Health Research

ちなみに面白い意外なテーマも検索してみようという話になって、基礎研究をしている学生がキーワード「cell culture」と言ったので検索したら、cell culture系論文のガイドラインありました!笑 みんな笑っていたけど、そもそもcell cultureって!!その発想がすごい!そんなキーワード人生で初めて聞いた。あー、この講義の軽い脱線がまた私を刺激します。

やらないとね。不安が大きくて何も手につかない日もあるけど、とにかくやらないと。自分で自分をマインドセットしなおすという作業を朝から頑張ってます。もう水曜日だよ。今週も半分終わった。では。

留学生のリアル食生活(18)

驚き!オーストラリアのヨーグルト!

その名も「ラクトースフリーヨーグルト」

乳糖不耐症 - Wikipedia

Lactose intolerance - Wikipedia

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日本にこれ売ってる?笑 先月買ったヨーグルトなんだけど、乳糖不耐症の人向けのヨーグルト。要は、牛乳やヨーグルトを摂取するとすぐに下痢になる体質の人っているよね。その人が食べても下痢にならない商品です!笑 私は乳糖不耐症ではないけど気になって先月買ってみました。お味は同じ!特に違いは感じない。お値段もセール価格で5ドルだから、そんなにべらぼうに高いわけでもない。そして下痢になっちゃう人もこれで乳製品が楽しめる!って嬉しい開発品ですよ!日本にも乳糖不耐症の人向けの牛乳やヨーグルトあるのかな?偶然に見つけたけど、これオーストラリアならでは?それとも世界標準?誰か教えて〜

ちなみにこの時に見つけたヨーグルトです↓

オフィスで何を食べる? 

2017年とは違いHDRは生活が食生活に関しては豊かになりました。マイデスクがあるから色々と食べ物やドリンクのストックができる。こうしてデスクにフルーツや野菜を常時ストックしております。もう洗った状態で並べているので、食べたい時にその場で作業しながらかじったりしてます。先週はこんな感じ。

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あとは冷蔵庫にフルーツジュース1-2L、ヨーグルト(1kg)もストックしてます。つまり、お弁当なくても暮らそうと思えば暮らせるくらいの食材はある。

先週のおやつ!

水曜日に3月に卒業したヨルダン出身のEさんがお土産持ってきてくれました。結構甘いのでみんなは1個で十分だと影で言ってるけど私は1日2個くらいはつまんでます。少し詳細に説明すると、パイ生地の中にはピスタチオ、そして飴細工みたい?シロップがかかっていたりして甘い仕上がり。ネチャネチャしてます。

そしてEさんは卒業したのでいないけど、このお土産を置いていったことを周りの友人に伝えてあるみたいでEさんの友人がこのお菓子目当てに研究室を訪れます。なので他の部屋の学生やスタッフもバカバカ食べてます。私たちがもっと食べていいよ〜って進めると「I suppose to have 1」と太っちょの女子が言ってて可愛いかった。彼女はすでに3個くらい食べてたけどね笑。

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調べてみたらアラブのお菓子で「バクラヴァ」というお菓子みたい。

実は以前もブログに書いたのだけど覚えている人はいない?よね?4月上旬にEさんのご家族が空輸してくれました↓

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だからバクラヴァは人生2回目。へへへ。シドニーにいるおかげで異文化食材がやって来ます。

バクラヴァ人生3回目は来年になると思います。来年2019は国際学会オーラルにエントリーする予定。アブダビに行くかもしれません。そして今週落ちたけどこのアブダビに行きたいから(アクセプトされるかは不明ですが)、アクセプトされるからという前提でPRSSにエントリーしますよ!こうご期待。

先週のランチ

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写真はないけど先週は月〜木はお弁当!

でも金曜は優雅に7.9ドル一人ランチ。

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Thai La-Ong Restaurant - Newtown, Sydney, Delivery & Takeaway

以前に行ったタイ料理!量が多くてお米を少し残してしまった。店長、ごめん。金曜お昼の13時ごろは満席。待っている人もいる!このお値段なら人気も納得。以前の記事はこれ↓

先週の夜ご飯

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月と金の写真はないけど、基本はサラダとスープでやり過ごす!お茶漬け、餃子も食べたよ。

今更先々週の木曜金曜の晩御飯

数枚写真が出てきました。せっかくなので載せます。シチュー、ジャンクセット(pizaza抜きで春巻きとポテトのみ)、セロリの黒胡椒マヨ炒め。

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今日はProgressReport2の締め切りです。高得点がもらえますように!

そして、DataManagementの講義2時間と、その後に2時間のL様とファイナル課題へ向けた2時間のディスカッションがある。これも未知の領域。何を2時間やるのか......考えると怖くて怖くて...

では。

シドニー"City to Surf" に参加決意!

