シドニー生活

中年研究者のお話

ぎゃーーーの続き

最近ブログから離れすぎて・・・またまた反省。少しバタバタしているのだけど、とりま就職ネタを書きます。
 
以前、新チームのプロジェクトが採択された話はこちら↓
12月上旬に提出したアプリケーションは採択され、私は来年から18ヶ月間、Australian Government Department of Healthの依頼をうけてオーストラリアの研究をすることになった。
 
合否発表の翌々日に、先生4名と政府関係者2名の計6名でZOOM会議が実施された。理由は「ネゴシエーションが必要」だから。。。採択通知に条件として「ネゴシエーションが必要」と書かれていたのでこればかりは避けられない。私はネゴシエーションと聞いて「研究費削減」と「プロトコルの変更」の可能性が高そうだなぁとネガティブキャンペーンを実施していたのだけど、
結果は
助成金額大幅アップ!

アプリケーション上は予算579458.12ドル(約5100万円)を申請していたら、最終金額は943497.80ドル(約8300万円)
どうして~?

どうして~?

この結果みてぶったまげたのは私だけでしょうか?(笑)。
世の中わからないことだらけです!

大幅に増額された予算はアンケートやインタビューに協力してくれた医療従事者や患者さんへ謝金として使用されます。謝金とはいえ3000万も?いやかかりそうだな。だって16か月間に約8研究実施、数千人を巻き込むことになるからさ。「約8研究」って書いたのは私もまだプロジェクトの内容が整理できてないから(笑)。

 

話をもどして、先生らはZOOM後に見積を再提出し、約1週間後に政府の担当者が承認してめでたしめでたし、とおもったらそうでもない。
hi Dose Administration Aids project team. Just letting you know the revised HOS checklist was completed yesterday and the Official Order is undergoing legal review. I am checking SNOW regularly and will cc you when I send the signed Order to the Department.
政府と予算合意できた後は、
  • スクールのインターナルレビュー
  • 弁護士のレビュー
  • 大学のトップのレビュー
の3ステップが待っていた。
4名の先生が契約書にサインをしスクールの偉い人が契約書のレビューをする。そしてスクールから大学の弁護士へ契約書を提出。
どうやら契約書にサインする場合、たとえ相手が政府でも、たとえ研究助成金の受け取るだけの契約書だとしても、毎回大学の顧問弁護士が契約書に問題がないかチェックを入れるのがきまりなんだって。弁護士のオッケーが出るとようやく大学の偉い人が最終サインを入れて契約が完了。
 
ということで、合格通知が届いてから2週間半たってようやく助成金の手続きが一通り終わりました。12月23日から大学が閉まるので、私の雇用契約の準備は1月8日以降。
めでたしめでたしと言いたいけれど、またまた一昨日のミーティングで新たな事件が起きた。
突然言われたのだけど、
私、
ハイプロファイラーに、
猛ダッシュで近づいたみたい。
943497.80ドル(約8300万円)
私の生涯獲得助成金総額としてカウントしてもいいらしい!

ってことは私のCVは・・・

XXX is awarded > 0.9m in competitive funds

ってかける。全然期待していなかったのに、ちょっとこの状況が怖いです。中身に関係なく、表面だけ整いつつある私のCV!こわっ!

 

カラクリはこう。

応募者は先生4名。私は応募時に研究を行う者としてアポイントされていたので、応募書類の中には私の名前が最初から明記されていました。だから契約書にも私の名前がそのまま明記されているというわけ。

下から2番目が私の名前。このプロジェクトでは3人雇用予定で、応募時は私とKがアポイントされていて、一人だけ空白の状態で提出。

 

今回のプロジェクトは特殊で、私のボスですら経験がないレアパターンだといってた(聞いたことはあったみたい)。確かに特殊。私の知る限り、私の分野のオーストラリアの研究ポジションというのは基本的にオープンポジションとするのがルール。だけど今回はクローズドポジション、しかも応募時に研究者をアポイント済みってのもレア。。。

 

あー私って強運!

だけど来年以降とんでもない忙しさがまっている。

 

では。