シドニー生活

中年研究者のお話

負けられない戦い - 6月で終了か?

これはアラフォー女子がPaper2をアクセプトサブミットするまでの葛藤愚痴のお話である。

 

昨日は14時からP2ミーティングがあった。

14時にスーパーバイザーの部屋の前まで行くと扉が閉まっていた。嫌な予感。ミーティングの時は事前に扉を少し開けてくれているので、扉が閉まっているということは「不在」という証でもある。もちろんノックしたけど応答なし・・・。

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いやぁ〜、ぶっちはないだろう・・・。前の予定(会議?)がおしているだけだと信じたい。そして自分の仕事に戻って少しするとテキストがきた。

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ミーティングは15時へ変更となり、ミーティングはスーパーバイザーの謝罪から始まった。遅れた理由は、

「grandstand (学内にあるレストラン)で友人と2人でランチしてたら話が盛り上がってしまった」

と告げられる。

楽しいお食事ができたようなのでこちらとしてもそれは嬉しい。ミーティング開始時間をすぎてからだけど最終的に連絡をくれたのでよしとする。ミーティング冒頭の雑談タイムの雰囲気は良い感じ。だけど、この雑談からP2へ話題を切り替えるタイミングが結構難しい。タイミングみて「さて本題へ!」と思ったところで突然スーパーバイザーが切り出した。

「P2を全部読んだぞ‼️」

自分の耳を疑った・・・

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いまなんと?

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流石の私もこの状況を理解するのに5秒くらいかかった笑。そしてありがとうと多分5回くらい言ったと思う笑。スーパーバイザーがさらにこう告げる。

P2のストーリーは完成だ。

もう95%終わった。

微修正の箇所が少しあるからそこを直して来週水木くらいに提出できるか?

来週の金曜にサブミットが可能だ。

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もうね、ドヤ顔がすごかった。

それに「貫禄」ってやつよ。すごいのなんのって。

 

私が来週なる早でやること5つ

  • スーパーバイザーのコメントを確認し原稿を修正する
  • テーブルとフィギュアを見直す
  • アブストを書く
  • カバーレターを書く
  • 引用論文を探す

1つ目はいつものリバイスの作業なので特別なことはない。

2つ目のは少し悲しい。スーパーバイザーから「figures, tablesはチェックしない」と宣言された。図をみせてその場で口頭のアドバイスをもらい修正をかけたことはあったけど、全てに目を通してもらえてない。オッケーと言われても心配なので自分でもう一度見直すことにする。

3つ目4つ目の作業はサブミットの手前まで来ていることを意味する。とはいえ、前回のP1の時は「あとはアブストをチェックするだけ」のところから5ヶ月放置されたっけな笑。

5つ目の引用論文を探す。これはスーパーバイザーの技というかセンスに関係する。「原稿内で引用する論文は、第一希望ジャーナルの論文を含めること」、これはスーパーバイザー曰く小さなことだけど大切なことだと時々ボソッと口にします。こういうボソッと話すことが結構重要だったりするかも?と私は思っています。確かにimpact factorが高いジャーナルであればあるほどサイテーション数を気にするはずなので、私がもしchief editorだったらさっと目を通した時に自分のジャーナルの引用があると嬉しいだろうなと。ディスカッションパートで、ジャーナル指定で引用を探すなんてことはほぼ無理。ただし、イントロの場合は可能である。イントロは、研究トピックをブロードなところからナローダウンさせていくので、チャンスは少しだけどあるにはあるのだ。ここを利用しない手はないというのと。

前回も同じ指摘を受けたので、第一希望のジャーナルに掲載されている論文の中からセッティングとトピックが一致する論文を以前に探したけれど見つからなかった。そもそもセッティングが微妙に違うジャーナルへ投稿しようとしているので(ここがP2の一番の挑戦なのだ)、見つからないのは当然のこと、、、でももう一度検索してみろと押されたので頑張ってみることにする。

もしだめだった場合、セッティングは少し外れてもいいからトピックをぴったりマッチさせて、少なくともイギリスの論文を少し追加するように指示を受けた(ジャーナルがオックスフォードなのでイギリスってことになる)。スーパーバイザーは私の第一希望のジャーナルはアメリカだと勘違いするくらい、ジャーナルがどうやらアメリカに偏っていたようだ笑。ジャーナルや国を意識して引用なんてしないから、この指摘は面白いなぁと思った。

もしそれもダメな場合はNICE(イギリス医療のご意見番のような組織)から引用を見つけてはどうかと提案をうけた。まさに私がいまP3と博論で参考にしている論文はまさにNICEのプロジェクトの研究論文なので、NICEと言われても話についていけたことが嬉しい(海外生活の苦労の1つに略語がある。略語を使って当然のように話をされるからつらい。)。

注意点が1つ。引用元のジャーナルの調整はあくまでも原稿が完成してから行う微調整であり、投稿先に応じてスタイルを整える作業にしかすぎません。つまり、論文執筆とは全く別物の作業。引用先を気にしていたら論文は書けませんから。

 

現時点でスーパーバイザーのフィードバックはイントロとメソッド前半までしか読めていませんが、

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明らかに原稿の質が上がっているのがわかります。さすがスーパーバイザーだなと。イントロの一部をカットしただけなのに全体的にスッキリまとまった感がでてたし、赤ペン先生の腕は確かです。

 

さてと、今週末は天候が良くないのでトレランはいけないし、少し先へ読み進めたいのですが、いまのところおうちではやる気がしない。それが問題。今日はとりあえず、夜まで予定ないのでゴロゴロするかな?それとも少しやるかな?まだ決まらず。

 では。