シドニー生活

中年研究者のお話

今日はMPhil最終日でした。

2018年最高の終わりでした

今日2018/12/21はFaculty最終日。すでにバケーションに入っている人もいるけど、私にとっては今日も登校してよかったと思える1日でした。正直、研究に関することは手をつけてないので、その方面での成果は全くといってよいほどない笑。

午前は資料整理

まず、朝は公園沿いを歩き、大学へ向かう途中でラージラテを購入してから登校。昨日の合格のこともあり、なんだか肩の荷がおりた感じかな。いつもはもっと戦闘態勢または弱気な気分なので、こんな気が落ち着いたのは久しぶりかも!

研究室に一番に到着するのは私の最近の日課。今日はなぜかエアコンがセントラルで切られて使用できないので、窓とファン2台で過ごすことになった。

午前はまるまる資料整理に時間を費やした。日本への一時帰国そして12/21-1/9オフィス立ち入り禁止につき、手元に置いておきたい資料を選別する作業。データはパソコンさえあればいつでもどこでも見れる状態にしてあるのに、仕事効率を考えるとどうしても紙ベースで手元に置いておきたい資料もあるのが事実。

他にも、ミーティング資料、奨学金関連の提出資料があり、これらを今日のうちにすべてプリントアウトして封筒にいれて準備完了。「日本でプリントアウトすればいいじゃん」って言われそうだけど、久しぶりに帰る日本でバタバタしたくないし、自分の手慣れたオフィスでやる方が100倍効率がよい気がするのでどうしてもここはゆずれない。

 

そして今朝はC先生と色々な自分の研究の話、博士のこと、スーパーバイザーとなる人の人格について、そして人格者とは、みたいなこと色々と会話をすることができた。その中で、「〇〇、お前は色々な過去の経験から得たんだろうけど、Emotional intelligenceがあるから、うまく人とやっていけるんだ、大丈夫だ」と私を分析したコメントをくれた。こういう機会はなかなかないので、非常に嬉しいし、参考になる。

Emotional intelligenceという言葉をすぐに聞き返すと、人を読むのが上手にできることらしい。

はて?私はそんな能力あるかしら?

この時の会話をもう一度要約すると、

私はずば抜けて賢くもないのだけど、でもEmotional intelligenceがあるから大丈夫。だから周りの人たちがなんでも協力してくれるし、どんどん周りから学んで吸収すればいいのだよ。私の強みは、能力が一番じゃなくても、面白いアイデアを投げかけることはできるタイプ。

ふうん。

そうね、アラフォーが分析してもらえる、しかも外国人からね。

じつに面白い。

午後はパーティー

「お前ら毎週パーティーじゃないか?」と言われそうだけど、本当に今月はそんな感じ大学関係者はみな浮き足立っているといっても過言じゃない。日本にいた頃のイメージでは、この時期の日本は年内仕事納めを意識してあいも変わらず追い込んでたきがする。この温度差はんぱない。

今度こそこれが最後のパーテイーです。そして今日のは興味深い体験となりました。

Executive Assistant to Head of School & DeanのMから2日前に突然メールがきた。

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We’re almost at the finish line of 2018!

A---- will host festive refreshments in his office 3pm this Friday.

Please drop in if you’re around for some Christmas cheer

Before we all head off for a well-deserved break.

ということでDeanのAのオフィスに行って来た。なかなかDeanの部屋って入ることないから貴重。実は一度だけ付き添いとして立ち寄ったことはあるけど、アンティークでおしゃれな印象は今回も変わらず、とても素敵な部屋だった。Well organized とはこのことかもしれない。UKから来ている先生いわく、Traditional なスタイルなので、歴史を重んじている感じがとてもいいってさ←要はモダンではなく、ハリーポッターにでてきそうな雰囲気の部屋です。

Refreshmentsについて。私のリフレッシュメントのいままでのイメージは飴、チョコ、クッキーのよう軽いものを想定していたがどうやら違うらしい。ブルーチーズ、クラッカー、オリーブ、チップスなど、完全に酒のあてしか置いていない笑。

