シドニー生活

中年研究者のお話

すごく翻弄された

2017年の12月からブログを始めてもうすぐで1年なのに、最近はどうしてもブログを書くところまで気持ちがもっていけず気が付けば2週間もサボってしまった。でもね久しぶりに記事を書く!

Grantの決着!(締め切り4日前のこと)

昨日のミーティングの後半で大きな決断を迫られて、「今回のグラントは見送る」という決断を3人でした。

冗談めかしてスーパーバイザーが言ったけど、私が思うにみんなマジで「Big relief」を感じていたと思う笑。

この1ヶ月本当苦しかった。何をしてても「何か良い方法はないだろうか」なんて思っていて、週末にランニングして頭の中をスッキリさせて良いアイデアを毎週のように持ち込んで、それでもなんだか納得いかないまま時間がすすんでいった。

翻弄された原因は「オーストラリアのかなり大きなグラントに応募する」という計画を立て始めたのが発端でした。

pskusg.hatenablog.com

10月30日ブログにさくっと書いた「スーパーバイザーが良いグラントがあるよ」って声をかけてもらったこと、これがこの1ヶ月間に渡り私を苦しめた。

11月1日にすぐにミーティングを行い、アイデアと方向性を決めることに。どんどんブレインストーミングが進み、1回目のこのミーティングの途中から「私の入学当初から今日まで進めているプロジェクトはこのまま一旦寝かし(白紙と言っているようなもの) 、この新しいプロジェクトを始めよう」と、スーパーバイザーから提案を受けた。

うーん、もう驚き笑。

全てのテーマをひっくり返すなんて私には無理。というか、ひっくり返すだけの"何か"をそのテーマにその段階では感じなかったのが本音。

実は過去にも他のPhDの学生が「PhD出願時に提出したプロジェクトを入学後にひっくり返されて、彼らが予定していたものと違う研究を最終的にすることになった」という話を聞いたことがあった。それがまさか、入学して8ヶ月のこの私にいまさらとんでくるとは思いもよらなかったのだけど、でも最終的にはそのテーマに納得がいかなかった、いや、その研究の意義が私を説得できるだけ力を持っていなかった←生意気な発言?

ミーティングに参加していた同僚が後に教えてくれたけど、そのとき私は目が点になっていたわけではなく明らかに怒ってるように見えたらしい笑。偉い人を2人前にして私はどんどん表情が怒ってたって、かなりやばいね笑。それもそのはず。グラントの概要を把握できていない私もだめなんだけど、そもそもグラントに応募したいがためにいきなり私の研究テーマを元に新しいプロジェクトをブレインストーミングするまではいいのだけど、まさかの私の博士のテーマまでひっくり返すのは、それはなしでしょう。そして、どんどんブレインストーミングしてテーマは盛り上がりをみせるのだけどそもそもの新しい提案に対して私は冷静に「for what」としか思えなかったのね。

もう今月何回したのかな?幾度となくミーティングを繰り返したの。

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はぁ、、、本当に大変でした。でも今週月曜(昨日)でこの話は終了。

まあ、とにかく、最終的には自分の研究をこのまま続けることになった。それで本当によかったなと思っている。

 

今回の件で学んだことが1つある。

スーパーバイザーが勧めてくれるグラントは、スーパバイザーが勧めたからといって必ずしも自分にとって有益だから勧めてくれたとは限らない。スーパーバイザーが「どう思う?」と聞いてくれる時は必ずしも本気で勧めているのではなく、本当にスーパーバイザーも決断しきれずに考えがまとまらずに迷っている時があるということ←つまりは1人の研究者として本気で私の意見を聞いてくれていることもあるということ。

じゃあこれにどう対応するのかというと、アプリケーションを熟読して(今回の私は斜め読みして軽く概要把握した状態で会議に参加したのが失敗だった)、もしアプリケーションのテーマが少しでも私たちの研究とは異なる箇所があったりエントリーに矛盾を感じる場合はちゃんとそれを伝える。無理やり合わせようとしないほうが良い。

 

そしてもう1つわかったこと。

私は本気で「世に貢献したい」と思っている(爆笑)