The Sun-Herald CIty2Surfに参加

2018年8月12日にマラソン14km走ります!火曜までのEarly Bird にギリギリ滑り込み!Entry Fee67AUD。正規87AUDです。ちなみに、8月11日の前日まで申し込みが可能です!このサービスも嬉しい。日本だと小さなマラソンでも3ヶ月前くらいなのにね。

これ↓

The Sun-Herald City2Surf presented by Westpac

そもそも金曜スーパーバイザーとの雑談から始まります。9月にシドニーマラソンにエントリーする計画を伝えると「シドニーマラソンの前にcity surfがあるじゃないか?」と言われ知りました。スーパーバイザー曰く、これはローカルにとっては有名なランニングイベントで、14kmと短めで時間制限もゆるい。だからローカルが結構仮装とかしてゆる〜く楽しむイベントみたいです。コースはシティーからBondi Beachまでを走るので人気があるのだとか。アップダウンが多くて、結構真面目に走ろうとしてもタイムがでにくいようで、距離の割に大変だと教えてくれました。

The City2Surf is 14km in distance starting from Hyde Park in Sydney’s CBD, at the intersection of Park St and College St. The course commences on a down hill on William St and heads up through the tunnel at Kings Cross. It continues along New South Head Rd through Rose Bay, then up the notorious "Heartbreak Hill" (the halfway point) and also the most scenic parts of the course. The course then turns the corner at Vaucluse, onto Old South Head Rd, then Military Rd and down the hill with ocean views, before completing a turn around at Curlewis st, into the finish line at the world famous and spectacular Bondi Beach. The City2Surf finish line is located on Queen Elizabeth Drive, adjacent to the children’s playground, north of the Bondi Pavilion, with runners finishing in a south bound direction.

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ホームページを読んで見ると、このイベントを知れて本当によかったと思った。例えばこの説明を読むだけでかなり楽しめた↓

The reputation of this uniquely Sydney event has grown year on year and the event is widely recognised as a ‘bucket-list’ item for serious runners and adventure lovers around the world. The Telegraph listed the event as one of the 16 Great Running Races Around the World, whilst Runner’s World lists the event in their 20 Races To Do Before You Die. Runtastic counts the event amongst it’s list of the World’s Most Extraordinary Races and Running Shoes Guru lists the event as one of the Top Ten Running Races In The World. In each of these lists, the City2Surf was the only Australian event to be featured.

HPのトップ→[RACE INFO]→[HISTORY LEGENDS]で入ると上にのせた文が載ってます。青色になってるところがリンク貼られているのでクリックするとそこから飛べます。もし暇があれば読んで欲しいです。この大会は世界でも有名なのがよくわかる。世界のレースとしていろんなランキングにノミネートされているのだからよっぽど景観も綺麗なのでは?と楽しみになった。そもそも「死ぬ前に出場しておくべき20レース」とか存在するのね。知らなかった!笑

そのリスト20の一部はこんな感じ。

North Pole Marathon
You might not be able to walk on water but you can run on water at the world’s most northerly marathon. Run entirely on the frozen ice of the Arctic Ocean at 90 degrees North, the world’s coolest marathon is an unforgettable adventure of endurance, camping on ice and standing on top of the world. You might be hoping to spot a polar bear but be careful what you wish for - they can run a lot faster than you can even without snow shoes. The race is held every April.
www.npmarathon.com

Everest Marathon, Nepal
The world’s highest marathon starts in the shadow of the world’s highest mountain at 17,000 ft. But before you can take part, you have to make it to the start – on foot. The trek up to Gorak Shep will help you to acclimatise to the lack of oxygen in the air before you begin the marathon on rough mountain trails. Despite an overall drop in altitude, the going is tough but as you head down to Namche Bazaar for the finish, remind yourself that it could be worse – you could be heading up the mountain rather than down. 
www.everestmarathon.org.uk

 

Great Ethiopian Run 10K, Ethiopia
For atmosphere, energy and even anarchy, the Great Ethiopian Run simply can’t be surpassed. In a country where running is the national craze, this mass-participation 10K is a colourful, lively and sometimes chaotic race but also a tough challenge thanks to a handful of climbs and the altitude in the capital Addis Ababa. More than 30,000 runners line up at the start each year and if you join them you’ll be one of the few foreigners enjoying this amazing cultural experience. 
www.ethiopiarun.org

スーパーバイザーの「有名なレースだよ」って意味はローカルだと思ったけど、世界的も人気みたいなので楽しみ倍増。 

他には「ゴールがBondiなのが楽しいだろ?」「新聞は忘れずに買え」と言ってた。

「新聞?」参加者は数万なのに記録と名前が載るらしい!ますます楽しみ。シドニーで初めて新聞を買うことになりそうです。私の人生でまさか海外で自分のお金を出して新聞を買う日が来るとは!これもまた貴重な経験。

日曜夜のマラソンエントリーにより、突然のテンション高め!とうとう今週も始まる!本当に時間が経つのは早いぞ。では。