シドニー生活

中年研究者のお話

助成金にエントリーできないかもしれない。

もう、相当ピンチ。

バックアッププランなど存在しない。

↓ 

pskusg.hatenablog.com

 

先週グラントに落ちたこと、そして今週同じテーマで他のグラントにエントリーすることを書いたけど、あーあ、やってもうた。

 

同僚に今週末締め切りのグラントのドラフトを見てもらおうと思い、今日の午後にメールで送りました。まだ荒削りだけど、ばくっと書いた感じのものを送ったのでまだ完成はしていないかった。

で、夕方にきた同僚のコメント

同僚「これ間に合わなくない?これオンライン出願じゃなくて郵送するのわかってる?」

私「うん、当日消印有効で締め切りは6月30日の日曜」

同僚「これ間に合わなくない?」

私「え?」

同僚「え?じゃないよ怒。自分のやってることわかってる?これエントリーできないってことだからね。」

私「・・・。」 

 

同僚は正しい。

ぐうの音もでない。

やばい。

 

このグラントは日本のものなので、郵送の場合はシドニーから郵送するより日本で送った方が確実・安い・早い。だから、日本へデータを送りプリントアウトしてもらい郵送してもらおうと思っていたのだけど、そうはいかないらしい。

なぜかというと、

共同研究者の直筆サイン入り同意書の原本を入れる必要がある。PDFではダメらしい!

うぎゃーーー

もう死んだ。

死んだんだ。

スーパーバイザーや私の直筆のサイン入りの同意書を日本に送らなければいけなかったのだ。

 

自分の馬鹿さに嫌気がさす。

情けない。

落ち武者がさらに落ちる。

立ち直れそうにない。

そーゆーこと。

じゃ。では。また。

 

しかもね、このブログ書いたのは夕方の図書館でした。非常ベルが鳴って(結局誤作動だった)、Facultyのビル追い出され時にね。非常ベルがなるなか、パソコンとお財布と携帯を持って避難した私はそのまま図書館へ。こんな辛い時に嫌なことってかさなるんだよねー。

Ultra Trail Australia 100 に出場しました - 6

UTA100の話の続き

Ultra Trail Australia 100 に出場しました 1

Ultra Trail Australia 100 に出場しました 2

Ultra Trail Australia 100 に出場しました 3

Ultra Trail Australia 100 に出場しました 4

Ultra Trail Australia 100 に出場しました 5

1年半前からジョギングを始めて、とうとう100kmのウルトラトレイルも完走してしまいました。といってももう1ヶ月も前の話になる。なのに、いまだブログが完結できてなかった笑。こんどこそ、この話は終わるから、長くなるけどよろしく。

一番トラウマになった区間 CP4-WP

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この区間は今回のUTAで一番辛かった区間。トラブルもちょいちょい起きた。生きて帰ってこれてよかったと本当に思う。

ここからは友人がシェアしてくれた写真が突然少なくなります。夜なので何をとっても真っ暗だったらしい。

まずはCP4を出発してすぐにヘッドトーチの不具合が起きた。

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ライトをつけてもしばらくすると消えてしまう。これ3回繰り返したところで、ようやく立ち止まってライトを見てみる。バッテリーサインが少ないサインが出ていた。

なぜ?

単4を4本使用するタイプのライト。大会前日に日本でわざわざ購入してたパナソニックの新品を入れておいたのに・・・。3時間で電池がなくなるなんて不幸すぎる。

暗闇の中で、さっそく電池を交換を始めると、ヘッドトーチに入っている4つの電池のうちの1つが外れない。そーいえば、自宅でパナの電池に入れ替えるときも1つだけ電池が外れなくてピンを使って苦戦しながらはずしたんだっけ・・・。UTAの最中にピンなんて持っていない。とりあえず爪を引っ掛けようとしても全然うまくいかない。

少しすると後続のランナーがやってきたので思い入って声をかけた。

「助けてください。ヘッドトーチの電池を交換したいけど取れない。とってくれませんか?」

ランナーはカップルで、その女性の方が苦戦しながらもなんとか爪でひっかけて電池をケースから外してくれた。そして暗闇の中で座り込んでいた私を不便に思ったのか、電池交換完了してライトがつくことが確認できるまで、ライトでずっと私の手元を照らしてくれた。あの時のカップルさん、ありがとう。