だから学生の身分なのに、本気でスーパーバイザーに物申してしまった。「そのテーマって for what??」ってね(爆笑)「このテーマは好きだけど目的が弱い」って。「目的のその先の目的を見出せてないなら、このプロジェクトは時期尚早だ」と言い放った私。かなりエモーショナルに訴えた(爆笑)

それを言い放った直後の1週間は「私はrudeだったのではないか?」とかなり自己嫌悪に陥った泣。ほかのPhDの学生と話をすると「お前よくもそんなことをスーパーバイザーに言えたな。まぁ、お前のキャラだから大丈夫だ」とアドバイスされたり、「ディスカッションの流れの中でのコメントだから、全然普通だ」と言われたり、もう後悔しか湧いてこなかったけど、最終的には「もう、やれるだけのことはやった」「私は自分のプロジェクトが世に貢献できると本気で信じて取り組んでいるので、何も間違ったことは言ってない」と突然すっと思えるようになり心は落ち着いた。

本当に私は情緒不安定です。留学って大変。

自分に起きた出来事をほとんど割愛したけど、とにかく苦しい時期を乗り越えました。それをやっとここにご報告できる。

また1つ成長できたと思いたい。アラフォーになっても毎日必死です。安定とは程遠い不安定な暮らしのなかで必死にもがいてます。"留学"とか"海外博士"とか響きが良い環境に身を置いているけど、全然簡単じゃない。カッコイイとは無縁の状況。周りがすごいし、何をもってすごいとするのかの基準もぐっと上がり、自分が豆粒、いやいやゴミくずに感じることの連続。でもまだ生きてます!

では。

 

ノルウェー一家の妻

以前にも書いたけど、ノルウェー最北端の街からサバティカルで来ているK先生の話。

pskusg.hatenablog.com

先週の水曜に女性の来客を連れて登校。Sさんに名前だけ紹介されて握手だけしたんだ。

スーパーバイザーはそのときオンコールで対応できず。スーパーバイザーが部屋から出て来てKとCと3人で談笑。で突然またCの紹介を受ける!

ぎょぎょぎょ!

CはK先生の妻でした。てっきりCはノルウェーの同僚かな?くらいに思ってた。以前にもK先生の同僚が学会でブリズベンに来たついでにシドニーによったこともあったので。本当に思い込みはよくないです。この癖を直さねば。

そして改めてK先生がC(自分の妻)を紹介。これがとんでもない!

数日前に「大人は自分が行動を起こさないことに対して言い訳をする」みたいな内容を書いたのだけど、その時に登場したEやRのレベルの頑張り屋さん。

EとRの話は↓このあたりの記事

pskusg.hatenablog.com

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K先生の妻Cすごい面白いキャリア。元薬剤師で、その後は医者になった!今回は旦那K先生のサバティカルに娘2人とともに付いて来てた。

以前にK先生から聞いた話では、シドニー滞在中にヨガマスターの資格とるとかなんとかって聞いていたので、シドニーではお幸せお気楽な主婦をしているかと思いきや、ばりばりのワーカー。ビザ的には働けないながらも、このシドニー生活を家族で満喫するとともに、ヨガをやりながらかつ他の自分の時間は勉強や論文にあてている。この機会を自分のスキルアップに使用している。40代の女性で、小学生になったばかりの2人の娘(全く英語を読み書きしゃべりができない2人)を抱えてそんなことできるものなんだね。

この時間を惰性的にすごさない感覚、「サバティカルを自分にとっての休暇としても捉えかつ自分のスキルアップとしても時間を有効に利用しているの」この点が、すごく尊敬できる。もしかしたら旦那以上のスペックで働いているのでは?笑。

こんなキャリアのCだから、風貌からもすごい真面目できちっとしていそうだなというオーラがある。私と同じで小柄なんだけどかなり細い。細いけど全然ひょろひょろではない。明らかにスポーツしているかなり健康的な細さ。クライマーのような細くしなやかな筋肉を身につけている感じなんだよね。

私よりおそらく5つくらい?上かな。同じ女性として、自分もまだまだだなと思った瞬間。

「なんかすごい嫁!」と思いきや、キツそうなオーラはない!これもすごいよ。

それにしてもなんだかすごい夫婦だ。パートナーとしても日頃から夫婦でディスカッションとかしているんだろうなという感じ。やっぱり夫婦お互い仕事を持つことそしてお互いの仕事への理解が大切なのかなと、勝手に妄想してみた。時間の使い方や仕事への考え方ってパートナー選びには大切だと改めて感じた瞬間です。

