シドニー生活

中年研究者のお話

足がすくむ

 MPhil今週の講義

  • Data Management - 3 (火)2時間
  • Getting started with a systematic literature review (火)2時間
  • Research Ethics and Integrity (木)2時間
  • Seminar (金)1時間

どーんとこんな感じ。

足はすくむ、ある意味勇者

本当に本当に前夜から授業へ行くのがいやで怖くて...毎回消えてしまいたいと思う。授業中も気を抜くと頭と心はパニック。日本とは異なり、先生の話を最後までだまって聞く・メモを取るだけの講義スタイルではない。ほとんどの授業はオープンスタイルでつねにディスカッションしたり質問されたり、パワポを使い進められていく。黒板やホワイトボードを使うことはほぼない、というか講義室に備え付けられていないこともある。あとプリント配布もまずない。必要なドキュメントはオンラインにアップロードされるから、ペーパーレス。あるのは大きなスクリーンとパソコンだけ。先生は講義室のパソコンから自分のアカウントへログインして、スライドを使って講義開始。ちなみに去年の講義は全て先生が録音してオンラインで聞けるようになってました。例えば雑音が多かったりレコーディング失敗しているとICTはそれの修正を試みて聞けるようなレベルまでに仕上げてくれる。そうなの、私の大学だと、手ぶらで先生たちは講義室へ出向き講義する。持っていても帽子かサングラスかコーヒー。先生が何か書きたいときはパソコンのスクリーン画面を使用して書いたりする。もちろんこの落書き(先生のmemo)は保存され公式にオンラインでアップされる。どの学生も黒板を板書はする必要なし。キーワードをtake noteするだけ。そんな感じだから、毎回とんでもなく英語ができないことを痛感する。何より自分の話をうまく説明出来ないことが悔しい。

そして去年と大きく違う点は先生がローカルスピードでサクサク話すからもう雑音にしか聞こえない時がある、昨日のsystematic reviewの講義がそれ。パワポの字も追えない時があるし、パワポから離れ検索サイトへ飛んだり戻ったりを繰り返すことがあった。なぜこのようなことが起こるかというと、これはresearch degreeの学生向けだから基本的にはローカルのオナーズが多く、インターナショナルはかなり少ない。よく留学の時に言われている「pre-sessional course/ bridging courseをパスすればIELTSのスコアが免除」なんて逃げ道もない。英語が堪能でないならもうさらば、残酷すぎる。「とにかくcourse work master とは違うから」この言葉にすべてが集約される。course work masterは留学生を受ける土壌があるので(大学にとってはビジネスの一環でもある)、一定量の留学生が講義にいる。先生もそれを意識して話してくれることが多い。実際にセメスター終了時に学生がフィードバックを書くのでそこでコンプレインがでているからだと思う。 

今日は愚痴というか、絶望的な留学生の現実を書いております。

アラフォーになって何でこんな思いをしなきゃいけないの?と毎回思う。生き恥を曝している私。悔しくて眠れないこともあるし、怖くて眠れないこともある。直前まで本当に行きたくなくて、心が重くなる。IELTS6.5取ってunconditional offerもらって入学したけど,,,IELTSってとても英語の勉強になったけど,,,専門性を持って戦うにはやっぱり限界がある。これは愚痴ではなく現実問題。語学の壁は年々縮まるって思うよね?よく聞かれるけど、そうとは思えない。どんどん壁は想像以上に高いという事実を突きつけられる。縮まったとは1ミリも思えない。読み書きは確かに少しアップするから専門用語のボキャは増える。けれどそれは読めるだけで発音はしていないから出来ない、つまり発音しらないならリスニングも出来ない。そしてそれらの専門用語を会話の中にいれるのはさらに難易度が高い。どのレベルを目指しているのかによるかもしれない。でも、私はこうして講義で屈辱を味わう、講義後は大抵敗北宣言。でも前に進む。著名な人たちの授業、もっと深く理解したい、理解出来たらいいのにと思う。恥を毎回かいても、例え理解度が低くても欠席はしない私は頑張っている方だと思う。

Data management

DM1は日本帰国のため欠席。DM2は概要だったのでok。今回DM3はもう少しアドバンス。でも私はすでにSPSSを使えるので特に大きなトラブルはない。何よりFacultyのMPhilとオナーズの合同授業なので、完全に統計が初めての学生がいるから今のところ去年に比べたら優しく感じる。とはいえ、彼らは天才ね。東大生の上位5〜10%のオーストラリアバージョン。講義が終わるころには私を余裕で追い抜いている笑。

Systematic review

問題はSystematic review...授業の内容は概要と自分のリサーチテーマのターム選びについてディスカッション。突然授業中に「ここのアドレスにアクセスしろ」と言われ各自がいわれてもいないのに持参したパソコンでアクセスをすると、なんと一枚のエクセルを共有することになる。そこにログインの必要はなし。そこで即座に表に項目を埋めていく。それを順番に解説しては先生にフィードバックをもらう。

ここで問題だったのはエクセルのコンテンツが埋められない。私のリサーチクエッションでは不適合のものが多い。だから発表内容もほかの学生からしたらちんぷんかんぷんで、、、私のMPhilプロジェクトはqualitative study。つまり言葉を重要視する手法であり、比較対象や数値に重きを置いていない手法。そりゃ無理だよって話なんだけども、大恥を書いた講義後は速攻で講師のところへ行って質問とアドバイスをもらう。私以外のみんながquantitative studyだっし先生はRCTのことばかり話てて。とにかくごちゃごちゃ言ってるけど結局言いたいのが「私のリサーチは今日の講義内容とは違う概念でやるから」って話です。とりあえず苦しかった。

はぁ、言葉にしたら少しスッキリ。では。