シドニー生活

中年研究者のお話

CV人生を振り返る

これは前日のブログの続きのようなものです。

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昨日、企業にアプライする用のCVを作りました。こんなことを書くと大げさに聞こえちゃうけど実際の所要時間は約1時間と短い(笑)。

せっかくだし私のCV人生を振り返ってみる。

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私が人生で初めて英語のCVを書いたのは海外留学の準備として。ネットで英語のCVのサンプルをあさって、まずは自分1人でCVを作り上げました。その後、オンラインでお世話になっていた英語の先生に添削してもらったり、友人(←以前ブログにでてきたノルウェーで基礎系の博士を取った友人)に見せて意見をもらったりした。推薦状も同じ手順で作成して、2名の推薦人からはわずかな添削と自筆のサインをいただいた。そして海外留学を開始させることができた。

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昨日ブログに書いた通り、留学後もなんだかんだでCVを書く機会がありました。例えば助成金に応募するときとかがそれです。私調べでは海外のCVはフォーマットはありません。だから目的に応じて項目を変えたりしています。そんな感じで、情報を更新しつつ項目を入れ替えつつといった感じ。

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ラッキーなことに、私は助成金へ応募時にスーパーバイザーのCVを手にするチャンスがありました。それを参考に表現を盗んだ(笑)。また、他のスタッフのCVについても、雑談の延長でパソコンのモニター越しに見せてもらえる機会が時々あって(スタッフが助成金に応募するように作成したCVとか)、それらも参考にしています。この場合は、もちろん原本が手に入らないので先生と雑談が終了次第、良い表現を覚えている範囲でφ(`д´)メモメモ...必死にφ(`д´)メモメモ...です(笑)。

 

例えば、下記の項目は先生らが使用していたフレーム↓

AWARD

ORIGINAL PEER-REVIEWED PUBLICATIONS (SELECTED)

PEER-REVIEWED SCIENTIFIC CONFERENCE PRESENTATIONS (SELECTED)

 

一番最近だと、私は先月(3月)の日本一時帰国中、海外の学会のInvited speakerにノミネートされたので(←嬉しい!)、そこでCVの提出を求められました。その後、Invited speakerの件は保留となり、いまだ回答はいただけていない。

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ちなみにInvited speakerのために作ったCVのフレームはこれ↓

  • PERSONAL DETAILS    
  • EDUCATION
  • AWARD
  • LICENSE, MEMBERSHIP (SELECTED)
  • ORIGINAL PEER-REVIEWED PUBLICATIONS (SELECTED)
  • PEER-REVIEWED SCIENTIFIC CONFERENCE PRESENTATIONS (SELECTED)

PERSONAL DETAILSはメールアドレスと電話番号の2つ。

EDUCATIONは大学以降の学歴。私の場合は学部、修士(course work)、修士(MPhil)、博士(PhD)の4つ。

例:2018 The University of ○○, Australia      Master of Philosophy, Faculty of ○○ (Upgraded to PhD)

AWARDは大学以降の受賞歴や、奨学金・その他助成金の獲得について(ここでの奨学金は返済不要の奨学金のことさします)。私は受賞歴は0なので(←悲しい)、修士以降に獲得した奨学金と研究助成金を計7つ記載。資金元だけでなく国と金額も明記。私調べ(大学のスタッフのCV)では、研究助成金の合計獲得金額を書くのが通例のようです(しかし私は書いていません笑)。

例:October-December 2021 A $7,000 The ○○ PhD Completion Scholarship (Australia)

LICENSE, MEMBERSHIP (SELECTED)では、日本で医療従事者としての資格を1つ、国際学会のメンバーシップを1つ、ヨーロッパの団体のワーキンググループのメンバーを1つ、計3つを記載。

ORIGINAL PEER-REVIEWED PUBLICATIONS (SELECTED)はファーストのものを2本書いた(←そもそもファーストは2本しかない)。

PEER-REVIEWED SCIENTIFIC CONFERENCE PRESENTATIONS (SELECTED)は国際学会の発表3本と、国際学会のワークショップ運営を1本、計4つ記載。これは海外でのinvited speakerのためのCVだったので、日本における学会発表歴や日本の学会のメンバーシップについては省略した。

 

上記の内容をどうにかしてWord1枚でおさまるように仕上げました。

全体的に気を付けていることは、肩書をたくさん並べないようにすること。例えば、LICENSE, MEMBERSHIP なんて書こうと思えばいくらでもかけるけど(○○認定、○○専門とかね)、このように自分の言いようでいくらでも書ける箇所は出来る限りシンプルにする。だって出来る人ほど名詞に肩書を並べないよね?私が出来る人ってわけではないけど、やっぱり誰をモデルにするかで行動が変わると思うのだ。

 

以上が私のCV人生でした。定年する年までは20年以上あるから、CV人生もまだまだ長そうです。だって20年もあったら職場を数回は変わると思うのよね。できればよい意味で職場を変えていきたい!理想は4年ごとに違う国で暮らしたい!←突然ビックなことを言い出す私(笑)。

 

で、最後にちょっとだけ今回の企業用に作成したCVについてふれると、企業用のCVはアカデミックにフォーカスしていないのが特徴。だから上記の項目をもう少しタイトに仕上げ、その代わり下記のフレームを追加しています。

  • SUMMARY OF SKILLS
  • PROFESSIONAL EMPLOYMENT
  • OTHER ACTIVITIES (SELECTED)
  • VISA

SUMMARY OF SKILLSは自分の能力について書く。具体例をちょっぴり入れ込みながら自分の強みを4つ書いた。こんな感じ↓

  • Ability for statistical analysis and programming in the analysis of a large data set using Python
  • Good leadership and facilitation skills in a workshop at an international conference

PROFESSIONAL EMPLOYMENTは大学卒業後の職歴を記載。

OTHER ACTIVITIES (SELECTED)は今年の3月から始まった雑誌の連載について書いた。

VISAは現在のビザ(Jan 2019- Oct 2022, Student Visa (subclass 500))と、博士課程卒業後取得予定のビザ(Nov 2022- Sep 2026, Temporary Graduate Visa (Post-Study Work stream- 4years, subclass 485))について記載。

 

企業用に作成したCVは項目が少し増えたとはいえ、1ページと少しです。海外のことなので全然ルールがわからず、私のセンスだけでボリュームを決めた(笑)。私が担当者なら、出来る限り1ページにまとめて欲しいし、1ページ半くらいあったら読む気が失せると思ったので、なんとか1枚と少しはみ出た感じに仕上げました。

 

私のCVなんて所詮そんな感じです!

では。