シドニー生活

中年研究者のお話

P3の旅-15 判定

1月4日3時15分

P3の結果がでました!

Dear Dr. 〇〇,Following review of your article to 〇〇, we invite you to submit a major revision......

5か月半まった甲斐があった。

 

前回のステータスはこれ↓

現在のステータスはこれ↓

タイトルはManuscript submitted → Manuscrip with decisions

日付はCreated 13 Jul, Submited 18 Jul → Submited 18 Jul, Decisioned 3 Jan

再提出の期限は2月2日。

 

メールは、判定から始まり、この判定を受け入れ再提出をする場合の手順、最後にエディター・レビュアー1・レビュアー2の査読コメントが記載されていた。

このジャーナルはopen reviewを採用しているので、再提出の手順の説明の中にこんな文言が含まれてました↓

The reviewers' comments, your response, and the previous versions of your article will be published as supplementary information alongside the final version of your article.

私のP3がパブリッシュされた暁には、すべての工程が丸見えとなる。

全力投球でやっている著者としてはこれは潔くて気持ちがいい。

だけどもし私がレビュアーだったら?と思うと、自分の指摘に対する責任は倍増し不安で眠れないかも(笑)。

 

 

結果が出たということはレビュアー候補問題が解決したということ。

reviewer 1は、10月16日に我々が送ったレビュアー候補者の中の一人でした。

その時の話はこれ↓

pskusg.hatenablog.com

reviewer 2は、知らない人。

知らない人って意味は、我々が論文提出時に書いたrecommended reviewers、10月16日に送ったpotential reviewers, 12月6日に送ったpotential reviewersでもないということ。12月6日に送ったpotential reviewersの話はこれ↓

pskusg.hatenablog.com

 

結論、エディターからレビュアー候補者を教えてほしいと依頼があった場合、我々が送ったリストの中からレビュアーが決まることもある。

 

で、気になるreviewer 2を調べてたところ、なんとScopusに名前がなかったの。私の検索方法がまずいのか何度かトライしたけどそれでも名前が見当たらない。

続いてGoogle scholarみたら名前をみつけた。わかったことはこの人、とあるpredatory journal(ハゲタカジャーナル)に何本か投稿してた・・・。正式にはこのジャーナルは現在ハゲタカのリストから外れているけど、ようはハゲタカなのです(←きっぱり宣言)。そして研究業績は高いとは言えない。

興味深いのはreviewer 2の肩書。

Dean, School of Health Sciences

(ヨーロッパのとある大学)

アカデミアの闇は世界中にあるのだなと感じた瞬間でもある。。。

 

早々にレビュアーの調査を切り上げ、夏休み中のスーパーバイザーに連絡。このレビュアーの調査は私のためもあるけど、スーパーバイザーのために調査したようなものなので。

結果を送ったところ、

f:id:pskusg:20230104110927j:image

スーパーバイザーの行動を先読みしていた私は、スーパーバイザーが一番興味ありそうな情報(レビュアー2名の名前と所属)を提供してみた、

f:id:pskusg:20230104110938j:image

ですよね。想定範囲内。続いて気になるレビュアー2の調査結果を提供。名前がScopusで見つけることができなかったこと、相手の肩書Dean, School of Health Sciences, 大学名と所在地を送ったところ、

f:id:pskusg:20230104111008j:image

このInterestingにスーパーバイザーの想いが集約されている。私の予想ではスーパーバイザーが聞いたことがない大学だった可能性は95%。

 

 

 

あとはレスポンスレターを書くだけ。ここまで5か月半もかかっているので1日でも早く提出したい!

だけどね、コメントはザックリと目を通しただけ。こわくてとでもじゃないが今は向き合えません。

「査読コメントに良いことなんてまず書いてないよ」と周りは慰めてくれるけど、それでもつらいものはつらい。少し寝かせてから向き合いたいと思います(笑)。

 

では。