シドニー生活

中年研究者のお話

PRSS2019がキターーー!続続続 ハッピーエンド

海外で初の助成金獲得!

2019年6月14日金曜日、とうとう英語で初めて助成金をもらいました。

その額は2003.69ドル!!

このお金を使って9月にアブダビでポスター発表してきます。

 

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PRSSは Postgraduate Research Support Schemeの略で、大学のFacultyがHDRに対して助成する制度。毎年HDR (MPhil/PhD) は1回エントリーすることができ、獲得上限は決められており、MPhilは卒業までに1回、PhDは卒業までに最高で3回の助成を受けることができます。

とはいえ、これもコンペ。みな必死。金銭的にもありがたいが、もっとありがたいのがCVにかけるという事実。このPRSSはグラントと同じような扱いなので、Facultyの選抜に残り助成を受けたというこの事実が大切。選抜は研究実績などで決まります。

今年2019のPRSSの記事はこちら

PRSS2019がキター

PRSS2019がキター続

PRSS2019がキター続続

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合格通知を受け取ったのは、コペンハーゲン滞在中の学会3日目の最終日。もう自分の仕事は2日目に終えていたので、リラックスして人のプレゼンを聞いていたときでした。もうあまりにも突然で!

コーヒーブレイクになった瞬間に速攻でスーパーバイザーを探して報告!

かなり驚いていた笑

なぜ驚く?笑

多分、スーパーバイザーは私が受賞できないと思っていたのだと思う。というのも、昨年に大学のFacultyが合併したし、PRSS (Postgraduate Research Support Scheme)のクライテリアが変更になったり、そして前回のブログには書かなかったけど今年から最終審査前のスクリーニングを3人の代表者が振り分けるという透明性を重視した審査方法が実施されることになったのだ。だから今年からは例年以上に難しいかもしれない、とうかみな想像つかない感じ。

私はこのPRSSに武器0状態で挑んだ。私はNo publication かつ No under the review でしたので、論文の実績がいわば0。これが致命的。せめて「国際ジャーナルにサブミットしていま査読中under the review」って文言があれば・・・なんて4月に長々とブログに愚痴ったくらい。

でも、結果は合格なんだな。人生は何が起きるかわからない。

これが合格メール↓

Student ID: ---
Faculty: Faculty of Medicine & Health

Thank you for submitting an application for the Postgraduate Research Support Scheme in 2019.

We are pleased to confirm that your application has been successful! 

You have been awarded $2,003.69 in PRSS funding. 

We are working to process the PRSS payments, and you can expect the total amount to be deposited into the bank account you have nominated in Sydney Student shortly. 

Congratulations on the outcome of your application. We wish you the best in your studies. 

Kind regards, 

Higher Degree Research Administration Centre
Deputy Vice-Chancellor (Registrar) Portfolio

無理と思いながらも、自分では取りに行くつもりでアプリケーション書いたし、年に1回だけある学生への研究助成(主にカンファレンスの渡航費)のチャンスだし、挑戦しない手はないよね。いくら競争率高くても、欲しいよね。私は確かに論文は0本だけど、1年目でデータ解析終えてポスター発表1回実施したし、MPhilからPhDへジャンプアップもしたし、エビデンス(論文)がないだけで研究自体は進んでいるほうだと思う、と自分に言い聞かせて諦めるということができなかった←けっこうしつこいタイプ。

人生、諦めないのが大切。PhD2年目の学生やMPhilの学生も私が知っているだけで3人が「Publicationがないから獲得はまず無理」という理由でエントリーすらしなかった。No publication で何が悪い!笑

No publication なのに無謀にもエントリーした時の話はこれ↓

pskusg.hatenablog.com

ちなみに、PRSS獲得できたけど満額ではなかった。3276ドル申請して支給確定額は2003.69ドル。

これがアプリケーションに実際に書いた内容↓

Details of expenses for registration and travel expenses

  • Registration 475AUD (€300) (Early bird and student registration)
  • Section dinner 95AUD (€60) (The Social and Administrative --- Section)
  • Flight 1,801AUD (Average price)
  • Accommodation 907AUD (AED2,359) (Hotel recommended by ---, Average price)  
  • Poster printing 60AUD (Size A0, Polyester material - Digifab)