ということで、やっと再出発。

バッテリー切れのトラウマからかヘッドトーチが気になって仕方がない。「もしかして自分がハイパワーで使用してバッテリーが切れたのでは?」と疑いはじめ、ヘッドトーチを外してハイパワーになっていないかどうかを途中なんども確認しながら進んだ。
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ホッとしたのもつかの間、CP4からは嫌気がさすほどの急な登り下りと階段が続きました。しかも急な階段は崖に這うように作られた鉄の階段。ステップの幅も狭いし急すぎてよろけたら大変なことになる。手すりをぎゅっと握りながら登る。しかもこの時は小雨で階段の手すりは少し濡れていて、自身の手袋が湿ってだんだん寒冷えてきた。

この区間が一番辛かった理由は階段地獄と冷えでした。

そしてトレイルが終わり公道にでました。UTAのコース下見で走ったことが道にいることに気が付いた。驚いたのが、極限に疲れていても、土地勘が少しでるだけで一気にメンタルが安定する。もう直ぐでWPだと思うだけでも足取りが軽く感じました。

コースの下見ってすごく大切!

公道とはいえ街灯はほとんどなく暗い。てくてく歩いていて次のエイド(Water point: WP)を目指す。思い切ってヘッドライトを頭から外してみた。いま思うとなんでここでヘッドライトを外したのか不明なんだけど、その時にたまたまめに飛び込んだのは「ヘッドトーチのバッテリー切れお知らせマーク」。

え?また?また3時間で電池なくなった。

これには相当ショックをうけた。もう電池は4つない。ほんの6時間で2回分の電池合計8本を消費してしまったのだ。

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ともあれWPに無事到着0:20。

友人がくれたこの写真ではWPには人がたくさんいるけど、レース後半を進んでいる私の時は5人くらいしかランナーいなくて閑散としてました。ここでは火で暖をとったけどとにかく寒かった。

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15分だけ休憩。休憩中にしたことは、メインライトをしまい、バックアップライトを準備して、そしてバックアップライト用の予備電池2個も電池切れに備えてポケットに忍ばせておいた。こんどこそライトが動いて欲しい。

CP4からWPまでの結果は、こんな感じ↓

区間距離 12.1km (12.1)

累計標高 +1516m / -1570m

ペース目標 17分/km (18.31)

WP到着予定 1:28 (0:20)

カットオフ 2:39

()カッコ内はガーミンによる実測値

区間距離は他の区間と同じくらいなのに、累計標高は倍ありました!そら、疲れるわな。

コース下見済みだった区間 WP-CP5

次のWP-CP5区間は下見していたコースなのでなんだか不安もなく、ただただ足を進めることができました。この頃は走れる状態じゃないのでとにかく足を止めずに早歩きです。

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Mandatory gear の1つであるバックアップ用のライト、これが調子よかった。

さすが

ジャパニーズクオリティー

ジェントス、ありがとう。

区間9kmのうち、後半3kmはロード。このロード区間はおそらく歩きながら寝ていた。眠気覚ましにカバンにいれてたレッドブルをのもうかと思ったけど、エイド直前で飲むのは効率悪そうなので我慢した。結果としてよろけては目が覚めるということを何回か繰り返した。

トレイルの時は足元をしっかりみてないと怪我するからぐっと集中しているけど、公道をあるくと単調だからつまらない。足を前にだしさえすれば転倒なしに前に進めるのだから、とにかく集中力はなくてもなんとなるらしい。これも始めて経験したこと。

このロードを歩いていいる頃は深夜2時過ぎ。昼間はかなり暑かったのにさすがに深夜は凍えそうに寒い。そして濃霧がひどかった。自身が真っ白な何かに囲まれている感じ、なんかへんな気分。1メートル先も見えないような怪しい視界のなかではヘッドトーチは役に立たない。だからヘッドライトを手に持ち替え、自分の足元だけを照らしながら進んだ。手で足元をテラスと、道のコンクリートはなんとか見えるようになる。

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CP5 3:10到着。

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ここでは自分のドロップバックが受け取れる。ドリンクとお菓子を補充した。

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友人がシェアしてくれたこれらの写真は賑わっているけど、なんども言うけど私の時間帯はガラガラ・・・。朝の3時は閑散としていた。

