シドニー生活

中年研究者のお話

Ultra Trail Australia 2022 後半

CP4ーCP5

日の入りとほぼ同時にCP4へ到着(78.1km)。ここで2個目のドロップバックを受け取る。

偶然ファイヤー前の椅子をゲットできて感動。だってこの時は結構寒かった。

まずは帽子を捨ててヘアバンドをセット。ヘアバンドの上からヘッドライトを装着。ウィンドシェルを着て、その上からリュックを背負い、リュックの上からビジビリティベストを着用。ヘアバンドだけでは寒いかもしれないので、念のためビニーをリュックの取り出しやすい場所へいれておく。

 

エイドではスイカ(ようやくスイカに出会えた♪)とオレンジとバナナを食べた。トイレに行ったらばすぐに出発。滞在時間10分の予定が1あっという間に15分経過。寒いし疲れているし、どうしてももたついてしまう。

 

準備が整って席を立つと友人がCP 4へ到着した。友人にファイヤー前の特等席を譲り、少し会話を楽しんでCP4を19:58に出発!目指すは10キロ先のCP5(87.7km地点)。

 

ここからが夜の部。日が沈んで辺りは真っ暗。自分のライトだけで前へ進むことになります(写真だと明るく見えるけど実際は真っ暗)。

夜の部が始まってわかったことは夜の部は基本的にトレイル中心のコース。一瞬だけロードから解放された喜び♪を感じたけれど、すぐに苦手な階段地獄に苦しむことになる。最悪。

 

足場が悪いトレイルが続き、私は多くのランナーに道を譲り・・・体も心もさみしくなった。そんな時に中国人女性2名のグループに追い抜かれた。よくみると彼女ら私と同じ背丈なのに歩くのがすごく速い。ここで気持ちを切り替え、彼女らに必死についていくことを決めた。階段が苦手な私は3度ほど引き離されてもう前方に彼女のライトすらみれないくらい引き離されたけれど、途中フラットなところがあれば無理して走って中国人へ追いつく、そんなことを繰り返した。彼らに引っ張ってもらったおかげで22:01にCP5へ到着。辛い時ほど、誰かにリードしてもらったほうがいい。

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P5に到着するとHOKAONEONEのブルー一色!

カッコ良い花道がお出迎え!

最高だ!

 

CP5ーGOAL

ここで最後のドロップバックを受け取る。ドロップバックたちは多くのランナーを待っている。

 

CP5はホテルなので室内で暖を取ることができた。トイレもきれい。

ここでやったことは特性ジュースの作成。ドロップバックに仕込んでいたオレンジジュースとスポドリとBCAAを混ぜる。

椅子を確保しドロップバックをあさっているとスタッフが私をのぞき込む『何かしてほしいことはある?』私は温かいスープを注文。

 

また違うスタッフスタッフがやってきて『体調はどう?なにか助けはいる?』私はコーヒー(ミルクと砂糖多め)を注文。『君が知ってるベストコーヒーとは程遠い味かもしれないけどここで提供できる1番美味しいコーヒーをもってくるからね!』と言われほっこりする。お心遣いありがとうございます😭。運ばれてきたインスタントコーヒーはシャビシャビに薄味だったけれど、レース中にコーヒータイムが取れたことですごく元気が出た!ボランティアスタッフに感謝。

 

するとまた他のスタッフが私を覗き込む。次はコーラを注文。

 

87.7キロ寝ずに動き続けているのでテキパキ動くこともできないし、もちろん思うようなスピードで食べる事もできない。

だから注文した水分が床で大渋滞(笑)。

(いま写真みて気が付いたのだけど、このホテル、絨毯の床の上にビニールをはってるやんね!ランナーは基本的に汗まみれ泥まみれ。ドリンクや食べ物もこぼしてしまう。ビニールは正解!。ビニールをしいてまで場所を提供してくれるホテルには感謝。来年もよろしくお願いします!)

 

すべてを飲み干した後にトイレへ行こうと立ち上がると、最初にサポートしてくれたスタッフがもう一度私の体調と必要なサポートを確認にきた。

「お水を満タンにしてほしい」

とフラスクを渡して、お水を汲みにいってもらっている間にトイレをすませた。時間と体力の節約。トイレの後に一応食べ物の机をみたけれど疲れているからかどれも魅力的ではなかった。結局何も食べず、水分だけでエナジーを確保し22:27分にCP5を出発!

 

いざ外へ出ると友人がいた(笑)。

 

寒いのになぜかCP5入口の椅子に座っていた(笑)。話を聞くと到着したらその椅子に案内され、ドロップバックはスタッフが取りに行ってくれたそうな。バックを運んでもらうのは嬉しいけれど、深夜に屋外は寒いよね?

 

ここでも友人と雑談。友人にストックなしで走っていることを伝えたら「絶対にストック使用したほうがいいよ!」と言われ仕方がなく?背中に積んでいたストックをおろしてストックをもってCP5を出発。

 

この後も階段地獄の記憶しかない。。。

この区間は一気に失速。もはや上り階段を一息でのぼれるほど私には体力が残っていなかった。。。5段ほど進んでは止まり、頑張って10段上っては止まり、全然進めない。

ここでも多くのランナーに道を譲ることになった。道を譲ると必ず「大丈夫か?」と体調に問題がないか怪我はないのか何か困っていることがないか聞いてくれる。ありがたい。

 

そしてようやく地上に出たところで花道がお出迎え。

1時にゴール!!!

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花道には観客もまだまだいて嬉しい限り。

こうして私のUTA2022は終わりました。

 

ふふふ。

 

肝心なタイム。

昨年より2時間短縮!

今年は大幅なコース変更があったので今までの記録と比較することはできないけれど、それでもブロンズバックル(20時間以内完走)を再び手にできたことはうれしい。

これぞ

せんすおぶあちーぶめんと

ってやつです。

 

肝心な順位・・・

 

今年も

日本女子チャンピオン!

連覇だぜ!!

 

(2022年UTA100:日本人女子たったの4名)

(笑)

 

いいのよ、

4名中でも1位は1位だ。

こうなったら3連覇目指しましょうか!?

(完全に調子にのっている笑)

 

去年今年はまだまだコロナの影響で海外ランナーが少ないのだけど、来年は日本から多くのランナーが来るといいな♪

 

では。