先日ブログに書いた通り、人生4本目の査読業務を終えた。
仕事が忙しかったので、過去最短で仕上げた(仕上げるしかなかった)。
以前ボスに『査読に時間かけ過ぎてる』と言われたことがある。確かに以前はこれの3倍以上の時間をかけてたっけ・・・泣。未熟な私は必要にせまられてはじめて数時間で終わらせることに成功したのだ。4回目にしてようやくコツを掴んだか?とにかく成長が遅すぎるのが残念だ。。。
ところで、先週月曜に査読コメントを提出したのに、いまだに査読結果が届きません!査読コメント提出して丸1週間経過したよ!
(´⊙ω⊙`)なぜ?
エディターDよ、仕事遅すぎでしょ(←上から目線)。
だけどこれだけはいいたい!
(;´・ω・)著者にとって査読結果は大事。
(;´・ω・)査読者(私)にとっても査読結果は大事なんですよ!他の査読者と答え合わせがしたい。私は40歳過ぎて研究者になったので、論文数も研究者としての経験もまだまだまだまだまだまだ足りません。だから査読業務からなにかを学ぶために査読をしているのです。
結果が気になって、自分のアカウントにログインしてみた。査読後にログインするのはこれがはじめて。
(論文提出時にauthor account を作成するようにに、査読時もreviewer account を作り、そこからログインします。)
自分のreviewer account をみて気づいたのだけど、
My reviewer number 3やんね!
ぎょぎょぎょ
(´⊙ω⊙`)
予想だと、2パターン。
1:エディターが3名へ査読を回した
2:エディターが2名へ査読を回し意見が割れたので、レビュアー3を用意した
(´⊙ω⊙`)後者やったら、私の意見大事やん。。。
こっ、怖すぎる。
早く結果が知りたいです!
ってここでブログをおわろうと思ってたら
レビュアー1と2のコメントを発見!
左のACTION LINKSを何気なくクリックしたら
ぎょぎょぎょ
(´⊙ω⊙`)
VIEW REVIEWERCOMMENTS!!
ぎょぎょぎょ
(´⊙ω⊙`)
私を含む3名の査読コメントが読める!笑
この1週間ずっとドキドキしながらエディターからの連絡を待っていたのだけど、
答えは、すぐ近くにあった。
(笑)
答え合わせした結果、レビュアー1と私の意見は同じ。ほっとした!
レビュアー2は本文にふれず、テーブルのフォーマットを少し修正すると良いよ、って非常に軽いコメント。。。レビュアー1と2の温度差・・・知識の差・・・査読の質のばらつきを実感。
今回の論文の問題点はいろいろあるのだけど、中でも致命的な問題は2つだと思っている。
- この手法では研究目的を達成することができない
- 新規性が0
前者は、タイトルと目的は一致している(一貫性がある)けど、著者らが実際にやった内容(方法・結果)が全然違うってこと。そもそも「XXのレビュー」と言ってるのに、search strategyに「XX」に関連するキーワードが入ってないし、結果のまとめかたは、タイトルや目的を無視したスタイル。悲しいのが、レビュープロセスが不明瞭過ぎてそもそも評価ができないってこと。5年前にレビューをしているので、著者も覚えてないのかも?しれない。
一番なぞなのが、結果に「今回の研究によりYYに関するアウトカムのフレームは4つあることが明らかになった」と書いてあるのだけど、方法に「YYに関するアウトカムのフレームは4つあることがこれまでの研究で明らかになっている」と4つのフレームを箇条書きにし長々と説明。なんで研究する前から研究結果知ってた?って話。というかすでに明らかにされる内容なら今回の研究の意味なし。
あえていうなら、私のほうがレビュアー1より丁寧に指摘した気がする。レビュアー1はmajor revision(10行程度のコメント)を選択したけど、実質rejectに受け取ることもできるような内容。
今回のレビュアー1のコメントをみて、ボスが以前言ってたことをおもいだした。「rejectにしたくてもmajour revisionを選択することはある。majour revisionを選んでも、方法で致命的な欠陥を指摘することで実質rejectにできる。研究が終わっている以上は著者が方法を変えるのは不可能だからね。」
と。
今回もいろいろ査読から学ばせてもらってます!
今回はレビュアー3人の意見が分かれたのでエディターの結果が気になるところ。
ドキドキします♪
では。