そして3時になると激寒。ここまでは長袖とウィンドシェルと大会規定の反射鏡のついた作業ベストを来ていたけど、CP5からはフリースも追加。これで寒さは落ち着きました。

WPからCP5、深夜にアタックしたこの区間はガーミンによると意外と楽チン区間だったみたい。累計標高は少ない↓

区間距離 9km (9.17)

累計標高 +359m / -422m

ペース目標 17分/km (16.56)

CP5到着予定 4:21 (3:10)

カットオフ 5:39 

()カッコ内はガーミンによる実測値

坂道を激下るだけの区間 CP5-AES 

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*縦軸1目盛100m, 横軸1目盛1km

この区間はFacebookでも一番話題になっていた、後半80km地点で下りが7km続き、一気に標高を600m下げるという場所。

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ここは霧またもや霧に悩まされました。急な下りなので膝がもう死んでいるのに最後のムチをうちながらとにかく下りました。CP5で眠気は飛んだはずなのに、この急な痛みを伴う下りでまた睡魔に襲われました。体が極限に疲れていると、こんな忙しいコースにいても眠くなるらしい。リュックに忍ばせてたレッドブルをちょこちょこ飲みながら下ることに。レッドブル、練習中にものんだことなかったけどかなり効きます!元気が出るし、眠気もとぶ!なんなら足の痛みを忘れられた!

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そうこうしているうちに、最後のエイド。EASへ朝の6:49に到着。

そしてこの区間、CP5のスタート直後に3人を抜いただけで、その後はランナーは前後ともに見かけることはありませんでした。ここで私の人生初のナイトランが終わりました。夜間パートは結局半分以上一人でとても孤独でした。

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友人がシェアしてくれた写真では夜だけど、私が到着した時はうっすらあかるくなってきてました。早朝は曇りで朝日が見えなくて、AES直前まで暗く、ライトが必須でした。

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ここにたどり着いた時は朝7時近い。ということで、大会2日前から控えていたコーヒーをここで解禁!砂糖入りのモーニングコーヒーいただきました!格別!

そしてここのエイドを一人で占拠し、15分休んでいざラスト区間へ旅立つ。ゴールはもうすぐそこ!

区間距離 12.8km (13.12)

累計標高 +520m / -960m

ペース目標 20分/km (13.22)

AEF到着予定 - (6:49)

カットオフ -なし

()カッコ内はガーミンによる実測値

CP5-GOAL

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ここがゴール前最後の区間。最後なのに標高は600mくらい上がります。この10キロもないショート区間はきつかった。

ここの区間で数時間ぶりに他のランラーをみかけました。前方にランナーが見えてきては抜き、見えては抜き、8人くらい抜きました。

そしてゴール!!

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区間距離 8.8km (9.57)

累計標高 +1381m / -827m

ペース目標 20分/km (16.35)

WP到着予定 11:53 (9:40)

カットオフ 11:54

()カッコ内はガーミンによる実測値

 

あー長かった笑。レースも大変だけどブログも大変だな。

1ヶ月前のことだけど、自分でもよく寝ずに丸一日動き続けたなと。

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いま思うとスタート時の写真はやる気満々。この日のために半年以上頑張ってきた。体力はまだ足りてないけどなんとか足を止めなければゴールできなくもないという作戦だけで挑んだようなもの、なんともお気楽だった。周りいわく「厳しいけどやれなくはないだろう」と。

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ゴールは翌日の朝。記録25時間46分31秒。2018年に始めてウルトラトレイルというスポーツを知り2019年にWorld Tour の1つであるUTA100を完走。

この長さのレースになると、途中はもはや気力との戦いのように思えた。足を引きずりながら歩くことを選ぶのか、足が痛いのを理由にレースをドロップアウトするか、この2択しかない感じ。なんのために痛いのに歩き続けるのかなんども自問自答。でもいざゴールすると気分がよい。トレランってメンタルの修行しているようなものでした。

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でも「こんな非日常の経験をまたしてみたい」と思えるから不思議。

 

ここからはレース後のちょっとした情報。

友人とグループで出場する方は参考になるかなと。

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ゴール会場にあるSeanic Worldの2階には、写真のようなスクリーンと選手が休める場所があります。ここで寝たり映像見たりしながら友人の帰りを待つことができます。

あとは、会場でレース後にシャワーも無料で浴びれます。自分のフィニッシュバックに着替えとタオルを入れておくこと。あと女性はドライヤーないので必要なら準備した方がいい。