Total: 3,276AUD

Requested fund: 3,276AUD

これはグラントあるある。請求額から減額されて支給が決まることはある。

うん!減額されるのは想定範囲内なのでよし!少しでもお金が出るのはありがたい。

 

友人よりメッセージあり。

すでに友人1人に言われたのは、

「いまだから言うけど、通らないだろうなと思ってた」

とね笑

「だからこそ、よくやった、おめでとう!」

ってね笑

やっぱり挑戦しないことにはなにも得られないよねーってのが友人との結論。負け戦だからエントリーしないということはこれからも極力選ばないようにしていきたいです。

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これで、心置きなくFacultyのお金で学会にいけます。

 

そうそう、今朝コペンハーゲンからシドニーへ帰国しました。そちらも記事にしたいです。時間あれば書きます。

 

では。

 

コペンハーゲンからシドニーへ帰る

やっとシドニーへ帰国できる

今回の旅は一言でまとめると

「かなり疲れた」

かなり疲れたため、学会中は毎晩自分の部屋に入った瞬間にそのまま就寝。靴だけ脱いで、着替えもせず、歯も磨かず、メイクも落とさず、時計もしたまま、ただベットに横たわりそのまま気を失うように寝る、そんな日々でした。

留学する前って「海外在住や海外勤務の人ってすごいなぁ」って憧れを抱いていたけど、想像以上に大変です。現実はとてつもなく疲れる。能力はもちろん必要なんだろうけど、もっと大事なのはメンタルだと思いました。みんな態度がでかい!笑、圧が強い!笑、こんなところでまともに会話をしないといけないこの現状が辛くて辛くて、辛くて辛くて神経擦り減らすように過ごしました。

生まれも育ちも日本のこの私が、海外で挑戦するというのはいやはや無理がある・・・。とはいえ実りの多い旅でした。度胸がまたつきました。海外では度胸がないとやっていけない。もっともっと度胸をつけないと!

 

 

いま全ての用事が終わり、コペンハーゲンのラウンジでブログを書いています。

これからデンマークのコペンハーゲンを出発して、オーストリアのウィーンへ

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ウィーンからタイのバンコクへ

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タイのバンコクから自宅のあるシドニーへ

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丸一日かかりますが、頑張ります。

この間の目標は、

本を4分の1くらい読み進めること!

機内にテトリスがあったら全クリすること!

お勉強と遊びを両立できたらいいな。

では。

 

シドニーからトロムソへ出かける

旅記録を更新

今回はコペンハーゲンで開催されるノルディックの学会でワークショップを開催する目的で旅にでる。その前にノルウェー北部のトロムソという街で5泊する予定。

シドニーを6/5水曜午後に出発し、まずはシンガポールを目指す

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次はシンガポールからスイスのチューリッヒへ

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次は、チューリッヒからデンマークのコペンハーゲンへ

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次は、コペンハーゲンからノルウェーのオスロへ

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次はオスロからトロムソへ

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なんと、シドニーを出てからノルウェー北部のトロムソへ到着したのは

31時間後!

こんなロングジャーニーはもう最初で最後かもしれない。

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トロムソってどこだよ?って話。

うん、私も、11ヶ月前まではノルウェーがこんなにも細長い形をしていることも、北欧3カ国の位置関係も、ましてやトロムソという街の存在も全然知りませんでした笑

そしてトロムソを知ってから10ヶ月経ったちょうど1ヶ月前、突然K先生に招待されて、トロムソを訪問することになった。

もう人生何が起きるかわかりません。こうして不安定かつ茨の道を歩んでいると自分が想像もしてなかったことが起こります。

 

せっかくなのでもう少しトロムソの説明をするよ。

ノルウェーって結構、島がいっぱい。ノルウェー北部を拡大するとこんな感じ↓

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その中の1つの島にトロムソをいう街があります。

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島は細長く、長い部分でおおよそ20kmほどしかない。

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なんて遠いんだ。

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ちなみにすぐ上は北極!