Cは水曜のHonours Talkを聴講して、その後オンラインミーティングをスーパーバイザーと旦那K先生と、イギリスの先生、ニュージーランドの先生とこなして、子供の小学校のお迎え前につき3時手前で研究室を後にする。その空きの時間はあいているデスクで仕事をしてました。

おー、驚いた。

Cのスペックは高い。でも個人能力の問題(勉強ができるかできないか)ではなく、彼女が努力ができる人だという点に尊敬を覚える。頭が良い人はきっと時間の使い方が上手な人のことをさすのだと思う。頭が良い人は言い訳はしない。それに比べ私は......言い訳マスターだな笑。

月曜ですよ!今日も一番のりでオフィスに来てます!

では。

 

Retreatって何?

大学スタッフが行うRetreatって何?

大学スタッフが学期末に全員で振り返りを行うことです。この場合はキャンパス内では行わない決まりとなっていて、外のレストランやホテルの会場で公式に行われます。

私は本当におばかです。

4日前の11/7までRetreatは親睦会、お食事会の延長だと思ってました笑。

そもそも水曜にスーパーバイザーが「Retreatは明日に決まったから来ない」と。その時は私はあまり深く考えず「翌日の木曜はスーパーバイザーおやすみ!」とだけインプットして軽く受け流した。

木曜登校すると、Retreatにつき建物内は人がまばら。スタッフの多くが外部に出かけているためHDRか一部のスタッフだけがいる状態。学生はもうテスト期間がすぎてほとんどいない。ちなみに私の研究室は3人とも先生はおやすみ、サバティカルの先生もなぜかおやすみ、ローカルの学生も1人おやすみ、私と他1人の学生のたった2人だけでオフィスを占領!週末に登校したかのような気分で快適でした。

その時に学生と話をしていてRetreatの意味を知りました。

笑。

ありがとう、誤解をといてくれて。

周りにバカがバレる前でよかった。

そもそもRetreatの単語の意味を調べたことすらなかった。 semester1の時に、会話の流れでretreatの意味をゲスして理解してそのまま放置していたのが問題。もう無知や知ったかぶりは本当によくない。反省。

辞書によると

Retreat:〈人などが〉【当初の計画・約束などから/やや穏健なものへ】後退する, 方針を変更する

だそうです。

Semester1のRetreatはホテルだと聞いてたし食事をした話を聞いたので、 Retreatは仕事目的ではなく親睦目的だと半年以上勘違いしていた!笑

あー、辞書と全然意味がちがうじゃん!

先生たちはこのRetreatが超嫌いらしくて、いやいやしぶしぶ行くらしい。

お食事会とは真逆...

何をするかと言うと、Semster2のユニットの振り返りや最終の学生評価などを行うらしい。その際はプレゼンやら何やらもあるみたいで、結構めんどくさい本気のやつみたい。機会があれば友人からまた聞きではなく、先生に直接本当のところを聞いてみることにします!

 

いろいろシステムが違うから学べるよね。

ってことでこれもやや脱線だけど書いておきます。

例えば、うちの大学はfairかどうかをすごく重んじるので名前を出さずに学生番号だけで採点や評価をします。日本では現在はどうなのかな?私が学生の頃は「名前書き忘れた奴は0点だぞ」って先生がよくいってたけど、こちらではシラバスに書いてあります。「テストやアサイメントに名前を書くとペナルティーの対象になる恐れあり」とね。

名前を書くと採点者が学生を知っている場合に公平に採点ができなくなるので、よくないこととされています。なので先生やHDRが採点する際は学生番号だけなので誰の回答かを知らない状態でサクサクサクサクと基準に沿ってスコア付を行います。

スーパーバイザーが以前おしえてくれたけど、ニュージーランドでは名前を書く場合と、名前を隠す場合があるらしい。一部なのか全ての大学なのかは詳細はわからないけど、それは学生が決めれるらしくて、ペーパー試験の時は右上の名前を記載した部分を三角に折り曲げて貼り付けて隠せるシステムを取っているようです。この三角におられた部分は採点者がめくることができないらしい笑。もちろんこの隠す隠さないの行為は専門家により研究の一貫として分析されることもあるみたい。面白いよね。