他にも、ゴール後にドリンクや軽食(スナック、パン、スープ)などがいただける部屋があります。こちらも無料。

最後に、アプリを使えばランナーのArrival情報がみれるので、友人がゴール射程距離に入ったことが確認できます。私は友人と3人で出場して、先にレースを終えてた友人2人がゴールで待ち構えてくれました!花道をハイタッチしながらゴールする動画をとってくれました!これは感動!ブログに載せれないのが残念。でもリアルな思い出残せてよかったです。

 

 

これでアラフォーもとうとうトレイルランナーの称号を得ました。

次なる戦いは

Brisbane Trail Ultra  

距離110km

累計標高5562m

制限時間29時間

ITRA 5points 

UTA100より、距離は10km長く累計標高は1100m増え制限時間は1時間しか長くない。

うーん、これはやばい。

 

本業はPhD Candicdate。海外でPhD、これだけでも自分には十分な挑戦なんだけど、まだまだ挑戦します。

では。

ノルディックのカンファレンスに参加 と お城ラン

カンファレンス1日目 夜

1日目が終わり、CopenhagenからHillerodの街へ移動。

今回宿泊したのはPharmaconという場所、デンマークのCollege of Pharmacy Practiceの建物。薬剤師会の寄付で作られたもので、ここはデンマーク国内のカンファレンスや研修に使用している、会議場・宿泊施設・食事すべてが一体化している施設。ここの自慢は本格的なKitchenがあり、美味しい料理が食べられるとのこと。

ツインを今回は一人で使用。価格はお手頃とはいえない、日本円で約14000円/泊・・・。でもこれしか選択肢がないので、参加者はみなここに泊まるシステム!

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入り口を入ると驚き。部屋が想像以上に広かった。

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窓も2つ。

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デスクも2つ。

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バスルーム綺麗。

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クローゼットも2つ。

普通のツインルームってベットだけが2つ。ここはデスクもクローゼットも2つあるのが特徴。

1日目夜はお酒も少し入ってクタクタ。靴と服を全てハングアップしてこの日は終わり。

カンファレンス2日目

朝7時に朝食。朝食はヘルシーなビュッフェ。野菜とフルーツでフレッシュジュースを自分で作ったり、チーズ・サーモン・ハム・8種類のパンなど。噂通りに食事はヘルシーかつ美味しい。

08:45-09:00 Welcome to Pharmakon
09:10-12:00 Plenary session and panel discussion
12:15-13:00 Lunch

ランチは10分で済ませ13時からは私がファシリテーターを務めるワークショップへいざ!
13:00-14:30 Workshop

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まずは、ノルウェーのK先生が15分くらいガイダンスを行う。

本当はここでプレゼンをさせてもらう予定だったけど、直前でK先生が一人で全て説明することになった。私の英語プレゼンデビューは延期。

ガイダンスが終わると、参加者は3グループに分かれてディスカッションを開始する。各グループには3人ファシリテーターがいます、ワークショップのオーガナイザーのK先生、PhD2名(私を含む)。

厳密には3グループはさらに2グループへ分割し、合計6グループ(1グループあたり5,6人)。つまり私は2グループのファシリテーターとして働きました。

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初めて英語でファシリテーターとして仕事をしました。具体的な仕事としては、ディスカッションをとりまとめたり誘導したりします。ネタが尽きていたらこっちから質問を投げかけて盛り上げたりといった感じ。

能力の限界を感じました。なかなか自分が事前に作ってきた台本の通りにはできず、やっぱり英語って難しい・・・これが結論です。

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今回初めての英語の仕事でしたが、かなり度胸がつきました。初めての仕事が大物相手でしたから笑←今回の学会は今まで参加した中で一番コンパクトで総勢100ちょいくらいが参加、かつ、その多くは役員クラスでした←これは想定範囲外でした。

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写真みてわかる通りみんな態度でかい!笑 ワークショップ参加者とは思えん態度のでかさなのよ!ふんぞり返って座るからね。ふんぞり返った状態でみんなディスカッションしてる。なんだか目つきも怖い!

