シドニー生活

中年研究者のお話

Sと久しぶりに雑談した

昨夜は、携帯でブログを書きながら、ハッピーターンをベットで食べながら、手作りの杏仁豆腐を食べながら、歯を磨かずに寝落ち。

 

子供の頃の私に伝えたい。あなたがダメだと教わったことは大人になったら全部できるんだよって。自分の部屋でお菓子を食べてもいいし、お布団の中もオッケー、好きなタイミングでお料理して、睡魔に逆らうことなく寝ていいんだよって。最高じゃないか。もしくは最低なんじゃないか?

 

 

 

はぁ。(朝からため息)

昨夜書いてたブログあげます。読み返したら相変わらず愚痴しか書いてない(笑)。

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今週まだ2日目?って感じ。仕事量はんぱない。どうしても19時は過ぎちゃうよね。辛い。。。

 

今日はオフィスに博士時代の友人S(スリランカ人)がやってきた。Sは現在お隣のスクールでポスドクをしている。どうやら私のスクールの人とミーティングがあるらしい。で、休憩がてらミーティング1時間前に立ち寄ったみたい。

 

Sの会話は毎回同じ。

最近のパブリケーションは何かある?

〇〇学会で発表する?

グランドの結果どうだった?

 

その後、自分がどれだけ疲れているか合戦を始める。

私は『どこにもスペースなんて残ってないのにどんどん仕事がやってくる』『いま何個プロジェクトに携わっているか数えられない』

とざっくり日々時間との戦いである事を訴える私に対してSはもっとすごい。Sは通常業務に加えて、今年すでに4本のグランドに応募したらしい。勝敗は、採択一本、不採択二本、返事待ち一本。(・Д・)聞いてるだけでお腹いっぱい。外国で外国人が臨床研究するって果てしない。

 

博士をでてその後研究に携わっているひとは、ローカルをみても本当に本当に一握り。RAならまだしも、ローカルでポスドクとるの簡単じゃないもの。だからインターナショナルが研究で生き残るのは奇跡。

でもインターナショナルだって奇跡を起こせることもある。私の知る限り奇跡を起こしたのは私を含めて3人。そんな世界に身を置いている私にとって、Sは貴重なサバイバル仲間の1人。

臨床と基礎とはあまりにも環境が違うから『私が基礎だったらなぁ』と基礎にいる人を羨ましく思ったりして、自分がチャンスをつかめないことの言い訳にしたりしている。Sもそれに同感してくれる。我々の言い分は、生まれも育ちも違う国で臨床研究するのは至難の業。スキルセット以前に、この国で生まれ育ってオーストラリアのヘルスケアシステムを熟知してないと解釈を間違える可能性あるもの。

状況でいうと、私の方がまし。私のスキルセットは他の人と異なるので場合によってはローカルと張り合うことも可能なのだ。その点、Sのスキルセットは一般の人と同じ。つまりローカルと絶えず同じ土俵で争うことになる。ただし、Sは外国人であることが武器なのだ。国際研究(オーストラリアと発展途上国)に絞って活躍することも可能。

 

と、愚痴ばかり書いている私。。。なんて器が小さいんだ。しょぼすぎる。

 

そういえば、いつかVISAのことを書きたいなと思っているけどなかなか時間がないね。私の状況を一言でいうと「このスタイルで働けるのはマックス2年」となりそうです。理由はVISAがないから。これを回避する方法は1つだけあって、3年以内に永住権を取得すること。はぁ?無理やん・・・。

PhD時代の友人で永住権を取得した人は何人かいますが、彼らは卒業後に免許を書き換えその後医療従事者として働いています。私の知る限り、博士取得後にオーストラリアの免許を取得せずに研究者として働いているのはたった2名。この2名は前述した2名(奇跡的にポスドクを取得した友人)です。この2名が取得したVISAは現在条件が厳しくなり、ポスドクでは取得できなくなりました。無念です。

 

もしこれから臨床研究で博士取得予定の人はご注意あれ。卒業後にtempolary graduate visa(4年間)もらって奇跡的にポスドクになれても、研究を続けるためのその後のVISAは取得できない可能性が非常に高い。山ほど臨床研究の博士がいるのに、大学や研究所が外国人のVISAをサポートすることはほぼないかなと。スキルセットがどうのこうのって言って戦いの舞台に立てるのはVISA(又は永住権)をもっている前提の話。努力や実力の以前に「VISA」が全てなのです。

これから臨床研究で博士取るなら、先に免許をトランスファーすることを視野にいれても良いかもしれません。遠回りのようにみえて最終的には近道かもしれない。コストの面でも臨床家になってから博士に進む方が断然お得。それに臨床研究する人の場合、オーストラリアでの医療従事者としての経験は博士課程で役に立ちます。もう1つ言えることは、間違っても自費で進学しないこと!これ大事。お金の問題ではなく、これは在学中そして卒業後のCVに影響すると私は思う。自分がどれだけオーストラリアに貢献できるかって話をする前に、あなたは誰なんですか?って証明として奨学生(日本に選ばれた人・オーストラリアに選ばれた人)ってのは大きなサポートになる。

 

私の意見が全てではないけど、研究がしたくて海外の博士に進む人は、研究ではVISAがもらえないという前提で覚悟して進んでください。もしかしたら私が海外で臨床研究するためのVISAの取得方法をあみだす可能性もあります(笑)。こうご期待!

 

いつもの通り着の身着のまま書いていたらVISAの話になってしまった・・・。

最後はSとの会話でしめたいと思います。友人Sが言ってました。

『博士取れたらその先はなんとかなると思ったけど、なんとかなるどころかドンドンひどくなる。やる事があまりにも多すぎてなんとかできなくなってきた。』『今日はどうしてもパソコンを開ける気にはなれないから、朝からパソコンを開けてないんだ。』『忙しさだけならまだしも仕事からうけるプレッシャーがすごい。』

 

(>_<)

Sの気持ちわかる~

めちゃくちゃこわ~い

臨床研究の道へ進むということは、Sのように私も2年後には自分でグラントを取りにいかないといけない。グラント出しまくる?え?うそでしょう?時間ある?考えれば考えるほど、この現在の激務の状況がまだまだ序の口なんじゃないのかと思えてくる。毎日が学びと挑戦しかない暮らしをしているけど、ど不安定にもほどがある。こんなばくちみたいな暮らしいつまで出来るのだろうか・・・(遠い目)。

 

では。