だから季節になると、毎日のようにオーロラがみれるらしい。街から車で移動しなくても普通に生活してるとそこにはオーロラがあるらしいです。今回は冬ではなく夏少し手前のシーズンに訪問しているので残念なことにオーロラはみれないけど、白夜なのでミッドナイトサンがみれます!幸

 

ということで、シドニーから31時間かけてノルウェーのトロムソへやってきました。今回たくさん飛行機乗り継いで感じたことがあるので書き残しておきます。

子供のからずっと世界って広いものだと思ってました。アラフォーになっても世界って広いなー大きいなーって思っていてそれを考えるだけでもいまだにわくわくして生きています。でも今回ふと感じたのは、世界は広いけど、もしかしたら自分が思っているほど世界は大きくはないのかもしれないということ。だって、こうして飛行機を何回も乗り継げば、地球の裏側にだってくることができるのだから。幼かった頃とは違い、今は交通網が発達し、世界はもっとコンパクトになったのかもしれない。 

人生は短いし、世の中は不公正だと感じることだらけ。

だからこそ精進します。

では。

北欧へ行くよ、やっとレジストレーション完了

ノルディックの学会準備

やっと来週参加するノルディックのカンファレンスの参加登録を、本日火曜の午前中に済ませました。

遅っ!

これで明日水曜に飛行機にのるだけ!

 

実は昨日resistrationしようとしたら、申し込み期限が過ぎていてエントリーできず。学会の担当者あてにメールして連絡して、エントリーし忘れたPhD学生2人のためだけにレジストレーションを再度オープンにしてもらい、オンラインレジストレーションを済ませました。

人に迷惑をかけてしまいました。アラフォーながら恥ずかしい。スタッフの寛容さに感謝。大変ご迷惑をおかけしました。というのも、私たち2人はワークショップ運営陣なので断るわけにはいかなかったんだなぁ、たぶん・・・

 

そもそも疑問があるよ

学会開催の1週間半前にレジストレーションをクローズするなんて少し早すぎない?そんなの初めての経験。学会によって参加だけのエントリーは当日も可だったりするんだけど。

 

何がともあれ、来週はデンマークにいます!

 

少し学会の話をすると、この学会はレジストレーションの段階で必ず2つのワークショップ(WS)に参加申し込みをする必要がある(WS参加費はレジストレーションに含まれている)。

枠は2枠あって、この枠の間は学会会場では何も他の発表は行われない。だから学会参加者がこの2枠は必ずどこかのワークショップに参加しているというながれのようです。各枠は3種類のWSが開催されます。

6/13 13:00-14:30 (WS1, WS2, WS3)

6/13 15:30-17:00 (WS4, WS5, WS6)

ね。

この2枠の間の1時間はcoffee breakです。

私はWS2とWS6を選択。

WS2は、うちのチームが開催するワークショップ。だから参加といっても、ワークショップを開催する運営スタッフの1人としての参加登録。

WS6は自分の好みで選びました”Quality in Research”。もうこの分野はけっこう自分では知識あるほうだと思うけど、WS4,5は興味がなかったので、自分の知識を再確認そしてないところを補うかつ深める意味でもWS6にしました。WS6で、がんがんディスカッションができたらいいなという願いもこめて。

で、ここで嬉しいことが!

エントリーするときのタブがこうなってた↓

「WS1 - ●●」

「WS2 - ●● Left 5」

「WS3 - ●●」

ぎゃーーーーー!

私たちのWS2が今回一番人気じゃん!

もう1人のPhDに即効で話しかけると、いま同時進行でregistrationやっていた友人も気が付いたみたい笑。ちなみに別枠で開催されるWS4-6には残数が少ないお知らせはなかったので、こちらの枠はおそわく均等に参加者がわかれたのだと思われる。

ともあれ、

即効でスーパーバイザーへ報告!