それもそのはず、彼ら、組織の役員クラスまたはノルディックエリアの大学教授だったの。この写真の8人のうち7人がそんな感じ。

はぁ。

自分がレビュー受けているかと思うくらいの感じ。威圧感すごすぎて流石に1回目はびびったよ。言葉がでなくて無言でなんどか固まってしまった。ちなみにディスカッションは15分×3セット実施して、残りの2回は自分でも驚くくらい落ち着いてできたと思う。

度胸って大切!

今回身を以て学んだよ。

海外でやっていくというのはこういう事なんだと。シドニーの大学にいる時もインターナショナルだからアウェー感感じていたけど、いまならそんなの全然アウェーじゃないと言える。

15:00–15:30 Coffee break

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ワークショップが無事に終わり、コーヒーブレイクでチョコレートケーキを2種類ともに完食。仕事後の糖質はたまらん。

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ここがコーヒーブレイクで使用されたスペース。学会中は1日2回、10時時半ごろと15時ごろとここでコーヒーブレイク。その都度、ケーキ・ゼリー・クッキーなどが準備されています。

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そしてここはガーデンに直結していて、ほとんどの人が外でコーヒーブレイクを取ります。聞いたところ、北欧の人は冬が長いからサマーはひたすら日光を浴びたいらしい。ちなみに、コーヒーブレイクに関係なくこのスペースではコーヒー紅茶は1日中飲み放題。なんともお得感あり。

そして北欧ならでは?こんなお茶もありました。

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グリーンルバーブ。

15:30-17:00 Workshop

自分のワークショップを終えたら次は別のワークショップに参加予定だったけど、同僚もスーパーバイザーもスキップすると言っていたので、私もなぜかサボりました笑。そして部屋で30分ほど寝ました。

17:00-17:30 Poster session
17:30-18:30 Inspirational talks

インスピレーショナルトークというのは、自分のリサーチについて2枚のスライドを使って5分で説明するという大会。主にPhDの学生が参加していました。一人、エストニアからきたPhDの学生がガチガチに緊張して言葉がでてこなくなり、開始30秒くらいで辞退するという事態に。最終プレゼンターとして彼女は再チャレンジし、無事にやり遂げていました。それみてホッとした。私も緊張するタイプなので彼女の気持ちは超わかります。安心したのが、この子のように緊張したりする可愛らしい女性の存在がなにより嬉しかった。この学会は女性が多くて、みな態度が大きくて、自信に満ち溢れているのよ!同僚が上層部みて「もうあいつら男や」といってました笑。見た目は完全に女性なんだけど威圧感がそれくらいに強いのよ笑。

ちなみに、この2種目については、最終日にポスターとインスピレーショナルトークそれぞれ優秀賞が発表されます。

19:30 Conference dinner 

続いてディナーの時間。海外のスタイルはこれ統一なのかな?ディナーの時はみんなドレスに着替える!

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そして今回驚いたのは北欧スタイルのディナー。歌の時間がある!ディナーの合間に歌詞をスクリーンに出してみんなで歌う。合唱というよりかは大合唱!

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スエーデンの歌、デンマークの歌、北アイルランドの歌(←ここ北欧じゃないけど?)など合計4曲。

ここでも料理の質は高い。お肉、野菜、パン。写真はないけどね、、、美味しかった。

私のテーブルは9人席。フィンランドから3人、エストニアから3人、シドニーから3人。いつもなら英語でディナーは嫌いだけど、ご飯も美味しかったから、なんとか頑張れました。

そして2次会会場は・・・

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ここ!またコーヒーラウンジかよ!日中と同じじゃん!だって学会会場と宿泊施設が併設されたこの施設、付近にお店0だから。

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肝心なドリンクは、レセプションで各自購入。みんなビールにしていたけど私はこのローカルサイダー(アルコールです)!おごってもらったので値段は不明。私は眠くて、10時半ごろ早々に部屋へ退散。そのまま就寝。

カンファレンス3日目

仕事が終わったし朝からお気楽モード!

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宿泊先の人からオススメされたお城ラン。マップはフロントでもらいました。

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コペンハーゲンはただいま夏、日の入り4時半。だから朝の6時でこんなにも明るい。

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ランナーは少し、ほぼ貸切状態。

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これがFrederiksborg Castleです。

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残念ながら朝6時なのでボタニックガーデンには入れず。

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カンファレンス最終日は朝からお城ランを楽しみました。

412Calories,

8.42km,

 

急いでシャワー浴びて、3日目も朝食は7時から。7時過ぎにぶらーっとレストランへ姿を現すとスーパーバイザーから一言! 