確かに私が先生なら「あいつかぁ」なんて学生の顔を思い浮かべながら採点してしまうと思う。そして回答の内容によって学生に対してバイアスが生まれるのは否定できない。名前をわからない状態で採点に集中できるのであれば、効率も上がるしバイアスも防げてwinwinなシステムだよね。

 

ということで、Retreatはお食事会ではありません。先生たちがキャンパス外で行う会議、セメスターの振り返りを行う場です。

 

では。 

I am impressed. -続

これは以前の記事の続き

今週の水曜はHonours talkですごく感動した。もうなんだか学部生とは思えないレベルだったから。オナーズたちなんと20代前半と若いのにも関わらず、他の学部生とは別にで素敵な経験をさせてもらってる。学部からの大いなる期待と暖かい見守りのなかで育ててもらえるこの大学のシステムは日本も真似たいものがあります。

 

このオナーズのスペックに心からビビったのは本当。アラフォーが一回り以上の年の離れた学生に感動することなんて日本にいてもなかなかなかったことだから。実際に日本で働いているときに学生を実習で受け持つことはあったけど、その時の実習生は年齢で言えばオナーズより1,2才上!なのに、オナーズの方がよっぽど責任感あるし目が輝いている。うん、背景が違うグループなので比べてはいけないのはわかっているけど、比べたくなるくらいの大きな差がある。

そもそもオナーズトーク感動に拍車をかけたのは、マスターコースワークの学生のプレゼンをその前日火曜に見ていたからです。

火曜-Capstone Conference (マスターコースワークの学生)

水曜・金曜-Honours Talk (オナーズの学生)

Capstoneは想像以上にカジュアルだった。マスターコースワークの学生は3人で1グループ、1トピックを取り扱い、1人の先生にスーパーバイズしてもらう。

私は興味がある2つだけ見るつもりで出かけたのだけど、進行が少し遅れていたので、最終的には4本見ることになってしまった。いま思うと、カンファレンスの進行レベルも大きな違いがあるよね。そもそもプレゼンは決められた時間内できっちり収めるのが基本だし...

  • Investigating resources which are available or may need to be developed to ensure visually impaired patient populations have access to meaningful medication lists on discharge (Sydney Eye Hospital)
  • NPS Medicinewise Phone Line Services (NPS)
  • Interactions between Industry and health professionals (NSW TAG)
  • Implementation of a professional heath service in a community pharmacy (Blooms The Chemist)

この4本を見たのだけど(かっこの中はスーパーバイズした先生の所属先)、2,3本目のスーパーバイズしている組織がすごい。この2つはオーストラリアの公の組織でかつとても大きい。医療サービスに関する大奥総取締役のような組織からも協力を得ているあたりが、この大学の卒業生の活躍の大きさをものがっている...

観客はスコアラーとして数名のスタッフが参加していた。そして先生たちも忙しいので、自分が依頼されたプレゼンだけを見てスコアをつけて撤収。最後まで通しで参加するのはUnit coordinator, assistant, Chairman, Deanくらいかな。  

ちなみにHDRはおそらくみにきていない。スーパーバイザーにCapstone Conferenceに参加したことを伝えたら驚かれた笑。日本で生まれ育ち留学経験もないまま社会人になりアラサーで独学で英語始めてアラフォーになってやっと留学をはたした私としては、オーストラリアの教育システムのその1つ1つを知り経験して評価することも大切で、しっかりと経験して持ち帰ることも自分の役目だと思っている。自分がこの環境にいられるラッキーは自己満足に終えるにはあまりにも勿体無い。全部体験してやる覚悟で1年のHDRのいまからいどんでます。だから1プレゼン15分くらいのことは何も問題ないと思っているし、研究の合間の休憩がてらコーヒー片手に話をきくだけでこの体験ができるのだから、むしろラッキーだ。参加しない手はないと思っている。この私のスタイルにはスーパーバイザーも驚くとともに理解してくれた。そしてDeanは私が見に来ていたことは気が付いている。1年目の私ですが「あいつ見に来ているんだ」と思ったと思う。それはそれで大切なアピールになったかな?どうかな?少なくとも日本人のこのシャイだけど勤勉さは伝わるといいな。

ちなみにメールはこれ↓

Dear All,

On behalf of the organising committee (T, J, M and H), I would like to invite you to the M---- Capstone conference for 2018. 