無言でうなずくスーパーバイザー

特にコメントなし

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なんだかな、このスーパーバイザーのなんともいえない貫禄。些細なイベントなんかにに一喜一憂はしない。

あ〜、身につけれるものなら私も身に着けたいその貫禄とやらを。あわよくば、買えるものなら買いたいわ。

 

 

いまブログを書いているは夜の11時半なんだ。もう眠いのでねるよ。

明日はいそがしくなるぞー

午前は学校へいき、お昼1時間でパッキング済ませて、15:55のフライトでシドニーを発ちます!

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では。

 

 

Ultra Trail Australia 100 に出場しました!- 5

UTA100kmに出場したときの見聞録です。初めてとウルトラトレイルなので、長々と書き綴りとうとうパート5に突入してしましました。

では続きをどうぞ。

CP2-CP3 区間 

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*縦軸1目盛100m, 横軸1目盛1km

CP2までの31.6kmはあっという間で、疲れといえば左足親指と小指におそらく靴擦れ。そしていままで感じたことのない両足首の前側痛み。とはいえ、靴を脱いで確認はしなかった、だって痛みはみんなあるはず。

CP2では日本人のランナーと出会い少しだけどトレランのお話ができて、ややテンションあがったし、その勢いでとにかくこのまま進むのみ。

いざCP3 (ドロップバックがあるチェックポイント)を目指して13:31にCP2を出発。

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しばらくはのどかなトレイルが続く。CP3を出発した時は周りにランナーが結構いました。歩いている人は多かったように思います。

そして気がつくと上りがはじまっていた。この上りとにかく長く感じた。永遠と続くんじゃなかろうか・・・そんな気分にさせられた。

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上りつめると

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音楽♩

この音楽エリアの後に、写真には残ってないけど、かなりテクニカルな下りトレイルが長く長く長く長く続いた。

道がとにかく土で、石はなし。走って下れないくらいの急斜面と土のトレイルの戦いはとても難しかった。立っていることもできずズルズルズルズルと落ちてゆくような漢字。私は3回転倒、前後のランナーも転倒。みんなnext is your turnとかmy turnとか、転倒するたびに心配しあったりジョークいったりしながらなんとか雰囲気がシリアスにならないようにお互いに励まし合って進みましたとさ。ここはのちに友人とも話題になったコース、ほんとにあんなところどうやって降りるのか?素人にはむずかしいよね。たまにある気の枝または木の根っこに足を止めることはできるけど滑るしバランス取れないのよね・・・

そしてそれが終わると、

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その後はどんどんのどかになり馬地帯へ突入。馬が遠くにいる時はいいけど、トレイルの真横に馬が立っていたときはさすがにそーーーーっと刺激与えないように歩いた笑。ちかくてみると馬って怖い。

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馬の後はひたすら道。ここは平坦と上りのみ。道は砂利ではなく平坦な土の道なので歩きやすかった。いま思うとここがプレイベートエリアだったと思われる。このUTAのためにオーナーが解放してくれていたコースエリアなんだな。練習では通れないからこそ貴重な道。

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そしてやっと人工物がみえた。

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看板!初のGear check!

Thermal topとphoneのチェックでした。カバンから取り出しジップロックの袋にはいったままの状態でみせたけど、おっけーでした。

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そしてCP3に到着

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ここCP3では前日に預けたドロップバックが受け取れる。バックには着替えと食料を入れていたけど、思っていたよりも服は濡れていなかったので着替えはせず、食料も思っていたより減ってないので補充はせず、唯一ドロップバックから取り出して役に立ったのはスポドリの素とBCAAの粉だけ。来年はこれだけでいいかも?