「お前、ジョギング行ってきただろ!」

おっ、バレてる笑。 

08:30-09:00 Get inspired!

09:00-12:00 Thematicsessions

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プレゼンの内容あまり面白くないトピックだった。で、メールチェックしてたら、PRSS2000ドルゲットしてたーー!これでアブダビへいける!

12:00-13:00 Lunch

13:00-15:00 Plenary session and Panel discussion

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午後はスーパーバイザーのプレゼン。ずば抜けて、スーパーバイザーのプレゼンが今回のカンファレンスでよかった。 

というのも、スライドがリッチ(1枚のスライドには3本くらい論文が引用されている。引用文献は全てスーパーバイザーの論文)。そんなリッチスライドとともに話は進んでいき、現在もプロジェクトは4つ進行中。なんとも説得力あるんだな。自分の全ての研究が一連の流れで話せる人ってめずらしい気がする。一般的なプレゼンをみると、一つ二つのスタディをプレゼンするけど、その先は?とか、データが古いといつの話してるんだよ!ってなるけど、そうはならないんだよね。彼の場合はこの20年の研究が継続している感じがいいね。

15:0015:30 Coffee break

15:30-16:30 Awards and goodbyes 

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優秀賞の発表時の写真。ほぼ女子のみなんだな(笑)そもそも参加者の8割くらいが女子(笑)なんだこの女性率。

閉会後は、部屋で仮眠。夜はレストランでディナーないと言われたので、同僚とHillerod での初外食。それまでPharmaconの中ですべてが完結する暮らしをしていたのでね、わくわくでした。

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Hillerodまできてフィッシュ&チップス。オーダーした理由は、この2日間フライを全く食べるチャンスがなくてね。油を欲してました!

ちなみにフィッシュ&チップスのお値段約3500円!今回訪問したノルウェーとデンマークがいままで訪れた国で一番物価が高かったです。恐ろしい値段。

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そしてレストランはお城Frederiksborg Castleの近く。朝ランの時にこの観光エリアを見つけたのでやってきました。意外と賑わっていて驚き。あいにく途中で雨が降ってきて店内へ移動。

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もちろんお酒も!カールスバーグ!デンマークのビール。滞在中はなんだかんだでカルスバーグを3種類くらいのみました。そしてコペンハーゲンの空港ラウンジもカールスバーグだったよ。有名みたい。

で、部屋に戻ると一気に疲れがでて速攻で爆睡。

 

こうして、あっと言うまにノルディックカンファレンスは幕を閉じました。

めでたしめでたし。

では。

落ち武者 2019

グラントに落ちた!

今日の午後、グラント応募結果を受け取った。

不採択

まじか。

研究助成金逃した・・・。

落ち武者モード入ります。

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というか、No publicationの私。

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論文実績0でエントリーし、他のapplicantsに勝てるというか勝ちたいと本気で思っていた笑。No publicatioでエントリーしたのがそもそも無謀だったか?

今までのグラントはスーパーバイザーの名前や副スーパーバイザーの名前でグラントに応募してきた。だから自身は共同研究者という位置付けだった。今回落ちたこのグラントが人生で初めて自身の名前を研究責任者と位置付けてエントリーしたグラントだったのよ。ゆえにショック倍増!ビギナーズラックというのは研究助成金応募では存在しないらしい。あーあ、「応募資格があるならなんでも挑戦したい」その一心でここまでやってきたのに限界を感じる。

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みんな応援しているようで、そもそも私はNo publicationだからはなから無理だと思ってたりして?泣

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ちーん。

 

もちろんスーパーバイザーに報告。私があたかも身内が亡くなった報告をしたかのごとく深〜く「I'm so sorry」と2回も言ってきた。

気の毒な私?今月なんども口に出して「グラント結果を楽しみにしてるんだ♫」と話してたから、もうこれ以上のコメントがいえないのかもしれない。

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スーパーバイザー、あなたに同情されなくてもバックアッププランありますから。

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バックアッププランはちと忙しい。

締め切りは6月30日。あと1週間しかない!

でも今回落ちたグラントのアプリケーションをアレンジするだけでいいから一から書く必要ないのよね。だからやれないことはないと思う。

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ということで、今週末に猛烈に時間かけて、概ねアプリケーションを完成させる予定。そして月曜に細かな推薦状や同意書を揃えるぜ!

