シドニー生活

中年研究者のお話

平和

昨日ブログに書いたとおり、私は査読業務を一本終えた。アカウントを通して、私はレビュアー3だとわかり、レビュアー1と2のコメントを読むことができた。答え合わせが出来て満足。

 

一夜明けて、今朝オフィスで最初にした仕事はレビュアー 1の査読コメントのチェック。

笑笑

再び読みたくなったのだ。

昨夜疲れた頭で読むのと、今朝のクリアな頭で読むのでは違うと思ったから。現に、クリアな頭で読んだら、レビュアー 1のすごさが想像以上。朝から感動。このスタイル真似たい!(文章コピペ出来ないのが残念)

 

余計なお世話だけど、レビュアー1はMajor revision だけども、レビュアー 1のコメントに回答するってことは1から書き直すことになるよね。著者も大変。。ってか、エディターDから1週間半連絡ないから4人目の査読に回った可能性高そう?

 

そんな 1日の始まり。

充実〜

 

オフィスを6時にでて、ふと空を見たら、

『幸せ』

とマジで思った。

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手前は黒いのに奥は青い(←語彙力...)

シドニーは空が美しいよねー

この空を見ながら、幸せを噛み締めてる自分がキモい。

 

超絶不安定な仕事をしてるのに幸福感が半端ない。自分では、研究者は一時の職だと理解してるつもり。オーストラリアで研究者のパーマネントの職を得る可能性は限りなくZEROに近いから。ローカルですらリサーチフォーカスのポジションが手に入らないのをこの5年見聞きしてきたのでね。そもそもパーマネントやリサーチフォーカスのポジション以前に、ローカルが博士とってポスドクすらとれないのが普通。インターナショナルが入り込むのは至難の業なのはいうまでもない。

だから私がいかにラッキーだったか理解している。いま研究で生活してる私が言うのは変だけど海外で安定した暮らしがしたいなら研究は厳しい。海外で暮らすのが1番の目的なら、研究ではなく臨床がおすすめ。

 

よく指導教官が一流研究者のばあい、良い指導を受けることができる、チャンスが手に入りやすい、職に困らない、と勘違いしてる人がいる。そんな都合の良いことは海外では起こり得ない。同じ指導教官のもとにいても、学生の能力も進路もバラバラ。『誰の下にいたのか』ではなく『どのように働いたか』これが全てだと私は思ってます。指導教官の指示が遅い、指示がぶれる、そもそも指示すらでない、そんなの日常茶飯事。

 

先日お話しした方が、

『コースワークは手取り足取り教えてくれるのに、研究になった途端に放し飼い。研究では手取り足取り指導してもらえないのね。』

と言ってた。

 

150%アグリー!

\\\\٩( 'ω' )و ////

 

日本のように指示待ちでいたら、オーストラリアでは何も起こりません。なんとなくなんとなくで時間だけ経過してしまいます。

あえていうなら、

私はコースワークの時ですら手取り足取り教えてもらった記憶なんてない笑笑。

頼むから、誰でもいいから、教えてくれ、そついつも思ってきた。

 

『どんな人の下についたとしても、上司の性格をみてどう取り扱うかに全集中。どんなに相性合わない相手でも自分から歩み寄って、相手の良い側面をみて一緒に働き、相手の分まで仕事しまくって、指導教官ごと上に持ち上げるくらい、じゃないとだめ。』(。・ω・。)これは博士時代の友人からのアドバイス。

 

私は学生が指導教官ごと上に押し上げるといわれて、内心それは無理やろぅ、と思ったけど、しばらくするとそうだなって妙に納得した。上に押し上げるなんて無理だとしても、それぐらい生意気にガムシャラにやらないとインターナショナルに未来はないといまは解釈している。実際に博士をとったインターナショナルの友人のなかで、たった2名がシドニーで研究者として生き残っている。彼らは博士学生の中でも群を抜いて活動してた2名なんだな。

私は運良く研究者として一年半働けるので本当に生きてればいい事あるよねって感謝しながら思い出作りの一環として働いてるところ←笑。つまりはいま人生のピークです!

 

さて、なぜに語りだし、なぜ突然に幸せな気分になってるかと言うと、心に余裕があるから。

\\\\٩( 'ω' )و ////

イェーイ

 

月から水まで、誰にも邪魔される事なく、黙々とプロジェクト2のレビューをやれてる。こんなスケジュールで仕事するの数ヶ月ぶり。嬉しくてたまらん。私の仕事も落ち着いてるけど、オフィスのみんなの仕事も落ち着いてきたようで、質問やお願いされることが少なくなってきた。

 

今夜オフィスをでて向かったのはタイ料理やさん。

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ヤングヘンリーを飲みながら、出来立てホヤホヤの原稿を読んでる私。

 

幸せすぎる。

 

先週の木曜に提出した4000文字の原稿、テーマは論文投稿、ページにして三ページ半の大作になってもどってきた。フォントもカラーも可愛い。自分の原稿なのに読み出したら止まらない笑。

 

この原稿書くのに3日弱かかったので『もう二度と執筆依頼は受けない』と思ってたのだけど、仕上がった原稿みると、嬉しくて嬉しくて仕方がない。あれだけ辛かったのに、何もなかったことになった(単純な人間)。

 

ちなみに原稿が届く数時間前、日本の親友から執筆依頼がきた笑笑。学会誌の800文字程度の記事らしい。だけど速攻で断った!それぐらい強い意志をもって『 2度と執筆は受けない』と決めてたのだ。

٩( ᐛ )و1日違うだけでこうも人は変わるのかと。今夜はビール飲みながら『また同じような依頼が来たら喜んで引き受けよう』とマジで思ってた笑。どこまでいってもポンコツな私。

 

ここ数ヶ月のなかで、久しぶり「自分のペースで働けてる。このまま後2日、平和に暮らしたい。

m(_ _)mでは。

 

(偉そうに語ってますが、さらっと流して読んでもらえると助かります。分野や大学違うと文化も異なるので、必ずしもオーストラリアがそうだと言うことにはなりません。あくまでもおばはんが書いてる日記です。)