The program is attached, and it promises to be an interesting day, highlighting a wide range of research projects that the cohort has been involved in.

If you are free, your support would be appreciated,

Thanks,

T, J, M, H and D 

シアター後方の入り口から手ぶらにコーヒーでそーっと入ると「お前は誰だ?」的な目を周りにされたけど、全然気にはしません。私は公式にメールをもらっているし。

これがいざ聞くと、プレゼンは本人達なりに一生懸命なのは伝わるけど、一言でいうと学生レベル。プレゼン能力も学生のチュートリアル内のプレゼンレベルと大差はなさそうなのはわかるし、そもそものリサーチの内容もすごく浅い。質疑応答でのうけこたえからもジョークがカジュアルすぎて、あまり熱意も感じない場面あり。あまり深く考えてなさそうなかんじ。

そもそもうちのファカルティーは医療系なので、コースワークマスターの学生は資格を取るために来ている。これがこのオナーズとの大きな違い。そう、学生の質がそもそもちがう。

コース名のタイトルは

Master of ○○ (コースマスター)

Master of Philosophy in ○○ (HDR=MPhilリサーチマスター)

Doctor of Philosophy in ○○ (HDR=PhD)

上が今回のCapstoneの学生で、中が私のいるHDRです。

世間でオーストラリアで修士をとったと言う人のおそらく95%以上(ほとんど)は上のコースワークのことを話ているとおもう。IELTSをとったり、推薦状かいてもらったり、エージェントにお願いしたってやつ。そしてIELTSが足りない時はBridging courseを使用して大学附属の語学学校を決められた期間通えばIETLSスコアが免除されるシステム。

下のリサーチマスターはスーパーバイザーを自分でみつけて、その許可書とともに出願しなければならないので、大抵の人は厳しい現状かなと思う。スーパーバイザー獲得まで時間がかかるしIELTS免除も存在しない。全部自分でやるシステム。お金と人まかせのエージェント使用では無理です。なんでエージェントが無理かというと、エージェントは志望動機書や履歴書をお手伝いすることはできるけど、研究経験なしで出願書類のresearch project protocolを一緒に作るお手伝いできないと思う。イントロから始まりrational, method,...と専門的なものだからね。エージェントが例え手伝ってくれるとしても、エージェントにお願いする前に自分で日本語で研究計画書を作るのすら結構厳しい。私はこれかなり苦労した。だって研究経験がないからそれを学ばせてもらうのに、もう入学前から研究計画書を持って入学するので、入学前にその分野のレビューも必要だし、研究のタイムフレームを作るし、研究メソッドもどれが妥当なのかも全部事前に学んで考えないといけない。そして一番肝心なのが、スーパーバイザー探す段階で「スーパーバイザーになってくれませんか?」と同時に自分がやりたいことを説明しなきゃいけないので、Research protocolは英語版を持ってないといけない。出願時にResearch protocolは必要だけど、それ以前に作ってないとスーパーバイザーみつけにくいかなと率直に思う。HDRはおそらく自分で色々やれる人(英語が堪能かどうかではなくガッツがある人)じゃないと厳しいのが現実だと思う。(学部ごとに入学条件や卒業条件は異なるので、これは私のいる学部の場合です。そして個人の見解も入ってます。)

で、このCapstone conference はMaster of ○○という学位の学生が行ったもので、医療系の場合はヘルスサイエンス系の学士をもっていれば、だれでもMaster of ○○(医療系)へ出願できます。1.5年でコースワークを追えてその後国家試験の受験資格がもらえる。口頭と筆記を受けて合格後に、研修を1年近くうけてまた口頭と筆記を受けて、はれて医療従事者の国家資格をもらうながれ。だからこのコースワークの大学院生は移民目的の留学生やただただ安定職を手に入れたい人もいたりするのでは?ともとれる。でもでも、オーストラリアの中ではうちの大学が一番レベルが高いので、頭脳は良いはず。そして、同じように国家資格とっても、オーストラリアは日本以上に学歴社会なので、医療機関に就職する際は大学名で振り落としにあい、そして大学名の中から1.ローカル2.外国人になるらしい(聞いた話だとね)。シドニーで働きたい場合は、たった2つの大学にしぼりこまれるらしい...大都市はそうだけどオーストラリアの田舎にいけば全然働けるらしいのだけど、みんなやっぱり街にいたいよねって話。この今日書いている情報は100%かはわからないから話半分にブログを読んでもらえればと思います。