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友人にアドバイスを受けた。出願しまくるしか対策はないのだ・・・。とにかく願書を出しまくることでしか助成金は手に入らない。

アグリー!

そして年内はこれが最後の研究助成金のチャンス。全力でいくしかない。

もしだめなら・・・

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では。

 

 

ノルディックのカンファレンスに参加

カンファレンス1日目

6月12日

カンファレンス1日目は15時からコペンハーゲン大学のマスクタワーで開催された。大学はシティーにあるので移動は簡単。

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これが会場となるコペンハーゲン大学のマスクタワー。モダンな感じ。

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中へ入るとノルディックスタイルのインテリアがお出迎え。写真の右側は階段で、写真の左側は同素材で作られたベンチ。よくみるとステップの幅が違うのがわかる。

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ここは食堂。写真にはないけど、ランチは野菜中心のビュッフェスタイルで全て量り売り。山盛りに盛り付けても7ドルくらいでした。コーエンハーゲンは物価がシドニーより高いのに学食は安かった。ありがたいことに、デンマークの食堂にはラテがあった。←ノルウェーはなかったからね、これには感動した。ラテのクオリティーもそれなり。お値段はシドニーと同じ4ドル(320円くらい)。ちなみにコペンハーゲンのシティーでラージラテを頼むと880円だよ!笑

ここは食堂かつ多目的なスペースでもあり、多くの学生がここで勉強してました。私たち3人もここで11時からカンファレンス始まる15時までランチ・コーヒー・仕事をしていました。

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これはエレベーター内のサイン。デンマークの言葉で書かれているけど、このマスクタワーはヘルスサイエンス系の学部が入っているビル。6,7,8階が薬学部、あとは医学部。そして共同のラボも入っていました。このビル、ビリオネラーの寄付により建設されたとか。

 

カンファレンス開始。

15.00-15.30 Welcome

15.30-17.00 Panel discussion What is patient involvement in healthcare in the 21st century?

 

 

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これはシンポジウム開始直後の写真。今回は驚きがいくつかありました。

1つ目、シンポジウムのパネラーが立っている

写真奥のステージに4つの白いテーブルがみえるかな?テーブルには5本のお水が置いてある。ここに5人のパネラーが立ち、立った状態でディスカッションをおこなった。私の数少ない経験ではシンポジウムではパネラーは着席が一般的だった。

 

2つ目、パネラーが全員女性!

男女平等どころか、バランス悪すぎるよ笑。5人のパネラー全員女子ってすごくない?ちなみに司会は男性でした。

3つ目、 ダイレクトな英語!

すごく感情的に英語を使う。2度ほど喧嘩みたいになってた笑。早すぎて英語が聞きとれなかったけど、明らかに喧嘩状態なのはわかった。こんなときは司会者、お前がちゃんとやれよって思う。おかげで、私の中で「こっちの女性はすごく感情的に話をする」ってイメージがうえつけられた笑。

4つ目、超強い英語

お前は選挙演説をしているのか?くらいの強い英語でスロースピード、政治家タイプみたいな英語か、超高速で何を話しているのか何が主語なのかも聞こえないくらいに話す英語か、この2択な感じ。本当に聞き取りができなくて、とにかく辛かった。英語の能力をもっとあげないといけない。とはいえ、今回はオーガナイザーのセレクトミスでは?と思うぐらいにちょっとパネラーのプロフェッショナル度が低いような印象をうけてしまった。私のイメージではパネラーはもっとマイルドな英語を使うイメージなんだけどなぁ。

5つ目、マイクが天井から

よくみると天井から黒い棒がいっぱいぶら下がっているのが見える?↓

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これすべてマイク。ステージにいるパネラーも観客もみなこのマイクで音声をひろっている。なんともハイテク。正直前半はマイクが小さくて聞き取りづらくてね笑、途中からリクエストがありマイク音量アップ。一気にクリアになった。

と、こんな感じで英語が早い、女子優勢なカンファレンスの印象を初日にもってしまいました。翌日のワークショップでファシリテーターをする身としては、ワークショップの参加者をどうやってとりまとめようか・・・。もう恐怖でしかない。

