シドニー生活

中年研究者のお話

visiting studentの話

1月31日火曜、ボスがメンバーを集めてランチ会。目的はノルウェーのトロムソからきたvisiting student Aさんを紹介するため。ランチは彼女のキャラもあって大盛り上がりでした!

 

visiting student Aはシドニーへ縁もゆかりもなく突然やってきたわけではありません。元をたどると2018年にノルウェーのトロムソ大学からサバティカルでK先生がやってきました。K先生はサバティカル先を探していた際、共通の知り合いを通してボスへ辿り着いただけで、K先生のボスは面識もない関係。

だけどこのK先生がめちゃくちゃ良い人で、我々にとってはお兄さんのような存在で、いつも学生の事を気にかけてくれる。そしてボスとも意気投合し、サバティカル大成功させてノルウェーへ帰国。他のサバティカルの先生とは違い、かなり深いネットワークを構築してから帰ったので、帰国後もボスやボス以外のシドニーの人と共同研究やってるし、先生らを学会に招待したりといまでもすごく頑張ってます。

Aさんというのは、K先生の博士課程の学生さんなのです。だからシドニーへ来る前からもうホームのようなもの。PM以外はみんなK先生のこと知っているしみんなK先生が大好きなので。

 

そんな来る前からオフィスのみんなでウェルカムされていたAさんだけど・・・、

以前ボスからAさんの事前情報をもらった時の話はこちら↓

pskusg.hatenablog.com

事前情報と違う点もあったけど、控えめに言ってAさんはとんでもない奴だと思う(笑)。今から書く内容はAさんの悪口ではなく「こういう人も世の中にいるのね」と軽い気持ちで読んでもらえると幸いです。

 

Aさんと一言で表現すると「ストレート」って感じ。絶対に隠し事できなさそうな人、見るからに良い人に見えます。問題はやってることが強烈すぎる。

 

彼女はパートナーと子供3人の5人家族です。シドニーへパートナーと子供1人(13歳)を連れてやってきました。滞在期間は6か月を予定。

子供2名は20歳を超えているので、彼らはそれぞれの友人の家に居候しているそうです。Aちゃんのおうちは6か月間知らない人へ貸し出しが決まった。

(私と年齢が近いと思っていたけどたぶん私より上?40後半なのかな?)

 

Aちゃんは6か月間研究留学する奨学金を勝ち取ってシドニーへきた。それはすごく偉いと思う。だけどVISAの準備もせず、VISAを持ってないまま子供を新学期から通わせたいという個人の想いだけで1月にシドニーへきた。

 

1月20日にシドニーへ到着して10日間頑張った結果、新学期からの通学開始夢はかなわなかった・・・。みんなでランチした日(31日)が新学期初日だったそう。あー、残念すぎる(でも当然と言えば当然の結果?)。とりあえず、学校のインタビュー受けるところまできたと言ってました(入学のプロセスのどの辺にいるのかは不明)。

 

もうね、なんで去年からVISA申請の準備しなかったの?

その一言に尽きるのだけど、、、

 

Aさんは子供の学校だけでなく、おうち探しも頑張った。1月20日から必死に賃貸を探した結果、31日におうちがきまったそうです。

だけど

お値段1600ドル/週

いくら物価が高いシドニーでもそれはないでしょう・・・。

Aの言い分は「いまもホテルに一泊230ドル支払っているから、1日200ドルになるならまし」だと。

 

え?富豪ですか?

週1600ドル?

大丈夫?

 

彼女の選んだエリアは素敵な場所。St petersの駅まえで、お店もたくさんあるし、大学まで徒歩40分。素敵な場所だけど、そのエリアに週1600ドルの物件があるとは思えないのだけど・・・。

どうやら、観光VISAなのでエージェントに取り合ってもらえなかったそうです。ネットもみたけど無理だったそうで最後はエアビーに行きついたらしい。エアビーだとしても週1600ってあり得るの?st petersに?

 

この1600ドルの話きいて、ローカルの表情が固まった。無言になってちゃって(笑)。そこへボスがAさんにうまくフォローを入れてた。だけどローカルはfreezing...。

満を持して「そんな高額な物件だれが支払えるというの?」ってローカルの学生が聞いたら、

ボス「ノルージャンマネーだ」

ここで大爆笑が起きて、一気に雰囲気が戻った。ノルウェーはシドニーより物価が高いから、確かに十分な予算はもらっていると思う。だけど、博士学生の留学家賃だけで月6400ドルだす?

 

なぜ何一つ準備しなかったのか。

Aちゃんの場合、シドニーへ来る前からシドニー情報に恵まれていたはずなのだ。私が知っているだけで3人はシドニー経験者がいる。

例えばAちゃんのスーパーバイザーK先生はシドニーへ嫁と子供連れて10か月住んでいた。

Aちゃんもよく知っているトロムソ大学のL先生(女性)はスウェーデン出身で、私が入学する少し前にシドニーでPhDとっている。卒業後にスウェーデンの何処かの大学へ所属し、その後トロムソへうつった、彼女は博士課程中にライフセイバーとなり、Bondiに住みながら週末はBondi beachでライフセイバーとして勤務してたらしい(笑)。シドニー市民をスウェーデン人の博士留学生が守っていたなんて聞くだけで笑える。

Aちゃんのよく知るKaさん(K先生のPhDの学生で去年卒業した)は、娘一人つれて博士課程中に2回もシドニーへ留学(3か月×2回)。滞在期間中は中学生女バスのコーチしてた。リックにバスケットボールを入れて毎日登校。毎朝一人でバスケの自主練をしていた(笑)。

日本人の私からみたら、なんで?って聞きたくなるような濃い暮らしをしてた自由人がこれでもかというほどいて、なぜ何も準備してない。St peters を選んだのはおそらくKaが住んでいた街だからだと思うの。

とにかく外国人が観光VISAで留学してはいけませんよ!VISAないからunikeyもないし、留学の意味なし!

 

ここまでが先週のランチの話。VISAないとか、週1600ドルの部屋とか、大人が子供連れてるのに無計画留学はだめだと教わりました。だけど、憎めないくらい良い人なの(笑)。

 

あれから1週間たってAちゃんのことすっかり忘れていたのだけど、とうとう私に被害が・・・。でもね、この被害のきっかけはボスのせいか彼女のせいかいまの段階ではわからない。でも昨日と今日と、ちょっとuncomfortable になった!

 

長くなるので明日へ続く。

では。