今回のCapstone conference, Honours talkで思うことは、私がコースワークの大学院生の最終発表でカジュアルすぎるとかリサーチが浅いとか感じたのは間違いだったと思うこともある。頭がいいのかどうかや能力のことではなくて、コースの目的が違えば、評価の視点も変えなければいけない。そう学んだのだ。

それにしてもオナーズのスペックの高さを知る良い機会になった。スペック以上に、これだけの努力ができる人間だということがすごい。あの若さでこのproductivity......時間をかけてるのはすごくよーーーーーーーくわかる。

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あと、これも書いておかないといけないなと。

オナーズだから頭がいいのだけど、果たして成績が良いこと=良いリサーチができる、そんなことはないと思う。頭がべらぼうに良くなくても、世に貢献できる人はたくさんいる。自分次第で、色々できるのは間違いない。運をも味方につけるような努力、不幸が多くてもひねくれたりすねたりしない努力、人を妬まない努力、などをすれば少しずつでも数年後が良くなるとまじで私は思っている。私はとてもラッキーだと思うことも大切。私の1人の力では今日まで生きてこれなかったからね。話はそれにそれまくって、深く重くうざい感じにはなったけど、オナーズが素直に素敵だと思うし、そのうらでは私の研究も世に貢献できると貢献するためにやっていると本気で思っている。オナーズには全然負けてないし負けている場合ではないと本気で思っている。笑。

精進します。

では。

 

今日はロイヤルナショナルパーク走破

28.02km, 1643Calories

お疲れ様。

同じコースなのに1週間前より1時間10分短縮できた。かなり走りつづけれるようになった。

やったね。

 

 

一番長いミーティング-グラント計画...

もう疲れた。夕方4時ごろから初めて夜9時にミーティングが終わった。途中で一度だけ長い休憩をとったけどそれにしても長かった。ハナキンなのに、この重い感じ、なんだろうか。

まぁ、あえていうならば、その一回はさんだ休憩は海外らしいというかなんというか。スーパーバイザーの弟が研究室に遊びに来ていて、みんなでポップコーン作ってわいわいしたのだ笑。

私は休憩がてらモカを作って糖分を摂取して挑んだ後半、、、やっぱり頭は回らない。いや腑に落ちない感じがあって、なぜこんなにも複雑な方向に話が進むのか?と苛立ちさえ覚えた。予定とはどんどん離れた方向へ脱線していく。なんだろうかこの話し合いは...

最後の最後は次に応募するグラントの方向性が決まったので、ひと段落なのだか、そこに到るまでの助走期間というかブレインストーミングが長すぎた。ただいま帰宅して思うのは、この遠回りというか無駄にも思えるようなまでの壮大なブレインストーミング、絶対にこの先にプロジェクトにも活きてくると思う。

これはこれでよかった。

いま夜の11時なのに明日始発5:19の電車にのりロイヤルナショナルパーク30kmランに挑むなんて想像もつかない。脳が疲弊しているので、身体的な疲労も入れればバランスがとれるはず。プラス思考を匂わせながら寝るに限る。

では。

 

ぼやき・・・

昨日から携帯のカメラが壊れて写真が撮れないというハプニングを抱えています。はぁ。そしてブログも書きたいことたくさんあるのに時間がななかなかとれない。。。言い訳している暇があれは、1つ1つのイベントを記録に残しておかないと。じゃないと気がついたら全ての体験がどんどん忘れ去られ通り過ぎてしまうからね。明日はかけたら2つくらい書きたいなと思うけど、、、なんとかしなきゃね。論文のドラフトもいま抱えているし。。。はあ。

ブログに軽くぼやいたら少しすっきり。まだまだやれるよね。大丈夫大丈夫、なんとかするしかない。と自分に言い聞かせていると脳が逆に活発になって来た笑。

もうこの記事読んだ人は「こいつハナキンなのに暗い」とか思われそう。でもこれが現実。はぁ。

ではでは。