17:00 - 18:00 Reception, bubbles and music, Guided tour of the Mærsk tower

シンポジウムのあとはレセプションパーティー。ホールから、マスクタワーの最上階へ移動。

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この日は快晴でした。

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コペンハーゲンのシティーが一望できる。シティーホール、タワー、セントラル駅、全部見えます。

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そしてコーラスもあり。5曲ほど、これも素敵でした。英語じゃない言語だったので、おそらくデンマーク語だったのかなと。

レセプションでは、お酒と軽食が振舞われました。最初はシャンパンを2杯。

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ローカルビールも堪能。

昨年も学会に参加したときに思ったけど、学会にいくとスーパーバイザーのすごさがわかる。今回も同じで、スーパーバイザーの周りには人が集まる。知名度が高いことがあきらかなんだな。やっぱりこの人はすごいひとなんだなと思った。ちなみにスーパーバイザーこのカンファレスに参加するのはも初めてなのに!

そして面白かったのが、うちの大学の教授PやスーパーバイザーがPhDの時の同級生だという人がいたり、スーパーバイザーがPhDのディフェンス担当してたのというフィンランドの先生がいたり、スーパーバイザーはこのカンファレンスの参加は初めてなのに知り合いがごろごろ。。。

ちなみにディフェンスというのは、PhD thesisを提出したあとにインタビューを受けることをいう。時間はまちまちだけど、PhDの学生がPhD研究のプレゼンを実施してその後1時間ほど質疑応答をうける。これに答え続けれないと低い評価を受けることになる。自分の研究を守るという感じ、だからディフェンスとよんでいる。

スーパーバイザーは他の国でも招待されてセンサリングしているんだな。知らなかった。今回の旅でもトロムソ大学で2つのマスターディグリーのセンサリングを担当していた。生まれも育ちもシドニーなのに、他国のセンサリングをやっているってすごい。今回だけで2回担当したことがわかったけど、本当は他でもやっているんだろうなーと思う。ところで私のディフェンスは一体だれがくるのかなぁ・・・。聞き取りやすい英語を話してくれるひとだといいなぁ。

かわいそうなのは、スーパーバイザーはパーティーでは飲食ができない。乾杯の1杯はもっているけど、飲み終えてもドリンクも食事も取りに行く暇がないくらいに周りに人がやってくる笑。お水とかマフィンとかたまに運んであげたりしたけどね、きっと足りてないだろうね。

 

このパーティーでわかったことがある。学会の一番の目的はネットワーキング、その中でも誰と積極的にネットワークを持つべきかがわかったきがする。もちろん現職でポジションを持っている人が大切なんだけど(president, prof, など)、それ以上に大切なのは現職でポジションを持っている人がスパーバイズしているPhDの学生さんです。スーパーバイザーの周りによってくる人はカンファレンスの中でもお偉いさんばかり。現職はdean, president, profの人が多く、しかもその多くは学生時代からの知り合いだったりする。うーん、やっぱり駆け出しの頃に知り合うって大事なんだなと。そのネットワークからセンサリング依頼につながったり、プレゼンの依頼がきたりするわけで。もちろん両者ともに研究実績があるからこそその舞台にいるわけだけど。

 

今回、Sounth Swedenの大学でPhDをしている学生と友達になった。彼のスーパーバイザーはノルウェーのトロムソ大学のE先生。Eとは一度シドニーでもお会いしたことがある。そして、トロムソ訪問中にもお世話になった。ここで驚きなのが、スエーデンの大学のPhDなのに、スーパーバイザーはノルウェーなんだよね笑。そしてこの学生が言っていたんだ、

「僕たちはラッキーだよ、スーパーバイザーが有名だから。もしスーパーバイザーが彼らじゃなかったら、このカンファレンスで僕らのことは誰一人気にしないよ。スーパーバイザーのおかげ。」

うーん、少し納得した。確かに、スーパーバイザーは必ずみんなに自分の連れてきたPhDの2人(私を含む)を紹介してくれる。だから他の人の輪に入りやすいんだ、これは事実。この環境に感謝しないといけない。

 

ということで、カンファレンス1日目が終わり。

そして次の目的地Hillerodへ移動します。

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2,3日目は会議施設と宿泊施設が併設されたPharmaconという場所で開催されます。CopenhagenではなくHillerodというコペンハーゲンから電車で40分ほど離れた街。そして学会2日目はワークショップがある←今回の旅の主目的。

 

この話続きます。

では。