エイドでは、フラスクに水分補充、フルーツ食べる(エイドの内容は前回とあまり変わりない)。ガーミン充電、夜間走行の準備。

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服装は朝のままでTシャツにアームカバーのままで走ることにしたけど、夜はこれにリュックの上から反射鏡のついたベスト(mandatory gear)を羽織るのがルール。だから早速羽織る。

あとは、スタート地点からずっと被っていたNIKEのキャップをここでドロップバックに脱ぎ捨てて、夜間用にサロモンのビニーをかぶり、頭にヘッドトーチを装着。念の為に寒さ対策としてウィンドウシェルをすぐに取り出せるところにいれておきました。

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UTAのフェイスブックでも色々ディスカッションがなされていましたが、そのうちの1つはトレッキングポール使用有無について。UTA経験者の推薦は「CP3のドロップバックにポールをいれて、CP3からポールを使用する」というもの。それはこのCP3以降にある6 foot track対策のためのポール。6 foot は4km?5km?のひたすら上りが続く、しかも標高400m近くを一気にあげる箇所なので、ここの区間のポールは必須だそうです。

自身は脚力ないのではじめっから通しでポール使用してましたが・・・笑。つわものがそう語り合うからにはかなりの難所が待っているのだろうと。。。見てみたい!その難所!

CP2- CP3 は、

区間距離 14.4km (14.33)

累計標高 +586m / -618m

ペース目標 14.3分/km (12.36)

CP3到着予定 17:53 (16:31)

カットオフ 19:14

()カッコ内はガーミンによる実測値

ガーミン測定によるとこのCP2-CP3区間が比較的アップダウン少なめだったみたい。CP3までは登り以外は走りました。あまり無理をせず、とにかく「区間ごとの目標ペースより早くなっていればおっけー」という感じでひたすら意識して過ごしました。ここCP3では予定通りきっちり30分休憩。夜間の準備入れても30分あるとゆっくりできました。到着時間の16時半ごろはまだ日も出ていて明るかった。

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憧れの6 foot tackを走る CP3-CP4区間

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*縦軸1目盛100m, 横軸1目盛1km

過去に何度6 foot trackを走る計画を建てただろうか、、、憧れのトレイルにまさかこんな形で挑戦することになるとは。しかも夜だからね、景色とか全然みえないからね。

そしてこのCP3-CP4の区間はフェイスブックでも話題に上がった区間なので心してかかる。もちろん話題に上がる理由は、有名トレイル 6foot trackが含まれているから。

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写真は友人からの提供なので明るいけど、私が50km通過した時は5時以降なので日暮れ前で少し暗くなり始めてました。

6footのスタートは写真のように道幅もあり安心なコース。始め3キロほど緩やかなコースだったので、明るいうちに距離を伸ばそうと思いひたすら走り続けました。暗くなり始めたときも、まだ道幅があったので走りやすかった。

その後は、

人生初のナイトラン

人生初のヘッドトーチ使用

もういろんなことが初めてすぎてパニック笑。

ランナーもかなりばらけていて、基本は1人。

平穏は本当に最初だけで、途中から本当に狭くて道もガタガタ草木も横からビヨーーンって襲ってくるし、足元は岩でごつごつな感じで「これが噂の6 footかぁ」と納得。

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そして途中からえげつないレベルの急斜面になる。道幅狭い、足元は岩、階段たまにあるけど階段になれてないような階段もどき・・・。板があるけど、階段のステップは付きで大きな穴になっている。雨降ったら確実に全ての階段が水たまりの階段になるようなイメージ。

本当に狭くかなり急な岩の斜面をひたすら暗闇の中一人で上り続けるのって、普通じゃないよね。自分のトーチのあかりと上りの先にたまに木の陰から見える大きな月のみ、「月明かりが綺麗だな」なんて余韻もなかった。つらかった。この斜面えげつない。時々後からがしがし登ってくるランナーがいて追い抜かれたこともある。それでも基本は1人。前にはランナーらしき明りは見えないので、時々気になって来た道を振り返るも後ろにもランナーは見えない。全然ライトの明かりがみえないんだ。

始めはナイトランって恐怖が勝るのかと思ってたけど、そうじゃなかった。6footとの戦いに夢中で疲弊していて、夜間の1人ランの恐怖はあまりにも少ない。

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この400mを3kmくらいで一気に上昇するって相当やばい。

それにね、あえていわせてもらうと、雨降ってないにも関わらず、湧き水で幅が狭いトレイルの真ん中に小さな川ができてて、それを避けるのにも神経つかう。靴が濡れないように濡れないように気をつけながら本当に本当に急な道を真っ暗ななかのぼる。まじつらかった。 これ一瞬でも雨が降ったら、一気に濁流になるよね。。。

