シドニー生活

中年研究者のお話

英語の壁

昨夜は吐き気が何度も繰り返しおとずれ、頭も痛くて最悪。薬飲んでも辛くて眠れず、人間はここまで苦しいと睡眠不足でもなかなか眠れないのだとわかった。

 

最近のハードワークも影響してると思うけど、コロナなのかストレスなのか、めちゃくちゃ大きなミーティングを2つとも失敗して最悪。1番引きずっているのは2つめのやつ。口にもしたくないので内容は書かないことにする。

 

今日は大学を休むことにした。昨日は歩けなくて自宅までなかなかたどり着けない状態の中ででボスにテキストを送っておいた。

『明日はおそらくお休みします。体調不良は疲れからでなくどうやら病気のようです。』

自宅到着後や翌日の自分の姿が想像出来なかったので、連絡出来るうちにしておこうと思ったのです。もはや遺言を託す感覚。

 

前日のプレゼンが酷くてひどく落ち込んでいる。だからなんとなく今の気持ちをブログに書いてみる。私はハナキンにシドニーの自宅のベットで携帯片手にブログ書いてる、そんな大人に成り下がりました笑。

 

海外で博士ってのは想像以上に大変(←突然!)。失ったものも多かったけど得たものも多い。得たものも大きいが人に聞かれたら私は海外博士をおすすめしない(できない)。

おすすめしない1番の理由はメンタル。物理的なこと、例えば何かを学ぶ、これはだいたいオッケー。これがハードルになることはない。自分の努力で変えられるから英語の本や論文や動画でカバーできる。問題はいくら知識をつけ、失敗を繰り返して度胸もつけ、英語に慣れてきたとしてもその知識を詳細に英語で話せないなら意味がないのです。だからね、日々自己嫌悪の繰り返しでメンタルがもたないのです。

 

小さな失敗は毎日。小さな失敗が繰り返されることで『度胸がつく』。度胸は武器。次へ進む強いメンタルを手に入れたと言っても過言ではない。

ただ度胸がついてきても、大きな失敗をすることで、度胸と言う武器は英語氷山の一角でしか役に立たない武器だと思い知らされるのです。

 

時々大きく落ち込むのは自分の英語の限界をかんじる時。大きなミスは私の場合基本的に英語が出来ないことでおきてます。自分がカッコ悪すぎてね。自分がいかに出来ない人間で、ローカルと比べてダサい奴なのか、そんなことをかんがえまう。40代の年齢中堅の私がここまで自分に不甲斐なさを感じ落ち込むだなんてね。普通の大人が日本にいたらなかなか感じることのない感情だと思う。

 

人によっては、そんなこと気にしすぎ、なんとかなるよ、って言うけど、、、自分の中ではそれでは済ませられないから困っているのです。私がもし移住目的でここにいるなら簡単で『気ままな海外生活』でいいのです。日本からやってきた大人の中には私のようにどうせやるならローカルと並んで第一線でやってみたいなという学びと挑戦の気持ち、high-levelを求めた結果ここへやって来たという人もいるはず。特に社会人辞めてまで海外へ出る人はきっと私タイプなのでは?と、推測する。そんな社会人から博士になった人に残念なお知らせがあります。

 

私がいま何が1番辛いかというと、ここに書いてきたような博士の経験は、まだまだ序の口だと最近気がついたのです。

ドクターもってシドニーで研究者として働くことは博士課程の50倍くらい大変。大げさではなく、お金をもらってローカル(移民大国なのに移民外国人ゼロ)の中で働くのは全く別物なのです。

留学生(サバティカル含む)はこの国ではお客様でにしかすぎない。誤解を恐れずに大げさに言うと、ビザと奨学金でつながっているだけの関係。この国ではお客様にお金を貰うことはあっても、お金を与えてまで働いて貰おうとは思っていない。みんな博士課程の学生に優しくできるのは、同じページにいないからなのです。それくらいお客様研究者か研究者かで求められるものが一気に変わります。

どれだけ良い仕事を書類上でできても、そのパフォーマンスをスピーキングで伝えられなければ研究者としてはなりたたない。ローカルが喉から手が届くほど欲しいポジションがたとえ私のように偶然手に入ったとしても、スピーキングが出来ない私に未来はない。恥ずかしい思い辛い思いをするだけ。みがもちません。特にオーストラリアはコミュニケーション大事にしてるみたいで、研究の難しい話も大事だけどそれ以外の雑談が大事なのかもしれない。zoomだけでやれることは限られているのかもしれないと最近思う。

 

言っておくと、私はボスのおかげでたまたま良い仕事を得ることができました。仕事の内容も新しいことばかりでやりがいもあるし(こんなに新しいことを学びながらアウトプットもしまくれる挑戦環境で1000貰ってもいいの?って不思議な感覚)、同僚は良い人ばかり(馬鹿がつくくらいに穏やかでフレンドリーな集団)、時間もフリー(休み早退遅刻の概念ゼロ)、お給料が高い。これだけ揃った仕事を海外でできるなんて渡豪した時は想像できなかった。期間限定だとしても奇跡なんです。そんな奇跡の中にいる私でも、博士課程の50倍くらいつらい。私の悩み圧倒的に足りない英語力(スピーキング)。英語以外のストレスは正直あまりない。博士課程で頑張って頑張って頑張ってチャンスを掴んでも、チャンスの先には私のように30過ぎてから突貫工事て身につけた英語ではどうにもならない世界がまっているだけでした。今のまま頑張って実績だしたとしても、2年後の私には次はないと思うのです。『〇〇はいい子だけど英語がね』と言われそうだ←妄想。

 

もちろん私の意見でしかないので、気軽に読み流して欲しい。ここに書いていることは愚痴弱音でしかない。

業界違えば文化も違います。大学違えば文化も簡単に変わる国なんです。なんとかなる事だってたくさんあるはずなんです。だけども、40過ぎた私がこのパフォーマンスしか出せないのは辛い。それが言いたい。

 

最後は写真でしめます。

 

昨日は一つ目のミーティングの後、私が突然ひどく落ち込んだので同じ部屋のPMが私を心配してコーヒーを買いに行ってくれた。お願いしたのはダブルショットラテ。

二つ目は、私がひどく調子悪いと聞きつけたボスが午後にコーヒーに誘ってきた。お願いしたのはモカ。糖質を欲していた。

みんな優しい。紙パックなのでカップの口元が汚いけど記念写真↓

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友人からのアドバイス↓

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穴に入りたいと言う私にたいして『今から穴に入ってもしょうがない』とキッパリ。バリキャリの友人ならではの回答。東京でもなく鹿児島在住のなのに、たくましく☆生きてるね。頼もしいやつです。

 

私の友人と叔母が仲良しになったので2人で贈り物しあったようです。写真が私の元に届く。牡蠣のお取り寄せにハマっている叔母に友人が広島の牡蠣を送った↓

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叔母は最近まいぶーむのキノコを送り返した↓

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友人は椎茸栽培を満喫。

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ちなみに友人と叔母は面識ありません笑。

 

平和な写真に癒されたところで今日はおしまい。

では。