シドニー生活

中年研究者のお話

2024年仕事始め

新年あけました!

(#°Д°).....

もう1月11日やんね...

あっという間に...

 

 

2024年仕事始めは1月8日でした。今年は日本から在宅勤務でスタートしました。

1月3日に親族から譲り受けた小さめのモニター(18.5インチ)を従兄弟の部屋に設置し、ようやくワークスペースを確保。ごちゃごちゃしているが、これはこれで集中できる。

現在の拠点↓

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1月8日まではダイニングテーブルで仕事してた↓

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テッシュと本の上にモニターおいて、食事たびにパソコンを床に片付けるという不便な暮らし。定期的にお猫が遊びにやってくるという、ふわっとした環境です。

 

ここだけの話、メインの研究作業は0。ボスP先生にはそんなこといえない。

pskusg.hatenablog.com

何をやっているかというと、以前ブログに書いた通り、私はヨーロッパのとある団体のワーキンググループで活動をしています。

担当分の仕事を今、死に物狂いでやってます!!!!

3か月の猶予があったのに、直前まで放置してしまい、自業自得の私。

日本のガイドラインを2本レビューする必要があり、先ほどガイドライン1本目のレビューを終えた。残る一本は高齢者向けガイドラインなのでそこまで時間がかからないはずです。

つまり明日16時のミーティングに間に合いそう!やったね!

というわけで、その場しのぎの働き方をいまも続けています。

 

 

年末年始、私が一番時間を割いたのが「日本の大学に籍を取得する」ことでした。研究分担者として研究助成金に応募するには、研究員になる必要があるとのこと。

今回の助成金応募において、私には2つの選択肢がありました。

1研究分担者(日本の大学に所属する者)として応募する

2研究協力者(海外在住者や企業に勤める者でも名を連ねることができる)として応募し、研究員の籍が取れ次第、研究分担者に追加する手続きをとる

最初は「2協力者→分担者」と考えていたけど、よく考えると「1最初から分担者」とする方がシンプルで事実に近い。私の仕事内容は明らかに分担者に該当するし、もし協力者で応募して後から分担者へ変更すると、無駄にドキュメント作成業務が増えることになる。

結局いつも通り「正面突破」がベスト。特別に作戦は必要ない。

 

今回わかったことは、研究員・客員研究員の制度は大学によって異なるということ。一般的には、研究員になるには教授会で承認が必要で、その準備に数か月かかり(最低でも2,3か月はかかるよう)。

 

準備に時間がないのはやむなし。それでも問題が2つある。

1海外在住者が日本の大学の研究員になれるのか

2研究員になれた場合、1ヶ月以内に手続き完了するのか

海外在住者を受け入れるかどうかは大学によって異なる。

いざ研究員になれても、大学側の番号取得等に時間がかかるそうです。

 

そんな情報を年末に友人から得て、半ばあきらめモードで日本へ一時帰国しました。12月30日セントレア空港の到着するやいなや友人に電話をかけ、日本のアカデミアの情報を追加でもらった。そしてアプローチ方法を決めました。

 

ROUND1

12月31日朝、母校の元学長にメール

1月1日21時、元学長の2時間の電話

元学長は現学長へ連絡をとってくれたけど却下。研究員になれたとしても、事務局の手続きに時間がかかるから締切に間に合わないと。

 

ROUND2

私の博士課程研究の共同研究者の一人が所属する大学では教授会まで進んだものの、「海外在住者は認めない」と一人の教授が猛反対し却下。

 

ROUND3

今回応募する他の研究分担者に事情を説明し、なんとか籍を置かせてもらあえないか相談。先週の金曜夕方に返事があり、資料3点を月曜までに送ってくれば審議にかけることができるとのことでした。

CV

研究業績書

承諾書(学部長のサイン入り)

 

期限まで3週間を切ってる。これが最後のチャンス。

無理を承知でこちらからお願いしているのはわかっていますが、金曜の時点で月曜までに学部長のサインをもらうの無理じゃない?オーストラリア人が週末、しかも夏休み中にサインくれるかな?

とりあえず確認。日本でいうところの学部長に相当するポジションは?

 

Head

 

えっHEAD!?

 

1Dean (D先生)

2 Deputy Head of School (現指導教官:P先生)

3-A Head of XX Practice and Health Services Research (元指導教官)

3-B Head of Science...(K先生)

 

なんということでしょう。

私の中では、私は現ボスであるP先生のサインをもらう必要があると思っていました。実際には直属のHEAD、つまり博士時代の指導教官のサインで良いのです。

 

ここは力業で。いままで使用したことない技を使用してみた。サイン入り済みの資料を相手に送り付けてみたのです。

Good luck for the research grant.

Please see the attached, slightly modified version.

たった1時間で返信きたし!

誰にも信じてもらえないような元指導教官の迅速対応!

もはや神の領域!!!

涙でそう。

 

年末年始、元指導教官のプロジェクトの新PMの数々の問合せに私だけが真摯に対応してたのよ。元指導教官やCIはメール無視してたけど(笑)。時間だけ奪われてイライラしてたけど、やっぱり人助けしてたら最終的に自分に返ってくるのかも!借りが半端ないから迅速に対応してくれたのかも?

今年も、良い子でいられるように努力します。

 

 

月曜日に3点の資料を提出し、昨日の時点で順調だとの情報がありました。

このまま進めば、ほぼ確実に研究員になれる。研究分担者として応募が可能です。

 

ちなみに、研究員騒動は私だけの問題ではありませんでした。

今回のプロジェクトでは、私を含む3人が「日本の大学に籍を取得する」ことができず、血眼になって動いてました。結局3人とも同じ大学に所属できることになりそうなんです。よかったー。海外在住や企業に所属する者が助成金に応募するのって大変ですね。

 

 

もしグラントとれたら、、、

考えるだけでわくわくします!

 

では。