おもしろいのが、招待メールにもあるように"Dean Aがホストする"という意味は、Aがバーカウンターを取り仕切るということらしい笑

部屋の中央奥に大きな背の高いまどが対照的に2つあり、そのまどの中央にDeanの大きなデスクがある。シャンパン、白ワイン、赤ワイン、炭酸水、コーラのドリンクとそれに応じた様々なグラスが綺麗に並んでいる。決して紙コップとかではない笑。

自分でとったりついだりすることは許されないというルール笑。

Deanは自分で一人一人につぎたいのである笑

私はこの瞬間少し怖くなった。だってあまりにも私は運が良すぎる。昨日のPhD合格の話をSchoolのDeanに直接報告し挨拶とお礼ができるチャンスが突然目の前にやって来たのだから。

昨日も書いたけど、合格したことで、自分の残りの人生の運を使い果たしたような気分になっていたが、どうやらまだ運はのこっていたらしい。うれしい。私はとても幸運なアラフォー女子です。

 

私「今日は招待してくれてありがとう」

Dean「シャンパンにするか?」

私「シャンパンがいい。A、ありがとう。来年の1月から私はPhDになります。アプリケーションを承諾してもらえたので、とても幸せです。私は今のスーパーバイザーと一緒に仕事ができてとても光栄です。このまま来年も楽しみます。ありがとう。」

 

おー、言えたじゃんか!

幸せ!

PhD合格の翌日にSchoolのDeanに直接挨拶とお礼ができた!

いま思い返してもとても幸せな瞬間だ。ただの挨拶ではなく、直後にこうして会話ができたことが嬉しい。

 

そして、Aをすごいなと思ったのは、Aはよーく人を見ている。一緒にお酒を飲みに行く間柄でもないのに、私がお酒を飲むことを把握している。だから初めから「シャンパンか?こっちには白もあるぞ?」と聞いてきたからね。おそらくFacultyの他のパーティーでなんども一緒になっているので、私が白を中心に飲んでいたのを見ていたと思われる。。。これは私の思い込みかもしれないが、そんな感じ。逆に他の先生には心配するなお水も用意してあるってサービスしてたし。宗教上飲めない人も多いので、それらももちろん考慮して声をかけているのがよくわかる。

現に、私が他の人と会話を楽しんでいると、やって来て「今度は白だぞ」って一杯ついでくれたりとか。私が1杯目シャンパンにしたのを多分覚えているのだと思う。そして、2杯でとめて撤収しようとしてグラスを持っていない状態の私に「もっと飲んでけ」と言ってくる。「おまえグラス無くしたのか?」といって立ち去りグラスに白ワインを入れた状態で届けてくれるというサービスまで。これを私だけでなく皆にやっている。すごい観察力とサービス力。

そしてDeanは特定のだれかとグループで話すようなことはせず、絶えず会場の状況を見ているのだ。なんてやつだ、人間力かなりある。こういう人がSchoolのDeanになるものなんだなと改めて思った。Deanの秘書も事務局のスタッフも、誰1人食べ物や飲み物の補充をしない、一切パーティーの手伝いをしないのだ。Deanが徹底して1人でみなにサービスしている。すごい光景です。

あえていうなら、HDRは私がみた限り少ない参加だったかな。もう夏休みに入っている人も多いから。同じ研究室でも今日は私しか学生は登校してなかった。

パーティーには初めから行くつもりはしていたけど、Deanの元でSupervise受けているPhDの学生がわざわざ約束もしてないのに、部屋まで誘いに来てくれた。これはちょっと嬉しかった。その流れで、他の研究室のPhDの学生2人も誘ったのだが、彼らは誘いを断った。無料で飲んだり食べたりするのは目的じゃないのに、彼らにはDeanの部屋でパーティーというのをそんなレベルでしか感じていないのには少し残念な感じではある。

こういう社交の場に行くか行かないかって全然ネットワークが変わってくる。留学したら知り合いやコネクションが簡単に広がるかといわれるとそれはまずない。

日本にいても海外にいても、その点は同じ。海外に住んでいても起床→出勤→帰宅→就寝というサイクルだから、毎日同じことの繰り返し。出会いや人脈なんてものは、その日常のサイクルから一歩自分が抜けださないと、増えることはない。。。

 

いつものようにどんどん書いては話がそれていってしまうのだけど、締めないとキリがない笑。

とりあえず、今日はMPhilとしての最終日でした。

最後の最後までよく頑張りました。

では。