そして途中、近くに川か滝がある音が聞こえる箇所があったけど、もうどこのことかは不明。おそらく明るければ景色がよかったと思われる。

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これは、やっと6footを終えて公道にでたあたりの写真。私がこの道を通ったときはもう夜で真っ暗だった。6footでエネルギー使いはたし、ここからCP4まで数キロなんだけどとても長く感じた。公道にでたのに街灯ほとんどないし、ヘッドトーチは付けっ放しで歩くから、街に戻ってきた感がひくい。もっと物悲しい感じの景色。

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19:40にCP4到着。

何度もいうけど写真のように明るい時間に到着できるのは20時間前後でゴールするランナーたちだけで、遅いランナーはここに到着するときはまちがいなく真っ暗です。

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CP4は一番広くて快適なCPだと聞いていた。噂通り、着替えるための部屋もあり、ベンチもあり快適。

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CPに預けてあるバックはこんな感じ

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ここでは、これからの本格的な夜に備えて着替えをした。CP4ドロップには、着替え、靴、カップうどん、食料、を入れておいた。

着替えは靴とボトム以外すべて交換

ベースレイヤー→TMFのベースレイヤー 100DRY TANK

tシャツとアームカバー→TNF L/S Hybrid Enduro Crew

靴下→INJINJIの5本指

下着→C3fit

ボトムスc3fitのタイツがかなりドライな状態で調子よかったので、ボトムスはそのまま。そして雨が降って靴が濡れた時は交換できるように靴も準備しておいたが、幸いにも雨は降らなかったので今回は靴は交換です引き続きホカオネのチャレンジャー3でいくことに。

そして熱湯をもらって赤いきつねをいただく。

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6footの後の出汁は格別!

ここで失敗したんだ。箸もフォークも入れ忘れたのだ。スタッフにお願いしてなんとか手に入ったのはプラスチックのナイフ。まさかのナイフでカップうどんです。

来年は忘れずに箸を入れておこう!←来年も出る気まんまんです

そもそもCP3にはヌードルがあるって噂だった。でもそんなものなかったよ。CP1, 2, 3との違いはCP4はスープ2種類、ホットドリンク(紅茶・コーヒー・ホットチョコ)、パンが増えてたな。

ここでやったことは、ガーミンをチャージ、足にクリームを塗り、今更遅いけど左足に3つ・右足に1つできた水ぶくれに靴づれテープをはり、そしてドロップバックから必殺レッドブルを取り出し、ランニングバックへ忍ばせた!

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レース前は最低でも48時間カフェインを抜くといいと言われたので、大好きなコーヒーを木曜から我慢していました。あとお茶もやめてた。すべては深夜眠気がきた時にレッドブル効果を最大限に引き伸ばすために!レッドブルはカフェイン100mgもあるんだぞ!

6footがあるCP3-4の区間の結果は、

区間距離 11.3km (11.66)

累計標高 +640m / -235m

ペース目標 16分/km (13.41)

CP4到着予定 21:23 (19:40)

カットオフ 22:34

()カッコ内はガーミンによる実測値

改めてみると、ここだけ下りが全然ない区間だったんだなと。

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休憩時間は55分。UTAの難関といわれる6footを含む区間なので極度の疲労に襲われ、そして初のナイトランでメンタルやられているだろうと想定していたので、ここCP4では1時間休憩するつもりだった。でも思った以上に回復も早かったので少し早いが55分でCP3をそそくさと出発した。しかしいざCP4を出発すると、夜の8:40ごろの外気はもうすっかり低くなっていた。汗で濡れていない服なのにこれじゃやばいので、急いで長袖の上にウィンドウシェルをきてリュックをせおい、マンダトリーの反射板ベストをリュックの上から羽織った。そしてこの後事件は起きた・・・。

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この話もう少し続きます。トレラン興味ない人はすっ飛ばしてください。

また!では。